先週の日曜日に、学生ヨル会議ブックch「ミシマさんとほんとのはなし」に参加してきました。
この前MTに参加したときから、というよりもっくんからブックchのお誘いを受けた時からずっと楽しみにしてました。


会場は京都のKRP町家スタジオという場所。


1mm happiness


1mm happiness

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起業支援と地域交流を目的にしてる場所でさまざまなイベントなどに利用されてるそうなのですが、もう居心地がすんごく良くてね。。。もともと京都がめーっちゃくちゃ大好きなのもあって沸々とテンションが上がっておりました。


イベントがスタートして最初におこなったのは、ブックワールドカフェというもの。
参加者があらかじめ各自お気に入りの本を用意してきておいて、同じテーブル(ちゃぶ台)に座った人と「本との出会い」や「好きな一文」を中心に紹介し合いました。


私は今回この2冊を持っていきました。


自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)/青春出版社
¥490
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村上春樹 雑文集/新潮社
¥1,470
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それにしても本好きな方が多いだけあって、みなさん持ってきてる本がおもしろい。
芸術系のお勉強をされてる方もたくさんいて、画集のような「見てるだけで幸せな気分になれる本」も結構見かけました。


次におこなったのは、ビブリオバトル。
特に皆に「もう一度この人の本のプレゼンを聞きたい!」と思わせた方たち3人が前に出て、本の魅力を話してくださいました。
「一番みんなに読みたい!と思わせた本を紹介した人」が優勝者を決める基準だったんですが、優勝された方が紹介されてた本が魅力的で魅力的で。。。


この本です。


おかしな本棚/朝日新聞出版
¥1,995
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たぶんそのうち買ってるでしょー。笑
これこそ、買って部屋に置いておきたい本。



そのあとは待ちに待った株式会社ミシマ社 (←出版社です。)社長・三島邦弘さんのおはなしが聴ける時間。
なんと、飛び入り参加で本の装丁を手がけるブックデザイナーの矢萩多聞さんも来てくださり、編集者とブックデザイナー両方の目線から、本づくりにまつわる話などについて聴かせていただくことができました。なんて豪華!!!
本に携わる人のお話をこれまで全く聞いたことがなかったので、もうそれはそれはディズニーランドのアトラクションに乗ってるかのように楽しかったです。


そもそも、私がミシマ社の存在を知ったのは今年3月ごろ。
就活でヘトヘトになり、癒しを求めて梅田の紀伊国屋書店にふらっと入ったところレジ横に平積みにされていたのが、三島さんが執筆されたこの本でした。


計画と無計画のあいだ---「自由が丘のほがらかな出版社」の話/河出書房新社
¥1,575
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ゆるっとしたデザインと「計画と無計画のあいだ」という言葉に惹かれ、気が付けば手に取りレジへ。
帰宅してスーツを脱ぎ捨てるや否や、すぐに読みはじめました。
気が付けば夢中になっていて、読み終わるまで一度も手を止めなかったなあ。
この本には三島さんがミシマ社という出版社を起ち上げるまでの話、ミシマ社の日常、愉快なミシマ社の社員さんの横顔、そして三島さんおよびミシマ社がどんな想いを込めて本づくりをしているかということが書かれているのですが、読んで一番驚いたことは三島さんの野性っぷり!

ある日のひらめきをきっかけに出版社をつくると決め、お金が無いのに人を雇い、「財務諸表も読めないしExcelも使えないし、マーケティングも嫌いだし、ビジョンも無いですー!」と言いながら本づくりと経営をしてるんです!
なかなか感性派で破天荒な彼。けど、本に込める気持ちがすごくまっすぐであったかい。
だから、じわじわじわじわとミシマ社の本は売れてきている。

「計画と無計画のあいだ」以外で、この本も持っているんだけど、これもいい本でした。
全国の書店員さんが特におすすめの一冊を紹介してるの。計365冊。
THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」/ミシマ社
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実際にお話を聴いていて、予想以上に感性で生きてる人だなあと思いました。

「感覚が『いい!』と思ったものに飛びつけばいい!後から理由づけはできるから。」
「『おもしろい』と思うものを分析したらだめ。同じようなものしかできなくなる。うまく説明できないしよくわからないけど『なんかおもしろい!』 という感覚を大事にしている。」
「本は生き物。最後までどうなるかわからない。だから直前での変更も厭わない。」

そんなようなことを話されていました。

そんな中でも、特に私の心に強く深く響いた言葉がありました。


「誰も気付かないような小さな小さな声を拾い上げて本にするのが出版社の仕事だと思う。そして、出会うはずのなかった1冊の本とそれを求めていた人をつなげることが僕らの役目です。」


聴いていたときは感動して危うく泣きそうになってたのでメモを取るどころじゃなくて全然細かい表現は覚えてないんですが、こんな感じのことを言われてました。


あと、びっくりしたのが、ミシマさんと多聞さんのトークを聞いてるだけで、自分の中でアイデアのひらめきや気付きが絶えなかったこと。
だから、少しだけ取ったメモを見返してみると、トークの内容より自分のひらめきを書きなぐったスペースの方がおっきいっていうね。笑
クリエイティブな方のお話を聴いた効用でしょうか。笑


これからも、私はきっとたくさんミシマ社の本を買うでしょう。
京都の城陽に“駄菓子屋さんのような”オフィス(企画会議をしたり本を売ったり貸本屋をしているとこ。一般の方も立ち入り可能です。たまに公開企画会議もされてるそうです。)があるので、そこにも今度足を運ぼうと思う。





感性で生きる人はシンプルで好きだなあ。心地いい。
もちろんそれは三島さんがちゃんとした“結果”を残しているからそう言えるものでもあるんだろうけど。(そうじゃないと、まだ大多数の人にねじ伏せられやすい時代だからね。。。)


けれどきっと、これからはもっと感性の時代になる。
というか、感性で生きる人が幸せになれる時代になる。


芸術家に限らず、一人ひとりが色んな方法を使って自分を表現していくことに喜びを見出す時代に。(ただ、そういえばこの前Twitterで「表現したい人がたくさんいて、それを観たい人が全然いない時代」というツイートも見かけた。ここのギャップはいずれ問題として浮かび上がってきそう。)


頭で理解する「確かにそうやんね、わかる。」と、心から「いい!」とか「好き!」とか「カッコいい!!!」とかって思う感覚は、私の中で天と地ほど違う。
それに、心が望む方に進んでるときは、きっと自分ひとりのものじゃないパワーがはたらく。それはきっと、自然からの贈り物なのかもしれないな。「すきの魔法」なんだ。



とにかく、今回のブックchは私の中で、「今まで行ったどのイベントよりも最高!」って言えるイベントだった。
それはきっと、大好きな京都という土地、落ち着く町家での開催、本が好きなわたし、同じ空間に本好きな人が集まっているということ、そして感性のまま、まっすぐに丁寧に本づくりをするミシマさんと多聞さんの面白いトーク、、、そんな種々の要素が混ざり合って生まれた化学反応なんだろうけど。

本当に行ってよかった。


「本が好きでよかった。心の声に傾ける耳を決して閉ざさずに生きていこう。」と改めて思えた一日でした。
ヨル会議のみなさん、素敵なイベントを企画していただきありがとうございました!

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