もはや定番化してる、というよりさせている、自分の趣味だけで続けてるこのシリーズ。

今回紹介するのは、メディコムトイで2月29日迄予約受付中の受注生産品、中嶋製作所のタイガーマスク復刻ソフビシリーズの新作。「なぞの魔人」と
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「グレートゼブラ」
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(各6800円(税込み))で、グレートゼブラにはオリジナルにはなかったマントが封入りで付属する。
色違いや発売時期による手の違いを除けば、この二体でスタンダードサイズの復刻は完了するという事で、メディコムトイの広告にも第一期シリーズ完結と書いてある。

一見たいした事のないように思えるこの一文だが、フイギュアやソフビを出してるメーカーで、こういった告知がきちんと出されるケースはあまりない。

復刻シリーズなので出すものが決まっていたというのがあるにせよ、好きなシリーズのソフビやフイギュアを集めているフアンにとっては売れてるからと同じキャラのバージョン違いやポーズ違いをダラダラ出されるより、違うキャラを出してもらいたいだろうし、シリーズが終わるならきちんと告知してもらいたいと思ってると思う。

フイギュア関係は売れるタイトルがあると、いろんなメーカーからそのタイトルの商品が次々出され、そのタイトルのフアンははじめは買い漁るが、いつ終わるともなく次々出されている内に飽きられ、売れなくなる。
すると、ビジネス的には当たり前の事だが、それまで垂れ流すように出されていたものが出なくなり、なんの告知もされずに終わる。
以前、あるメーカーの方と話してて感じたのが、フイギュアやソフビの業界は、メーカーの都合だけでユーザーを振り回し、そのシリーズを好きで集めている、大事にするべき固定ユーザーの事すらお構いなしという無責任さである。
そういう事を知ってもらえると、この告知がとれだけ珍しく、親切なものかわかってもらえるのではないだろうか。
こういった告知、今後も続けてほしいし、出してないメーカーには見習ってもらいたいものである。

話が逸れてしまったが、あらためて今回の商品の紹介をします。

「なぞの魔人」は、漫画版では6巻(漫画文庫版3巻)で初めて登場する。

タイガーへの刺客として送られ、失敗した「赤き死の仮面」の処刑を執行し、タイガー抹殺の度重なる失敗をしたミスターエックスに責任を追及する虎の穴の幹部として初めて姿を現す。160219_111107.jpg
次に姿を見せたのは、「タイガーマスクのオモチャ11」でアントニオ猪木(原作版)を紹介した時に書いた、タイガーが虎の穴に乗り込む決心をするきっかけとなった、虎の穴の切り札であったミラクルスリーの敗北(タイガーマスクのオモチャ2参照)で追い詰められたミスターエックスがちびっ子ハウスの健太を誘拐し、虎の穴本部に連れていった時である。

健太を前にした幹部達は、タイガーがこの少年ひとりの為に、殺されるのをわかっていながらわざわざ虎の穴に来るわけがないと疑うが、ミスターエックスからタイガーが虎の穴を裏切った理由が健太のいるちびっ子ハウスを救う事だった事を聞くと、ミスターエックスの処刑に三日間の猶予を与える。

このあとの流れは「タイガーマスクのオモチャ11」をみてもらうとして、この幹部達はたいした活躍もないまま、タイガーや馬場達に虎の穴本部を乗っ取られ、虎の穴の上層部の指示を仰ぐ為、ヘリで脱出するが、上層部に行けば処刑されるのがわかっているミスターエックスの裏切りによって憐れな最後を迎える。
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この幹部達、アニメ版では第14話に初登場してから、漫画版に較べると、登場回数が多い。
「支配者たち」と呼ばれ、コスチュームも漫画版とは違っているが、
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タイガーマスクのアニメが途中から漫画版とはまったく違う展開になっているのは、フアンならずとも結構知られている事だが、アニメ版ではヒーローものらしく、物語後半、タイガーに配下のレスラー達が倒された後、第75~78話でその正体を現わし、「幻の三人タイガー」として
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タイガーに立ち塞がる見せ場があった。

「なぞの魔人」のソフビは、スーツを着ている事から漫画版を基に造られているのがわかる。
このソフビ、オリジナルはタイガーマスクシリーズの中では高値がついている。アニメ放映当時、番組後半に発売されたのと、それほど売れなかったのかほかのキャラクターに比べ、残存数が少ないからなのだが、ではなぜ売れなかったのか?

子供は夢中になる分、飽きるのも早い。
そして、ごっこ遊びをする子供にとって、そのキャラクター自身の強さが必須である。
「なぞの魔人」は、せっかく赤く不気味なマスクを被っているのに、
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ミスターエックスに命令するだけで、その強さを見せなかった事が理由ではないかと思う。

正体を現す前にあの姿のままで、タイガーが苦戦したライオンマンや赤き死の仮面あたりを叩き潰していたらもっと売れたのではないだろうか。

今回、なんとか手が届く値段で復刻されたので、オリジナルにこだわらなければ買えるチャンスである。
自分も買おうと思っている。

ちなみにアニメ版の「三人の支配者」も20年以上前だが、電人の製作でマルサンから発売された。
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つづいて「グレートゼブラ」だが、漫画版では3巻(漫画文庫版2巻)に登場する。
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タイガーが巡業先で立ち寄った施設に盲目の少女がおり、その手術代を稼ぐ為に虎の穴による公開処刑の場と知りながら、敢えて参加した覆面ワールドリーグ戦。
リーグ戦の終盤、傷つきながらも戦い続けるタイガーを助ける為に現れる。

ライオンマンが大勢の客にたいしてひとりで相手をする、鎖による綱引きをするというデモンストレーションを行うが、客を吹っ飛ばした後、引っ張ろうとした鎖を止めたのがグレートゼブラであった。
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怪力自慢のライオンマンのプライドを傷つけた事から怒りを買い、決勝はタイガー=ゼブラ組とライオンマン=エジプトミイラ組のタッグマッチで争われる事になった。

タイガーははじめ、タッグマッチに見せかけ、確実に自分を殺す為に巧妙に仕組まれた、実は3対1による処刑だと思っていたが、エジプトミイラとのリング外での対戦中、エジプトミイラによる麻酔薬の攻撃からタイガーを助けられた事で、はじめて自分の味方だと気づく。

その後は、コンビネーションにより、ゼブラは抑え役に回り、エジプトミイラ、ライオンマン対タイガーのシングルマッチに持ち込ませ、タイガー=ゼブラ組が優勝する。

グレートゼブラの正体は、ジャイアント馬場なのだが、
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タイガーが覆面ワールドリーグ戦に参加するというので仲たがいしていたのだが、巡業先の孤児院で名前も名乗らずたくさんのプレゼントを置いていった人がいたという話を聞き、その直後にタイガーが覆面ワールドリーグ戦に参加した事から、タイガーの気持ちを察した馬場が助っ人に来たのだった。

タイガーがゼブラの正体に気づいたのは、その長身とフェアプレーに徹していた事、そしてミイラにキックしようとしたのをわざわざチョップにした事
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などを挙げているが、今見たら、どう見ても馬場じゃん!というツッコミどころ満載である(笑)

しかし、この時代、どれだけ馬場が人気レスラーだったかを証明してるエピソードでもある。

アニメ版では、第26話に登場。
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ストーリー的には同じだが、当時のアニメは子供向けだった為、退屈させないようスピーディーな展開になっている。

グレートゼブラのソフビは、この復刻版の顔を見てもらうとわかるように、オリジナルにも馬場の面影はまったくない(笑)
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が、このあと、数十年の時を経てフイギュアやソフビ化されたゼブラは技術の進歩によって、それぞれ馬場だとわかるように造られている。
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↑ユージンSR(ガチャガチャ)
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↑海洋堂バイオレンスアクションフイギュア
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↑タカラトミータイガーマスク2(食玩)
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↑ZEEMタイガーマスクグレートコレクション
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今回紹介するのは、またもやメディコムトイの商品で、11月30日迄受付中の受注生産品、タイガーマスク(アニメ版)力道山 力士版(8424円(税込み))。
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力道山は第二次世界大戦終戦後、敗戦に沈む日本人の前で必殺技・空手チョップを武器に、リングの上で数多くの外人レスラーを倒す姿が多くの日本人に希望をもたせた事により、
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日本にプロレスの礎を築き、「日本プロレスの父」と呼ばれた実在のレスラー。
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現代では、マンガの舞台となるスポーツに、そのスポーツに興味がなくても知ってるくらい飛び抜けたスター選手もなく、また、肖像権やらなにやらがうるさくなり、マンガやアニメに実在の選手が出て来る事はほとんどなくなった。

自分が幼い頃、人気があったスポーツには必ずスター選手がおり、それがマンガやアニメに登場し、その選手の実際の逸話を混ぜる事で、そのスポーツを身近に感じると同時に、リアリティを帯びた。

タイガーマスクもそうしたマンガのひとつで、今やアイドルを闘いの場に持ち込んだようなショービジネス化してしまったプロレスだが、フィクションの中に実在のレスラーが登場する事で、自分達が幼い頃はプロレスは喰うか喰われるかの真剣勝負だと信じて疑わなかった。
バカだけど、純粋だったんだろうなあ……。

今回の力道山は、「タイガーマスクのオモチャ9」で紹介した力道山の別ヴァージョンといえるもので、第30話に登場する。

前にも書いたが、なかなか自分の必殺技を生み出せず苦悩するタイガーを、ジャイアント馬場が嵐邸へ連れて行き、そこで嵐虎之助が昔を思い出しながら力道山の空手チョップを生み出すまでを語る。

この回は、主役のタイガーの出番はあまりなく、力道山が主役となっているノンフィクション的要素の強いエピソードだが、「必殺技」というキーワードを利用する事でうまく組み込んでいる。

力道山は、プロレスに転向する前は力士であった。
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しかも、現在の力士のように、相撲で弱くなってから天下り先として利用するのではなく、優勝争いに食い込めるくらいの実力のある力士であったのに拘わらず、
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自ら廃業し、まだ日本人にはあまり知られてなかったプロレスに転向した。
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アニメでも僅かなシーンしかない、その力士時代をまさかのソフビ化である。

似てるかどうかの見方についてはそれぞれかと思うが、顔を最優先の判断材料とする自分としては、アニメの力士としての画像が断髪式のシーンしかないのが残念だが、力士としての体型も含めて自分としてはイマイチだな、という印象である。
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電人は、以前から時折、「これでくるかあ~」という、思わずニヤッとしてしまうマニアックなものを出してきたが、自分は玩具業界の人間ではないので詳しい事はわからないが、実在のレスラーを出す時、ふだんのレスラー達とサイズが変わらないのに値段が一気に高くなる。

これは、キャラクター商品を出す時に払う、通常の作品にたいしての版権使用料以外に、実在の人物の場合、肖像権とかに関わる別の使用料が発生し、その影響が反映されているのだろうな、と勝手に思っている。
そういう意味でも、いくらマニアックでも、正直、これを出すとはまったく予想してなかった。

細かい事だが、この力道山・力士版は、なぜか発売がイングラムと明記されている。

これまでの中島復刻シリーズやタイガーマスクソフビシリーズには発売元が分かれるというのはなかったパターンなので、販売上の都合なのだろうが、少し気になっている。
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毎度おなじみ、自分の趣味で書いてるこのシリーズ。
今回紹介するのは、メディコムトイの10月31日までの受注生産品、旧中島製作所の復刻タイガーマスクソフビシリーズから
「ミスター?(クエスチョン)」と
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「ジキルアンドハイド」
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各6800円(税別)。
それぞれに、オリジナル発売時にはなかったマントが封入りされる。

自分的にはタスキとこのマントが怪獣や怪人ソフビにはないレスラーならばこそ似合うアイテムだと思い、結構気に入っている付属品である。

ミスター?は、マンガ版では5巻(漫画文庫版2巻)に登場。
全アジアプロレス王座決定戦でタイガーと対戦する。151003_144430.jpg
初登場時、この大会に出場するレスラーはそれぞれ自国の国旗を持って入場するが、?はそれを持たず、どこの国の代表かわからなかったが、弟子であるスノー=シンがタイガーに倒された時、はじめてインドの代表である事を明かす。

タイガーとの対戦では、タイガーの必殺技ウルトラ=タイガー=ドロップを破るという世界ランキング4位の強豪らしい見せ場を作るものの、
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大会前にタイガーを襲う為に控室に侵入した際、そこにいたいたずら心からタイガーのマスクを被っていた大木金太郎をタイガーと間違えて襲うが、
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逆に必殺技・原爆頭つきを見舞われ退散する。
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タイガーとの試合でもその時にくらった頭つきがトラウマとなっており、タイガー=ドロップを破って以降、一方的な攻撃を加えていながら、大会中、頭つきをいっさい使わず、?により病院送りにされた大木が病院を脱け出し、苦戦するタイガーに頭つきのマネをするようアドバイスし、
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タイガーがそれに従い?の眉間に頭つきのポーズをすると顔を庇い、それまでの巧者ぶりがウソのようにあっさりと形勢逆転。
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ジャイアントスウィングでコーナーポストに叩きつけ、逆えび固めで倒される。151019_121958.jpg
試合後、自ら外したマスクの下の素顔は1920年代に活躍した「インドの太陽王」グレート=ズマで、なんと70歳にして初めての敗北であった。
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プロレスによる名誉欲のなかったズマは、みずから海外へ出る事はなく、プロレスの本場アメリカから遠征して来た世界チャンピオン、ズビスカを試合開始から十秒で倒した事で満足し、以後ヒマラヤの山中に篭り、後進の育成に励む日々を過ごしていた。

しかし、それから長い年月の経った現在、かつてマット上で技と力を競い合う場であったはずのプロレスが、反則や場外乱闘ばかりになり、さらに実力もないのにこけおどしの為に被った覆面レスラーが横行する状態になっており、これに怒りを覚えたズマはこれを懲らしめようと初めてアメリカに渡り、「?」としてリングに立った。

ズマは70歳という年齢から若い頃の力は失われていたが、インドに伝わるヨガの秘法で鍛え続けてきた事でさほど衰えてはおらず、以後も世界タイトルマッチ級の試合に乱入しては参加レスラーを倒してまわった。
タイガーもまた、こけおどしの為に虎のマスクを被る偽者だろうと思い、これを懲らしめる為にアジア大会に参加したが、リングではルールが邪魔になる為ホテルを襲ったが、頭つきを受け実力を感じ、さらに大会での試合後の敗者にたいする態度からタイガーを真剣に勝負する価値のあるレスラーだと思ったと明かす。
ホテルで襲ったのは、実はタイガーのマスクを被った大木で、その為に大会て頭つきを使わなかった事を知ると、それはタイガーが先輩が庇いたくなるいい男だからだと褒めたたえ、自分がリングに立つ事は二度とないだろうと引退宣言をして去っていった。

このエピソードは、正統派レスラーへの道を歩み始めたタイガーと先輩レスラーとの友情だけでなく、新旧の世代交代を描いた珠玉のエピソードとなった。

アニメ版では、第36話~39話に登場。
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マンガ版とほとんど同じような流れだが、素顔になった際の表記が、グレートからグレイトに変わっているのと年齢が90歳を超えていたのが違うくらいか。
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つづくジキルアンドハイドは、マンガ版では単行本第10巻(漫画文庫5巻)に覆面世界タイトル=マッチの5人目の挑戦者として登場。151019_122155.jpg
イギリスの古典怪奇小説「ジキル博士とハイド氏」をモチーフとしたこのレスラーとの試合は、リング自体はなんの変哲もない普通のリングで行われたが、リングの上では正統派レスラーとして一流のテクニシャンぶりを見せるが、ひとたび場外のリング下に降りれば豹変して悪役ぶりを発揮する、まさしく二重人格者的なレスラーだった。

試合前半は、タイガーにとっても久しぶりの技対技の好勝負を展開するが、苦戦し始めると、タイガーをリング下に蹴り落とし、反則で攻め始める。

ジキル=アンド=ハイドの強さはこの切り替えの早さと、リング下にあるすべての物、それこそ観客の履いてる靴までを凶器として使う事であろう。

しかし、悪役レスラーとしては虎の穴の優等生だったタイガーの敵ではなく、凶器攻撃を重ね、尖端を使ってとどめを刺そうとしたパラソルをタイガーに取られると、
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自ら割ったビンとゴングを両手にタイガーに迫るもそのパラソルを開かれ、それがジャマになり攻撃が効かないばかりか逆にコーナーに追い詰められ、パラソルの尖端を突き付けられてしまう。
こうなると塞がった両手がアダとなり、タイガーに逆襲された揚句、バックドロップでコーナーの鉄柱に頭を叩きつけられて敗れる。151019_122428.jpg
覆面の下の素顔は、セントルイスで対戦相手がどれだけ反則をしてこようと技だけで戦うアメリカの少年少女の憧れである正統派レスラー、デューク=シャープだった。
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世界アマレス界の一流レスラーからプロレスに転向し、その誇りにかけて正統派を貫き人気者になったが、相手レスラーにいいように反則をされ、自分も反則をやり返せば勝てる試合を、フアンの夢を裏切らない事と人気の為に負けているうちに恨みが募り、そのウサ晴らしをする為に、ときどき覆面を被りジキル=アンド=ハイドとなり、反則攻撃をやるようになった。

それでもリング上での反則は誇りが許さぬ為、リング下の場外乱闘における反則攻撃だけを研究しぬいた、ある意味哀しくも誇り高い覆面レスラーであった。

アニメ版では第86話に虎の穴の傭兵レスラー第2号として登場。
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この頃になると、アニメが原作マンガに追いついてしまい、頭でっかちが多い今の時代では考えられないが、アニメは独自の展開で進められており、虎の穴の子飼いのレスラーがタイガー達によって壊滅状態になった状況でミスターXはプロモーターに転身し、タイガーの処刑を外部に委ねざるを得なくなっていた。

ジキル・アンド・ハイドは売れっ子レスラーであった為、スケジュールの調整がつかず、Xの手腕をもってしても招聘までに長い時間を要した。

レスラーとしての設定はほとんどマンガと同じだが、アニメ版でのタイガーは、正統派テクニシャンとしての部分に期待して対戦に臨んでおり、倒した技も必殺技、ウルトラ・タイガー・ブリーカーだった。

それと反則魔に変わる過程もマンガとは異なり、コーナーポストに隠した小ビンを握り割り中の液体を飲んだ途端、牙剥き出しの猛々しい形相になり反則魔になる。

だが試合後、牙は入れ歯であった事が判明する。
おそらく液体は一種の興奮剤かなにかだったのだろうが、小ビンを使う演出はモチーフにした小説のジキル博士が薬品を飲んで殺人鬼のハイド氏に変身するのを取り入れ、アレンジしたのだろう。

覆面の下の素顔は、名前が変わってマイク・シャープとなっているが、あとはマンガと同じだが資料がなく画像を載せられないのが残念だが、顔はマンガ版より若くイケメンになっている。(笑)

今回の復刻ソフビのうち、ジキルアンドハイドの方はマンガ版をイメージしたのだろうが、見るからに毒々しいオレンジ色となっているのは対戦相手を血の海に沈める反則魔だからだろうか?

それとこの覆面タイトル=マッチシリーズあたりになると、マンガ版に登場してるレスラー達をなぜかアニメ独自のデザインにアレンジされているのが不思議だ。

発売当時、子供向けの玩具であったソフビは、本来アニメ版のデザインをイメージしたものを出した方が親しみやすいと思うのだが、なぜかマンガ版のイメージで出されていた。
なにかしらの事情があったのかな?

今回紹介したふたつのうち、ミスター?はいくつかのカタチで出されているが、(下の画像は自分のコレクションより)
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(↑トミーから出た食玩ソフビシリーズではシークレットだった)
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(↑アニメヒーローズ)
ジキルアンドハイドのアニメ版は一度もソフビにもフイギュアも出されていない事に気づき驚いた。
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