昨日、9月21日は横浜銀蝿がデビューしてから35周年という事と、リーダーの嵐さんが、今年還暦を迎えたという事で、それを記念したベストアルバムが発売された。

その発売記念イベントが横浜銀蝿のバンド名に因んでか、横浜のタワーレコードで行われるというので、仕事明け2時間くらい寝た後、行って来ました横浜ー音符
ひとりだというのと、休日という事から駅の周りの混雑を予想して車じゃなく、電車に揺られて行きました。
ただでさえ人混みが嫌いで、カワイイ女の子からのお誘い以外には出無精なオレなのに、自分で電車に乗ったの何年ぶりだろう?

数年前に電車に乗ったのも都内までだったし、それより先に電車で行ったのは10年以上前だなあ。

車で横浜に行っても、横浜というところは、遊んだり観るところは横浜駅の周りにはなく、隣の駅だったり、ちょっと離れたところにあるから横浜駅に近づく事はまずないんだよね。

そんな横浜駅に降りたって、タワーレコードまでは5分ほど歩く。
オレが大っ嫌いな人混みの中を六角橋の方へとぶらぶら歩きながら周りを見ていると、ショッピングビルとビジネスビルが混在してる、都会なのに変わった街づくりになっている。

こういう時に限って写真に撮らず、ブログを書きはじめてから、「しまったー」とか思うんだよね(苦笑)

会場に着いて、まずはCDを買う。
これを買わないと、イベント後のサイン会に参加できないからね。

午後2時。
ざっと見た感じだけど、70人以上のフアンが集まる中、いよいよイベントスタート。
集まったフアンの年齢層はやっぱり高く、若い年代の子はほとんどいなかったのが残念。

それでも、くたびれた感じのおっさんやおばさん達じゃなく、いいトシしても髪をリーゼントにしてる兄ちゃんだったり、シャレた服がいまだに似合うお姉さんという感じの人が集まってた。

進行役は、不慣れなせいかカミカミで、あまり役に立ってないバイトくん。

これにたいして銀蝿メンバーはさすがプロ。
慣れた感じで進行していく。
今回のイベント、自分にとって新しかったのは、こういうイベントにはメンバーだけが来ていたのに、今回はサポートメンバーも参加していた事。

オリジナルメンバーではないが、ひとりは、ライブでは参加してないJohnnyの代わりにギターを弾き、もうひとりはドラムを叩けない嵐さんの代わりにドラムを叩いてる、今では本来の担当以上に上手くなってる人達だと思う。

このふたりもイベント初参加という事で、ライブでもほとんどしゃべらないから話す事に不慣れなせいか、メンバーに話を振られると緊張してるのが伝わってくる。(笑)

話の中心は、当然ながら、今回のアルバムで、とりわけ、ベストアルバムと言いながら、数年ぶりの新曲が3曲収録されてる事からその話になった。
3曲それぞれ、曲なり歌詞なりを作ったメンバーが歌っており、それぞれの曲にたいする想いを語った。

嵐さんは、「これまでの人生を振り返って作った」
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↑(赤い革ジャンは、還暦祝いにチャンチャンコの代わりにメンバーから贈られたものらしい)

翔くんは、「男と女の愛じゃなく、もっと身近にある愛がテーマ」
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↑(56歳とは思えない、見事な不良っぷり(笑)。この歳でいかついカッコしてると、ヤ〇ザにしか見えない人が多いのに、あくまで不良として見せてるのが、この人のカッコイイところだなあ)

銀蝿復活後の曲のほとんどを作ったTAKUさんは、「曲自体は、いつものTAKUメロディーなんだけど、実は、キャロルの「ファンキーモンキーベイビー」へのオマージュ曲。
ジョニー大倉さんの音楽葬で演奏した時に浮かんだ」
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↑(銀蝿復活当時は短髪で、その後は長髪に。茶髪にしたりもしていたが、今回は黒髪だった。髪が減ってきてるのと、ヒゲの白さに年齢を感じたが、ベースへのこだわりはいまだに強く、音楽への思いの強さとレベルの高さはメンバーの中で1番かもしれない)

イベント終了後のサイン会も和やかだった。
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ただ、時間の都合上しかたないとは思うが、サインしてもらえるのがいつからかCDだけになってしまってるのが残念だった。

という事で、CDのブックレットに名前を入れてサインしてもらったよー。↓
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↑CD購入特典のコースター。

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↑キャンペーン中なのか?付いてきたミニステッカー
ささやかな疑問だが、今回のアルバムジャケット、遥か昔の写真が使われているのだが、
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敢えてJohnnyが外されてるのは、現在メンバーとして参加してないからなのか、もはや参加する可能性がないと判断したからか、どちらだろう?

このアルバムをきっかけに、また、横浜銀蝿としての精力的な音作りを切に願う。
「今のオレ達は、これだけカッコイイ曲、作れるんだぜ! そんなんでついて来れんのかあ?」と煽ってくるような曲と、かつて弟分達に提供した楽曲を、「本家が演奏ったらこうだぜ!」というのが混在するようなアルバムを作ってほしい。

オレ的に提供曲でぜひとも収録してほしいのは、

・暗闇をぶっとばせ(嶋大輔)
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・お前だけI Love You(嶋大輔)
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・決めるぜ!(嶋大輔)
・みにくいアヒルの子(Johnny)
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・マブダチ(杉本哲太)
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・750CCライダー(紅麗威甦)
・15歳でオバンと言われます(紅麗威甦)
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・ドリームドリームドリーム(岩井小百合)
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・哀(あい)しすぎて…哀(かな)しすぎて(矢吹薫)
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・少しだけスキャンダル(中森明菜)
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・まじめになる唄(炎達(的場浩司のやってたバンド))31coWgxS-OL.jpg
・野良猫ジョニーの唄(炎達)
・宝探しの唄(炎達)
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帰り道、横浜駅構内のコーヒー屋さんで食ったなんとかサンドも美味かったなあ。
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横浜銀蝿デビュー35周年?

テーマ:
今月21日に、横浜銀蝿デビュー35周年を迎える。
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数年前のブログにも書いたが、一度解散して再結成して、空白期間の方が長かったのに35周年って…。
こういうやり方でしか盛り上げる事ができないのだろうか?

なんか現役で活動していながら、「あの人は今…」に出て来る懐かしバンドの代表みたいだ。

前回のライブアルバムから5年経ち、ようやく出るアルバムがオマケのように新曲を3曲入れたベストアルバムとは…。

自分はFCの会報で収録曲を発売前にわかったのだが、その選曲にガッカリした。
結局、昔売れた何回も収録された古い曲を入れないと売れない、それに納得してるバンドに成り下がってしまってるように感じる。

自分が、今聴いてもカッコイイと思う曲は歌詞からして、再結成してからのものが多い。

もちろん、解散前の曲の中にもそういう曲があるが、そういう曲はアルバムの中にあり、代表曲とされるシングル曲には少ない。

かつて売れた曲は、懐かしさで集まるライブではいいかも知れないが、ふだん聴くアルバムでは古臭さしか感じない。
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↑(この曲を今のトシで聴くのはかなりキツイ(笑))

どうせベストアルバムを出すなら、ふだん聴きたくなる曲を真剣に選び出し、それを新たにレコーディングするくらいのアツさが欲しいと思う。

または、「ぶっちぎりR」
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のような、かつて彼らが提供した楽曲には今聴いてもカッコイイと感じる曲も多いので、それを現在の銀蝿が演奏したものを収録した方が昔からのフアンも喜ぶのではないだろうか?

売れた曲と名曲の違い、いい加減にわかってほしい。
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みなさん、ご無沙汰をしておりました。

久しぶりのブログ更新です。
実はこの記事、書き始めたのは昨年末なのですが、ずっと放置していました。

まあ、ただ忘れてたわけではなく、これを書く事で、自分の中の009という作品が幕を降ろすという事に、なんか複雑な気持ちになってしまってというのもあったわけですが…。

今回読んだサイボーグ009完結編は全5巻完結なんですが、最近の自分にしては珍しく、全巻新刊で買って読みました。
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まあ、1巻が出た時、たまたま本屋で見かけて買ってから、このエピソードをベースにしたアニメ映画が上映されたわりには
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古本屋に出回るのが遅く、待ちきれなかったというのが理由ですが…(笑)。

サイボーグ009はおそらく説明不要の、故・石ノ森章太郎の代表作のひとつで世界中を取引先とする巨大軍需産業「黒い幽霊(ブラックゴースト)」に改造され、それぞれ違う能力を身体に備えられた9人のサイボーグ戦士達の活躍と悲哀を描き、はじめは「戦争と平和」をテーマにしながら、宇宙にまで話が広がった長編SFマンガ。
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何度かアニメ化もされた有名なマンガだが、この作品を初めてちゃんと読んだのは中二くらいだったと思う。

この頃、アニメブームというのがあり、009も新作アニメがTV放映される事となり、
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それに併せて数年ぶりにマンガの方も新しく連載された。

それを機に読んでみたら、石ノ森のライフワークと呼ばれたようにこの作品、はじめに描かれたものと昭和50年代に連載されたエピソードとで大きな違いを感じた。

この違和感がなんだか当時はわからなかったんだけど、今回の作品を読むにあたり全編を通し読みしてみたら、自分なりに違和感の理由がわかった。

はじめに描かれたのは自分が生まれる前から幼少の頃で、現代のように便利になってない時代、それこそ未来の地球を描いた特集が小学生向けの学年誌で組まれていた時代で、石ノ森章太郎も若かったのにたいして、次に長期連載されたのはそれから10年近く後なので、科学も発展したし、それ以上に石ノ森章太郎も歳をとり、いい意味でも悪い意味でもいろんな経験を積んだ大人になっていたせいか、アクション主体から心理面を前面に出した理屈っぽい作品になっている印象を受けた。

サイボーグ009は、本来、黒い幽霊との戦いに決着をつけた「地下帝国ヨミ編」で完結するはずが、
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当時の読者からの反響が大きく、続編を描かざるを得なくなったというのは、サイボーグ009のフアンには有名な話だが、あらためて完結させるには、前以上に強大な敵が必要となる。
そこで、敵として登場したのが天使である。

当時のSF小説やSFマンガの作家達の多くは、神性悪説を題材にした作品を一度は書いている。
これは、信仰心が薄い日本人ならではの発想で、どんなに文化が発展している国であっても、信仰心の深い国の作家で神性悪説を書いた人は、自分の記憶ではいないと思っている。

サイボーグ009でこの神を敵として描いたエピソードは、今回の完結編を含め3編というか三度ある。

テーマはいずれも、「人間は神の創造物であり、それが自分達の思いと違った進化をしたからといって、それを滅ぼす権利があるのか?」。

最初に描かれたのは「天使編」で、
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これは天使達が地球に飛来し、かつて自分達が創造したものの進化を確認したところ、地球上、至るところで争いが絶えず、欲にまみれる姿を嘆かわしく思い、もう一度最初から作り直す事にする。
この一方的な決断にたいしてサイボーグ戦士達は、「敵わぬまでも、精一杯抵抗しよう。神からすれば、愚かな過ちを繰り返す人間だろうが、それでも生きたいのだ」と戦う決意をする。

この時は、序盤なので緩やかなストーリー展開ながら、この作品らしいアクションも入れ、スケールの壮大さを感じさせたが、作者がスケールの大きさに押し潰されたようででIQ300の頭脳を持つ超能力ベイビー001がサイボーグ戦士達に新しい能力を授けるところで中断し、未完に終わった。

続いて約一年半後に、「神神との戦い」編を描いたが、
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天使編の続編でありながら、関連性に乏しい展開で、また、イースター島の遺跡やナスカの地上絵など謎めいたものを題材に作者の仕入れた知識をもとに、神がサイボーグ戦士達に精神的な攻撃を仕掛けるというストーリーを描くが、あまりに難解で読者がついてこれず、不人気による打ち切りで頓挫する。

この後、石ノ森章太郎自身の手で描き上げる機会は何度かあったにも拘わらず、「構想は出来上がっている」としながら先延ばしにし、結局、自身の手による完結はせずに逝去した。

しかし、病床の中で書き遺したアイデアノートがあった事で、石ノ森章太郎の息子である小野寺丈が小説としてまとめ、それを石ノ森章太郎の元アシスタント二名がマンガ化する事で生まれたのが今回の完結編である。

石ノ森章太郎がアイデアノートを書いたのが入院中だとしたら、それまで折りにふれ語っていた、構想は出来上がっているという言葉は「大筋はできているが、まだ未完成だった」という事になるが、まあそこは、やっぱりなという感じの印象だった。

自分はこの作品、石森プロ出身のマンガ家のレベルの高さがあればこそ実現できた作品だと思っている。

漫画家や小説家は、基本的に一代限りである。
どんなに凄い作品を書いた作家であろうと、その作家が亡くなれば、それを継承できる事はまずないだろう。

小説家と比べたら、漫画家はアシスタントという存在がいるので、多少は継承できる可能性があるが、それでも師匠そのままの画を受け継げる人ははほとんどおらず、師匠のテイストに似ていたとしても、そこに自分の画が入り、独自の画になっていく。

そんななかで、今回の作品を描いたふたりは、敢えて自分の作風でなく、石ノ森章太郎の作風を模倣したからこそいい雰囲気になっている。

自分でマンガを描くような画に詳しい人からしたら、コマ割りや演出など細かい点が違うという意見もあるだろうが、一般的なマンガ読者からすれば、「サイボーグ009」として、十分受け入れられる範疇だろうと思う。

この作品のあらすじについては、既にいろんな方が紹介してるので省かせてもらうが、敢えていうなら、これまでに描かれた「天使編」、「神々との戦い編」のどちらの続編でもなく、これらをリセットし、新たに描き直した作品になっている。
漫画家や小説家は「神」を題材にしたものを扱うと、作品づくりの為の取材や資料収集に飽き足らず、宗教的なものをより深く追求したくなるようだ。

そして、それぞれ捉え方に違いはあるものの精神世界へ行き着く。

そこからこれまで以上に作者の視野が広がり、想像力が膨らむのならいいが、自分の知る範囲ではそうなった作家はいない。

神を題材として書かれた「聖書」や「神話」も、遥か昔に誰かが創作したものである以上、そこに登場する神もその人による想像の産物だと自分は思っている。

そこに出て来る神に影響を受け、それを深く掘り下げたところで、それまでにその作者達が磨き上げてきた独自のイマジネーションを曇らせてしまうだけだという事になぜ気づかないのだろう?

石ノ森章太郎も、それまではイマジネーションのみで綴った作品「ジュン」などを描いていたが、神話や民話などを取り入れた「神々との戦い編」以後、そういったイマジネーション主体の作品は描いておらず、また、石ノ森SF自体も以前のようなキレがなくなった気がする。

今回009達が戦った神々も、石ノ森の遺したアイデアノートに描かれたものを基にしてると思うが、石ノ森のオリジナルは出て来ず、シゥ゛ア神やキリスト、大仏などが登場していた事からも、石ノ森章太郎から、残念ながらかつてのような想像力は失われてしまっていたのを感じた。

自分は、実は最初に描かれた「天使編」の神が1番怖かった。
画像の単行本の表紙に描かれたような、優しそうな風貌でありながら、イタズラでもするように、人間を猿人に退化させるような強大な力を使う。

こんな力をもつ天使達と009達がどうやって戦うのか、このまま物語を続けたらどれだけ壮大な物語となるのか、どうやってまとめるつもりなのか、しばらく空白期間を置いたあとの再開にたいして期待が大きかった。

しかし、天使編の続編に位置づけられる「神々との戦い」を読んだ時、物語を複雑にしながらも、精神世界に逃げるような展開にガッカリした。

今回の作品はこれまでの物語をリセットして描かれたものなので、内容的には繋がらずイマイチだったが、石ノ森章太郎が生前完結させる事ができなかったものを完結させたという意味で素直によかったと思う。

サイボーグ009は、ようやく完結した。

この作品を読んで、いい作品は、中断した場合、あまり空白期間を置かず、勢いのあるうちに完成させないと失速し、その壮大さを失うという事をあらためて感じた。

この作品以外でも、昔、未完だった作品の続編が後年描かれたり、リメイクして描かれたりする事があるが、自分が読んだ作品はいずれも期待ハズレで、未完のままの方がいい作品ばかりだった。

なお、この作品を描いたひとり、早瀬マサトと石森プロは石ノ森章太郎のもうひとつの未完作品、「幻魔大戦」(原作・平井和正)の続編「幻魔大戦Rebirth」を現在連載中である。

この作品は、人気小説家のシリーズ小説を石ノ森章太郎がただマンガ化するのでなく、平井和正がマンガ用に新たに原稿を書いた事から、連載当時、人気小説家と人気マンガ家のコラボとして話題になりながらも未完に終わった作品である。
この作品の作者はふたりとも既に鬼籍に入っている為、続編では新たに漫画原作者・七月鏡一を脚本に迎えて、未完作品の数十年後の世界を舞台としている。

興味のある方は、読んでみては如何だろうか?

<オマケ>
自分の手元に残ってるサイボーグ009もの、

バンダイの「HGサイボーグ009」
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ケイブンシャの「サイボーグ009大百科」
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