卒業アルバム
テーマ:さ行今日高校の先輩Nさん
とご飯を食べた。
とはいえ、ぼくははじめて会う人なのだ。ともだちのともだち
で、そのともだちから紹介されて初めて会ってご飯を食べた。
一度電話で話したときに「卒業アルバムもってきてくれ
」と言われていたのである。
2コ上の先輩であるが、彼が2コ下の卒業アルバムを見たいと言っていた。
Nさんは身長190cmの大人物である。待ち合わせではすぐにわかった。ぼくは見上げていた。きっとぼくと彼とは同じ街を歩いていても見ている視点が違うのであろう。170cm(若干のサバ読みアリ)のぼくは少々うらやましかったのだ。
Nさんが行きつけている中華屋さんに行った。名前は「宝来園
」。ぼくは地元でその店の前を数百回は通っているであろうが気づかなかったマニアックな食堂である。
唐揚定食550円。この時代錯誤とも言える価格帯に仰天しつつ、でてきたてんこ盛りの唐揚と中華スープ(丼大)に興奮を覚えながらむしゃぶりついたのである。丁度、その前に肉体改造計画中(スリム化計画)のぼくはスポーツクラブ
ではつらつと汗を掻いていたためもりもり食べつくしたのだ。
食べ終えて
「Nさん、これがぼくらの卒業アルバムですわ。」
「おおー みたかったんや」
どうもNさんは昔ぼくらの同級生と付き合っていたらしくその子の写真をみたかったようである。
ぼくたちは「やっぱかわいいな うききー
」とかあれこれ言いながらアルバムを見ていた。
同級生の顔は確かに覚えているが、名前がすぐに出てこない。16年の歳月はかくあるものか。
当時はまだそれほど意識しなかったが、18歳ですでにかなりキレイな顔立ちの女の子が数名いた。
きっと今頃はお色気たっぷりの素敵なレディ
になっていることだろうと思うと、二人のテンションはますます燃え上がってくのだ。
ぼくもまさか中華食堂で卒業アルバムを男二人しかも初対面同士でみるなんて予想だにできなかったが、
見ず知らずの30代がすぐに仲良く話せる卒業アルバムの持つ摩訶不思議なパワーをしみじみ味わった夜であった。






でいってくれるのだ。
わがホームタウンを通り過ぎてしまった。