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階段のある入り口とは逆の方向に、淡い白光が見えたような気がしました。
留衣たちの懐中電灯の明かりだと考え、私たちは地下施設の最奥へと足を進めると
廊下のつきあたりの部屋から話し声が聞こえてきました。

「ねぇ、本当に……」
「あんただって最初は……てたじゃない」
「こんなとこ……ないでく……」

暗闇の中から漏れてくるかすかな声を頼りに入り口まで行き、私は部屋の中を懐中電灯で照らしました。


そこは他の研究室よりも広く、残置物の量も多い部屋です。


大きな机やイスはもちろん、床にはフラスコや試験管だったと思われるガラスの破片や鉄製の小さな棚、
顕微鏡のようなレンズがついた器具が乱雑に廃棄されていました。
部屋の真ん中あたりに他の三人が集まり、なにかもめているようでした。

白い光をあてたことで彼らは私たちに気づき、その瞬間――
目と口を大きく開け、とても驚いたという顔をしました。なにかあったのでしょうか。

「さ、小夜っ」
「梓? どうしたの。なにかあった」
「なんでもないわ。それより、気になることがあって」

彼らは足元に注意を払いながら歩み寄ってきました。
梓が声を震わせて「ねぇ、小夜には聞こえる?」

「な、なにが……」


彼女は部屋の中央を指さして、あそこからなにか変な音がするのよと言いました。


そこには大きな机を挟んだ小さな通路がありました。
私たちは声を押し殺し、聴覚に意識を集中させます。

緊張で荒くなった皆の息づかいとともにざりりざりりと弱々しい物音が聞こえてきました。
たしかに通路の奥から鳴っているような気がします。

「ご、ごきぶりとかねずみじゃないの」と留衣が口を開きます。
「にしては大きくない? ラップ現象とかそういうたぐいかも」
「なんか、どっちにしても怖いっすよ」

梓、留衣、耕太の三人は戦々恐々とし、音の正体が何なのかを確認できずにいるようです。
晃は怖がっているのか動向を探っているのかは定かではありませんが、無言でたたずんでいます。
私が足元に気を配りながら進もうとすると、晃はそれに気づき、ひきとめようと声をかけてきました。



「小夜さん、ちょっと待ってください」
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