この小説は、自分が平成仮面ライダーシリーズの中で「仮面ライダークウガ」の次に好きなライダーをノベライズにしたもの。
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平成仮面ライダーシリーズは、昭和仮面ライダーシリーズと違い、基本的に繋がりはなく、唯一、繋がってたのは「クウガ」の数年後の世界が「アギト」というくらいで、それでもライダー同士の共闘とかはなかったなあ。

「クウガ」は、平成仮面ライダー第1作目で、製作スタッフも昭和の仮面ライダーシリーズで育った世代が多かった事もあり、本気で石ノ森章太郎に捧げる作品にしようという意欲が感じられ、好きだった。

「響鬼」は、平成ライダーシリーズの中でも異色な鬼をモチーフにしたライダーで、最初にその奇抜な姿を見た時、ライダーっぽくないその姿にカッコよさを感じた。
戦う敵も魔化魍と呼ばれる、昔の妖怪達というのも自分好みの作品だった。

なにしろライダーと妖怪が合わさった作品だよ?
自分からしたら昔の東映まんが祭りみたいな豪華な取り合わせの作品だったからね(笑)

「響鬼」は、鬼という呼び名のライダー達による魔化魍退治のほかに、ライダーではなく、人間ヒビキに自分にとってなりたい大人の理想像を感じた思春期の少年の成長というテーマがあった。

この小説でも、ライダーの活劇より、その少年の成長という部分を重点的に書いていた。

で、この小説一冊に響鬼のストーリーすべてが積め込めるワケはなく、テレビで鬼になるべくヒビキに弟子入りする少年・安達明日夢が高校受験直前でありながら、まだ受験する都立高校を決めかねている一月から屋久島でヒビキと出会い、この世にあらざる物、魔化魍に襲われる恐怖、それを退治する鬼の存在などを通して、ほんの少し成長して受験当日を迎えるところ迄に焦点を絞って書かれている。

これを書いた稲元おさむの作品を読んだのは、実はこれで二冊目だった。

マンガは描いてる漫画家で買う事も結構あるが、小説の場合は作者で読む事はほとんどなく、テーマや書かれている内容で選ぶ事が多い。

この本はタイトルで買ったので、読もうとした時に初めて気づいたのだが、以前自分のブログで取り上げた、「交渉人」を書いた作者だった。

いくらノベライズものとはいえ、同じシリーズならともかく、まったく違うドラマで、同じ作者にこんなに早く当たるとは思ってなかったので自分でも驚いた。
この作者の書き方は自分好みで、アクションより心象風景に重点を置き、その気になると、自分がそのキャラクターになれる、ふんわりとした書き方をする。

仮面ライダーでしょう?という偏見をもたず、ひとりの少年の成長を書いた物語として読むと、楽しめると思います。

で、小説の続きをDVDで通して観たら、更に楽しめます。

そこらの夜9ドラマより、よっぽどキッチリ作ってますよ(笑)

最後に、この作品のお気に入りのセリフ、

「鍛え足りなきゃ鍛えるだけだ」

では
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こんにちは。
寒い日々が続いてますが、風邪などひいてませんか?
オレは、毎年、この時期になると、風邪をひき、熱を出します。

仕事以外で、とくに出歩くワケでもないのになあ…。
まあ、仕事終わりに、車のエンジンをかけ、ヒーターが暖まってくると、そのままオチてたなんて事はしょっちゅうだけどね。←だから、風邪ひくんだよ!というツッコミはしないで、あたたかい眼で見てやってね
ここからが本題。

今回、読んだのは、井口達也という元・不良が書いたコラム。
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ふだん、オレのブログを見てくれてる人の中で、この井口達也という名前を知ってる人、いるかな?

知ってた人は、間違いなく、毎月、月刊少年チャンピオンを読んでる人か、お笑い芸人、品川ヒロシの処女作である、半私小説「ドロップ」
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を読んだ人でしょう(笑)
この作者、6年前迄は、普通の人として暮らしてたと思うけど、品川ヒロシの「ドロップ」の中で、ヒロシの中学時代、転校した先の中学で出会い、影響を与えたひとりとして登場。

やる事なす事、とにかくひどい。おまけに理不尽な性格の喧嘩好きな同級生として書かれてる。(笑)

「ホームレス中学生」が売れた影響で、お笑い芸人の書く小説が一時期流行り、「ドロップ」は売れ、漫画化や映画化された事で、それを読んだり観た人達の関心が高まったせいかはわからないが、この、井口達也が実在し、また、品川ヒロシと現在も親交があった事からか、井口達也自身が、ブログを立ち上げ、その中で、少年時代から、中学時代、品川ヒロシの「ドロップ」でヒロシと出会う迄を書いた。

これは後に「チキン」というタイトルで一冊の小説としてまとめられ、「ドロップ」と同じ出版社から発売された。
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この本は、ドロップほど売れたワケではないが、同じように漫画化され、現在も連載されている。
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この後、続編として、「チキン-第二部 狛江愚連隊編-」では、ヒロシが狛江を出て行った後の話を小説として書き下ろして発売した。
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オレが、今回読んだ、この「アウト」は、時期的には、小説「チキン第二部」の中で、新宿の地下駐車場で、警察相手に暴れた揚げ句、逮捕され、少年院に送致されるくだりがあり、退院後は、再び、チームに復帰するのだが、この退院から、チーム復帰迄の間の時期にあたる。

この「アウト」は「チキン」とは趣を変えて、コラムという書き方をしてるので、時系列はバラバラになっており、実話ナックルズという、オレら世代や一般人には、あまり好まれない、不良系雑誌?に連載中のコラムをまとめたもの。

オレは、その雑誌を読んでないから違いがわからないけど、雑誌掲載時には不都合の為、修正したり、削除した部分を執筆した通りにしたらしいし、ふだん、このコラムにカット画を入れてる人が、この本の1エピソードを漫画化して書き下ろしたりもしてる

エピソードは、全部で30。

その中に、当時の井口少年が、一時期、好き放題できる、地元から離れていたからこそ経験できた事を思い出しながら、現在の井口達也の視点で書いている。

不良時代の話を書いてる本は、珍しくもないが、たいていは、当時、暴れていた時代を美化した話になっていたりするものが多いが、井口達也の書く本のおもしろさは、前二作の小説もそうだが、自身の話を語り口調で書きながらも、目線が第三者的になっており、人間臭さが出ているところにある。

不良の世界にある程度入ると、普通に生きていたら知る事のない、闇の部分を垣間見る事がある。

その中では、当然、現在でも書けない事を体験してるだろうし、行為もしてきたと思う。

その分別をつけて書かれており、また、行為そのものより、気持ちの部分を前面に出しているから、楽しく読めた。

30のエピソードの中には、ケンカの話はもちろん、、友達、ナンパ、仕事、夢、遊びなど、現在の井口達也を形成するのに影響を与えたであろう思い出話が詰まっている。

その中には、カッコ悪い話も結構あり、だからこそ、人間臭いし、楽しい。

不良にはならずとも、誰もが一度は通る反抗期。
その時期、好きなモノに出会え、夢中になれた経験がある人なら、善悪は別にして、夢中になれた時代の気持ちが蘇るかもね。

この本や連載されているコラムのカットを描いてるマンガ屋さんにより、このコラムも漫画化されており、07289313.jpg
一応、原作となっているが、マンガ版を読む時は、時系列がバラバラな上、コラムの一部が漫画化されたに過ぎないので、原作とは別物として読んだ方がいいと思う。

そうそう、実はこの本、オレにしては珍しく、古本屋ではなく、著者のサイン入りに魅かれて新刊を買って読んだよー。(笑)
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あとね、デッカイお世話なんだけど、はじめてこの人の現在の写真を見た時は、「ドロップ」で描いてたイメージとのギャップに、すげー苦しんだ(笑)

だって、コレだよコレ

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ただの怖いオジサンにしか見えないでしょう?(笑)
これで、アイドル顔の不良って言われてもねえ…あせる

後から、現役当時の写真を出したから、それを見たら、モテたというのも納得できたけどね。

それが、コレ
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う~ん、20年の歳月の長さを感じる(笑)

「アウト」にも、当時に近い写真が2枚あったが、どうせなら、もっと枚数を増やして、モノクロじゃなく、カラーで載せてほしかったなあ。

この本の続編、何年後になるかわからないけど、出たら、また、読んでみたいな
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大変、遅ればせながら、以前からシリーズ化してる、水谷豊主演のドラマ「相棒」と、昨年末迄、「DoctorX」の主演をつとめた米倉涼子が以前、主演していた警察ドラマ「交渉人」のノベライズを読みました。
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オレ、このふたつのドラマ、実は、ほとんど見てなくて、両方とも、映画化された時に、はじめて、ちゃんと見たんだよね(笑)

で、映画を見て気にいって、前から、この人気ドラマの小説版は、読んでみたかったんだよね。

というわけで、読んだのは、いずれも、一冊目。

「相棒」は、いまだにシリーズが続いてるから、小説版も刊行され続けてるけど、「交渉人」の方は、シリーズが終了してるから、映画版も含めて、全3巻。

小説でもマンガでも、シリーズもので、いくら、一冊ごとや、1エピソード毎に、ひとつの物語が終わっていても、やっぱり、オレとしては、途中のものより、最初の一冊目というのは、主人公をはじめ、登場人物の設定や関係が詳細に書かれているので、これを読まないとはじまらない、みたいな、変なこだわりがある。

「相棒」のノベライズを手掛けるのは碇卯人で、有名ミステリー作家の変名らしいが、作家の名前とかには、あまり、興味がないオレには、どうでもいい(笑)

「交渉人」の方は、稲元おさむという作家が、ノベライズを手掛けている。

どちらの小説にも共通しているのは、読みやすい文章と、ドラマをほとんど見ていないオレにも、その場面を想像できる描写、小難しいトリックや伏線に凝らず、エンターテイメントに重点を置いている。

「相棒」は、まだ、連続ドラマになる前の単発サスペンスだった頃の話をノベライズ化しており、立て篭もり犯の人質になるという醜態を演じた亀山薫が、「人材の墓場」と呼ばれる、特命係の杉下右京の部下として配属されるところからはじまり、拳銃密売を追う第一話、切り裂きジャック事件になぞらえた女性連続殺人を、亀山の大学時代同期だった検事と一緒に追う第二話、大学病院の教授選を巡る殺人事件の三話迄で構成されており、この三つのエピソードを通じて、右京の好奇心の強さと観察力の鋭さ、頭脳明晰さと、亀山の行動力とスポーツマン上がりの熱血漢ぶり、それとは裏腹の落ち込み方、そんなふたりの絆が少しずつ、構築されていくのがわかる。

事件についても、相棒の原点らしく、ミステリー仕立てばかりでなく、事件を起こす人間の心理描写もきちんと書かれており、犯人を絶対的に悪とは思えない心情にさせられる。

「交渉人」の方は、第一シリーズを5話構成にして、一冊にまとめており、ウサギこと、宇佐木玲子がSIT5係に配属され、交渉人として事件にあたるが、彼女には、任務としてとは別に、交渉班が扱った、五年前に起こった未成年による立て篭もり事件に巻き込まれ、殉職した自分の父親の死の真相を探るという目的があった。

警察組織は男社会であり、ただでさえ、ウサギの配属をよく思っていない交渉班の中で、ウサギは浮いた存在になってしまう。

事件を解決していくうちに、交渉班の中で、少しずつ、ウサギを見る目は変わっていくが、ウサギは、決して気を許さない。

むしろ、事あるごとに、東京拘置所に面会に行く、五年前の事件の首謀者、真里谷恭介の方がウサギに近しい存在になっている部分すらある。

さらに、ウサギに付き纏う新聞記者や警察組織内でウサギを監視する存在などもいて、ハードボイルドな感じで、ストーリーは進行していく。

ラストエピソードでは、五年前に真里谷が起こした事件にたいする復讐の為の立て篭もり事件が発生する。
犯人からの要求に応える為、拘置されている真里谷を護送する中、警察官僚による別シナリオが動き出す。
それを察知した真里谷がウサギの前に現れた時、全ての真相が明らかにされた。
このふたつの小説、それぞれテーマは違うものの、いずれも官僚の汚さを出している。

「交渉人」の方は、パート2は入手したけど、映画版を入手できてないんだよね。
「相棒」も機会があったたら、続編を読んでみたいと思ってる。
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