ノベルゲームセンター

ノベルゲーム 無料 フリー


テーマ:
--------------------------------------------------------
最初から読む(目次へ)⇒

--------------------------------------------------------
医師が中谷さん落ち着いてくださいと私の両肩をおさえてなだめようとしますが、
それを払いのけ、腕を持つ手をより強くにぎりしめました。
騒ぎの中で看護士はうろたえて立ちすくみ、彼はつかまれた腕をだらんとさげたまま無言でたたずんでいます。

騒ぎを聞きつけたのか病室のドアが開き、スーツ姿の男性が入ってきました。
険しい顔で窓際のベッドに近づいてきて、医師とふたりがかりで私を彼から引き離しました。

「なにするの!」
医師が「中谷さん、冷静になって」
「痛い、離して!」
「暴れるのをやめてください」男が言いました。
私は脱力して抵抗をやめ「だれよ、あなた。なんで邪魔するの」
「警察です」

男はジャケットの胸元から黒塗りの手帳をだして答えました。
まるで刑事ドラマのワンシーンを見ているようで、その仕草には自然と息をのませる迫力がありました。

乱れた襟元をただした刑事は、彼に向き直り「篠塚さん、お願いします」
「はい」
「詳しい話は署にもどってから――」
私は刑事の言葉をさえぎり「ちょっと、待って。お願いですから彼を連れていかないでください」
「そういうわけにはいきません」
「だって、私たちは被害者なんですよ。もう少しくらい休ませてくれてもいいじゃないですか」
「死人も行方不明者もでていますし、残念ながらできません」

亡くなったのは梓か留衣で、耕太は行方が分からなくなっているのでしょうか。

「だったら梓、それか留衣に先に話を聞くべきじゃないですか。だって、彼女は人を……」
「ええ、聞けるのならそうしたいものですよ。彼女たちの状態があまりにもひどくてね。検死にまわして確認中です」
「彼女たち?」

怪訝な顔で刑事を見つめながらそう答えると、彼らは医師らに目くばせをして席を外させました。


「聴取の時にお伝えするつもりでしたが……。
楠木梓さんと川中留衣さん両名に関しては、お亡くなりになっています。
そして、あの病院から抜け出したとされている筒原耕太さんは自宅にも実家にもおられず行方不明です」


「えっ……。なんで、ふたりとも」

--------------------------------------------------------
次の話へ⇒




AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

78さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。