毎度おなじみ、自分の趣味で書いてるこのシリーズ。
今回紹介するのは、メディコムトイの10月31日までの受注生産品、旧中島製作所の復刻タイガーマスクソフビシリーズから
「ミスター?(クエスチョン)」と
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「ジキルアンドハイド」
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各6800円(税別)。
それぞれに、オリジナル発売時にはなかったマントが封入りされる。

自分的にはタスキとこのマントが怪獣や怪人ソフビにはないレスラーならばこそ似合うアイテムだと思い、結構気に入っている付属品である。

ミスター?は、マンガ版では5巻(漫画文庫版2巻)に登場。
全アジアプロレス王座決定戦でタイガーと対戦する。151003_144430.jpg
初登場時、この大会に出場するレスラーはそれぞれ自国の国旗を持って入場するが、?はそれを持たず、どこの国の代表かわからなかったが、弟子であるスノー=シンがタイガーに倒された時、はじめてインドの代表である事を明かす。

タイガーとの対戦では、タイガーの必殺技ウルトラ=タイガー=ドロップを破るという世界ランキング4位の強豪らしい見せ場を作るものの、
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大会前にタイガーを襲う為に控室に侵入した際、そこにいたいたずら心からタイガーのマスクを被っていた大木金太郎をタイガーと間違えて襲うが、
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逆に必殺技・原爆頭つきを見舞われ退散する。
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タイガーとの試合でもその時にくらった頭つきがトラウマとなっており、タイガー=ドロップを破って以降、一方的な攻撃を加えていながら、大会中、頭つきをいっさい使わず、?により病院送りにされた大木が病院を脱け出し、苦戦するタイガーに頭つきのマネをするようアドバイスし、
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タイガーがそれに従い?の眉間に頭つきのポーズをすると顔を庇い、それまでの巧者ぶりがウソのようにあっさりと形勢逆転。
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ジャイアントスウィングでコーナーポストに叩きつけ、逆えび固めで倒される。151019_121958.jpg
試合後、自ら外したマスクの下の素顔は1920年代に活躍した「インドの太陽王」グレート=ズマで、なんと70歳にして初めての敗北であった。
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プロレスによる名誉欲のなかったズマは、みずから海外へ出る事はなく、プロレスの本場アメリカから遠征して来た世界チャンピオン、ズビスカを試合開始から十秒で倒した事で満足し、以後ヒマラヤの山中に篭り、後進の育成に励む日々を過ごしていた。

しかし、それから長い年月の経った現在、かつてマット上で技と力を競い合う場であったはずのプロレスが、反則や場外乱闘ばかりになり、さらに実力もないのにこけおどしの為に被った覆面レスラーが横行する状態になっており、これに怒りを覚えたズマはこれを懲らしめようと初めてアメリカに渡り、「?」としてリングに立った。

ズマは70歳という年齢から若い頃の力は失われていたが、インドに伝わるヨガの秘法で鍛え続けてきた事でさほど衰えてはおらず、以後も世界タイトルマッチ級の試合に乱入しては参加レスラーを倒してまわった。
タイガーもまた、こけおどしの為に虎のマスクを被る偽者だろうと思い、これを懲らしめる為にアジア大会に参加したが、リングではルールが邪魔になる為ホテルを襲ったが、頭つきを受け実力を感じ、さらに大会での試合後の敗者にたいする態度からタイガーを真剣に勝負する価値のあるレスラーだと思ったと明かす。
ホテルで襲ったのは、実はタイガーのマスクを被った大木で、その為に大会て頭つきを使わなかった事を知ると、それはタイガーが先輩が庇いたくなるいい男だからだと褒めたたえ、自分がリングに立つ事は二度とないだろうと引退宣言をして去っていった。

このエピソードは、正統派レスラーへの道を歩み始めたタイガーと先輩レスラーとの友情だけでなく、新旧の世代交代を描いた珠玉のエピソードとなった。

アニメ版では、第36話~39話に登場。
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マンガ版とほとんど同じような流れだが、素顔になった際の表記が、グレートからグレイトに変わっているのと年齢が90歳を超えていたのが違うくらいか。
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つづくジキルアンドハイドは、マンガ版では単行本第10巻(漫画文庫5巻)に覆面世界タイトル=マッチの5人目の挑戦者として登場。151019_122155.jpg
イギリスの古典怪奇小説「ジキル博士とハイド氏」をモチーフとしたこのレスラーとの試合は、リング自体はなんの変哲もない普通のリングで行われたが、リングの上では正統派レスラーとして一流のテクニシャンぶりを見せるが、ひとたび場外のリング下に降りれば豹変して悪役ぶりを発揮する、まさしく二重人格者的なレスラーだった。

試合前半は、タイガーにとっても久しぶりの技対技の好勝負を展開するが、苦戦し始めると、タイガーをリング下に蹴り落とし、反則で攻め始める。

ジキル=アンド=ハイドの強さはこの切り替えの早さと、リング下にあるすべての物、それこそ観客の履いてる靴までを凶器として使う事であろう。

しかし、悪役レスラーとしては虎の穴の優等生だったタイガーの敵ではなく、凶器攻撃を重ね、尖端を使ってとどめを刺そうとしたパラソルをタイガーに取られると、
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自ら割ったビンとゴングを両手にタイガーに迫るもそのパラソルを開かれ、それがジャマになり攻撃が効かないばかりか逆にコーナーに追い詰められ、パラソルの尖端を突き付けられてしまう。
こうなると塞がった両手がアダとなり、タイガーに逆襲された揚句、バックドロップでコーナーの鉄柱に頭を叩きつけられて敗れる。151019_122428.jpg
覆面の下の素顔は、セントルイスで対戦相手がどれだけ反則をしてこようと技だけで戦うアメリカの少年少女の憧れである正統派レスラー、デューク=シャープだった。
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世界アマレス界の一流レスラーからプロレスに転向し、その誇りにかけて正統派を貫き人気者になったが、相手レスラーにいいように反則をされ、自分も反則をやり返せば勝てる試合を、フアンの夢を裏切らない事と人気の為に負けているうちに恨みが募り、そのウサ晴らしをする為に、ときどき覆面を被りジキル=アンド=ハイドとなり、反則攻撃をやるようになった。

それでもリング上での反則は誇りが許さぬ為、リング下の場外乱闘における反則攻撃だけを研究しぬいた、ある意味哀しくも誇り高い覆面レスラーであった。

アニメ版では第86話に虎の穴の傭兵レスラー第2号として登場。
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この頃になると、アニメが原作マンガに追いついてしまい、頭でっかちが多い今の時代では考えられないが、アニメは独自の展開で進められており、虎の穴の子飼いのレスラーがタイガー達によって壊滅状態になった状況でミスターXはプロモーターに転身し、タイガーの処刑を外部に委ねざるを得なくなっていた。

ジキル・アンド・ハイドは売れっ子レスラーであった為、スケジュールの調整がつかず、Xの手腕をもってしても招聘までに長い時間を要した。

レスラーとしての設定はほとんどマンガと同じだが、アニメ版でのタイガーは、正統派テクニシャンとしての部分に期待して対戦に臨んでおり、倒した技も必殺技、ウルトラ・タイガー・ブリーカーだった。

それと反則魔に変わる過程もマンガとは異なり、コーナーポストに隠した小ビンを握り割り中の液体を飲んだ途端、牙剥き出しの猛々しい形相になり反則魔になる。

だが試合後、牙は入れ歯であった事が判明する。
おそらく液体は一種の興奮剤かなにかだったのだろうが、小ビンを使う演出はモチーフにした小説のジキル博士が薬品を飲んで殺人鬼のハイド氏に変身するのを取り入れ、アレンジしたのだろう。

覆面の下の素顔は、名前が変わってマイク・シャープとなっているが、あとはマンガと同じだが資料がなく画像を載せられないのが残念だが、顔はマンガ版より若くイケメンになっている。(笑)

今回の復刻ソフビのうち、ジキルアンドハイドの方はマンガ版をイメージしたのだろうが、見るからに毒々しいオレンジ色となっているのは対戦相手を血の海に沈める反則魔だからだろうか?

それとこの覆面タイトル=マッチシリーズあたりになると、マンガ版に登場してるレスラー達をなぜかアニメ独自のデザインにアレンジされているのが不思議だ。

発売当時、子供向けの玩具であったソフビは、本来アニメ版のデザインをイメージしたものを出した方が親しみやすいと思うのだが、なぜかマンガ版のイメージで出されていた。
なにかしらの事情があったのかな?

今回紹介したふたつのうち、ミスター?はいくつかのカタチで出されているが、(下の画像は自分のコレクションより)
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(↑トミーから出た食玩ソフビシリーズではシークレットだった)
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(↑アニメヒーローズ)
ジキルアンドハイドのアニメ版は一度もソフビにもフイギュアも出されていない事に気づき驚いた。
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