7kichi
2009年11月18日(水) 09時22分34秒

結城昌治 「白昼堂々」

Theme:  結城昌治
$本の記録-白昼堂々
結城昌治 「白昼堂々」 光文社文庫

渥美清主演の映画を見たことがあるのだけれど、内容は綺麗サッパリ忘れてしまっていた。
読みながらどんな話かようやく思い出したほど。

世話になった刑事の紹介でスリ稼業から足を洗い、今は真面目に東京のデパートで警備員として働く富田銀三(通称桶屋の銀)は、かつて一緒に悪行を重ねていた渡辺勝次(通称ワタ勝)の住む北九州の炭鉱へと足を運ぶ。
しかし、数年前に廃山となり、そこの住民は飢えを凌ぐためにザリガニや犬、猫まで食べてきたという程の貧乏。
このままじゃいかん、と銀三がふと浮かべたアイディアが、目標一人頭百万円!
住民たちに夢を与えることになるのだが、それはデパートから効率よく商品を盗み出すことだった。

この作品は、1965年の週刊朝日に連載されたそうだ。
40年以上も前の作品と云うこともあって、どうしても古さは否めない。
盗む商品は、デパートの反物なんだもの。
まず、今じゃ誰も狙わないだろうしね。
しかし、面白いので今でも読む価値は十分にあると思う。
タイトル通り白昼堂々と客を装い、スリ稼業で得た経験をふんだんに使いチームプレーで盗みを繰り返す泥棒メンバーの個性がなかなか粒ぞろいで、阿弥陀如来フェチがいたり、宿泊名簿に記名する偽名は全て過去に世話になった刑事の名前だったり、強欲な弁護士なんかも登場する。
チームワークの乱れから一人ずつ逮捕されていき、夢は幻に向かって一直線となってしまう。
ここで終わりかと思ったら、ここからが勝負なのだった。
悪党パーカー並に綿密にプランを練り、大胆にもデパートの売上金の強奪を謀るのだ。
笑えるラストもいいんではないかい。

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2008年10月11日(土) 17時16分51秒

結城昌治 『エリ子、十六歳の夏』

Theme:  結城昌治


エリ子、十六歳の夏
 ここ数日喉が痛く、熱も出てきたので病院に行ってきた。待合室で待つこと40分、長い。早く診てくれー!待合室ではお母さんが付き添った子供たちが多いことに気付く私。そうです、小児科に私は行ったのでした。妻からココの先生はイイと聞かされていったのですが…。先生曰くお口を開けてあーんなどと言われ、不覚にも開けてしまう私。今年の風邪はひどいですからと先生。毎年、そんなフレーズを聴いている気がする私。でも貰った薬をきちんと飲んでいたらドンピシャリと直りました。

 さて、そんな私が読んだ本は、結城昌治さんの作品。男が行方不明になった自分の孫を捜すというストーリー。 孫を捜すこの男、実は元刑事。20年前に退職し、現在は自宅で書道教室を開いているのだ。両親とはしないが、おじいちゃんとは腕を組んで歩くというエリ子。このエリ子がなかなか登場しない。読めば読むほど一緒に何処行ったー!と捜したくなる。エリ子の友達というキティと一緒にエリ子の行方を追うおじいさん。あと少し早ければエリ子と会えたのにという場面では、殺人事件が発生。不明になってから二十日後にようやくエリ子と会えたのだが、なぜ家出をしていたのか?なーるほどというラストでした。


結城昌治 『エリ子、十六歳の夏』

新潮文庫 1992.2.25発行

★★★☆☆

2008年07月13日(日) 23時21分26秒

結城昌治 『終着駅』

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終着駅
最近、書店で結城昌治の作品が再刊されている。

あらゆるジャンルを書いてきた作家らしいのだが、ミステリーに属さない作品を手に取った。


戦後闇市にウニ三と呼ばれる男がいた。

ウニ三は、どぶにはまって死んでいるのを発見され、刑事が、変死したウニ三の周辺を歩いていく。

生前のウニ三をたどるうちに、意外な事実が明らかになっていく。

ウニ三の死から三十数年までを綴った心温まる作品でした。


講談社文芸文庫 2005.9.10発行

★★★★☆

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