ガストン ルルー, Gaston Leroux, 長島 良三
オペラ座の怪人

十九世紀末、パリ。華やかなオペラ座の舞台裏では奇怪な事件が続発していた。首吊り死体、シャンデリアの落下。そして、その闇に跳梁する人影…“オペラ座の怪人”と噂されるこの妖しい男は一体何者なのか?オペラ座の歌姫クリスティーヌに恋をしたために、ラウルは、この怪異に巻き込まれる。そしてその運命の夜、歌姫とラウルは、まるで導かれるように、恐ろしい事件に飲み込まれてゆく。オペラ座の地下で、闇を支配する怪人と対峙したラウルが目にした、想像を絶する光景とは?そして怪人と歌姫の真実とは?不朽の名作『オペラ座の怪人』の新訳決定版、ついに刊行。

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映画→舞台(四季)→原作 という、ただのミーハーにしか見えないパターンでオペラ座の怪人を体験しました。

映画を見たときは単純に「ファントムのがラウルより全然かっこいいじゃんセクシーじゃん」とか思いましたが、舞台を見てロンドン版や四季版のCDを聞いていると、「クリスティーヌってこんな嫌な女だったんだ…」となんかがっかりして、ロマンを感じなくなりました。それと同時に「ファントムもこうして聞いてると確かに言い寄られたら気持ち悪いよなぁ」と冷静になってしまいました。

そして原作を読んだが最後、「自分がクリスティーヌの立場だったら、ラウルもファントムも気持ち悪い」という結論に行き着いてしまった。

この作品って、その人の人生・恋愛経験の内容によって受け取り方がかなり変わりそうですね。すごく感動して憧れる人もいるし、自分の中の何かと重なって悲しくて耐えられない人もいそう。

舞台では割愛されているシーンなんかもたくさんあり(むしろそっちが重点的な原作)、とっても面白かったです。原作。なんか舞台にはまるっきり出てこないペルシア人が主人公のような活躍ぶり。安全ピンのくだりとか個人的にはもうそういうどうでもいい感じのシーンが楽しめました。

何が気持ち悪いってラウルですよ。あの時代のあの身分の人でありながらあの行動はなんなんですか、てか現代でも犯罪ですよ。いやー面白い

オペラ座の怪人/ガストン・ルルー

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オペラ座の怪人 通常版



Andrew Lloyd Webber, Michael Reed, David Firth, John Savident, Michael Crawford, Rosemary Ashe, Sarah Brightman, Steve Barton
The Phantom of the Opera (Original 1986 London Cast)



劇団四季ロングラン10周年記念キャスト
オペラ座の怪人(日本語キャスト)