よく本の帯や巻末にあるヨイショ的なものでなく、その本の率直な感想を求める方、もしいたら、お気軽にご連絡くださいませ。

ときには、かなり辛口な感想になる場合もありますが、正直な感想を書かせていただきます
AD

フアンクラブの会報

テーマ:
オレね、いい歳こいてって思われるだろうけど、ふたつのフアンクラブに入っててね。

ひとつは、昔からずっと好きな音楽系のフアンクラブ。
これは、そのボーカル翔のフアンクラブだったのが、横浜銀蝿が復活してからは、横浜銀蝿のフアンクラブになってる。

こちらについては、以前にも、「うれしい」というタイトルで書いたので、詳しくはそちらを見てもらうとして、このフアンクラブは、そのバンドが所属してる事務所が運営してるだけあって、会員証があり、その会員番号で管理されてるようで、
140520_114749.jpg
更新時期が近づくと会報
140520_121920.jpg
140520_122037.jpg
140520_122103.jpg
と一緒に、更新の通知が届くので、会費の入金忘れをしないですんでる。

もうひとつは、好きな漫画家・永井豪の公認フアンクラブ。
これは、入ってから、まだ三年くらいなんだけど、このフアンクラブ、歴史は長いらしい。今の会長は、どういう人かわからないけど、たしか、初代会長は、著名な小説家だったんじゃないかな?

こちらは、漫画家による直接の運営ではなく、あくまで、漫画家が許可した事によって、公認になっている、その漫画家のフアンが集まって運営されているフアンクラブ。

漫画家や作家の場合、会社形式をとってる場合でも、直接、フアンとの交流をもつ必要性がないからか、直接運営のフアンクラブというのはほとんどなく、その代わり、ひとりの作家にたいして、複数の公認フアンクラブがあったりするみたい。

その中でも、大手のフアンクラブになると、コミケなどでたまに見かけるが、そこらの出版社から発売されたムックや研究本より、はるかに詳しく解説されてたり、資料を載せた会報や会誌を発行してたりするんだよね。

オレが入ってる永井豪のフアンクラブも、以前は精力的に活動してたみたいで、会報や会誌もかなり本格的だったらしいが、オレも永井豪のフアンなので、そういう会報を期待して入ったんだけど、作者自身の執筆も人気も、以前の勢いがないせいか、フアンクラブは、ほとんどボランティア感覚での運営になっており、会員証などは当然なく、会報を見ても、時代の流れからか、基本的にメール会員向けの作り方をしていて、最近の作品にたいする独自の解説や研究などはまったくされておらず、過去の作品を掘り下げてるワケでもない。

ただ、永井豪の新作のニュースや新作玩具情報などの告知と、たまに届く感想メールを主にして編集されている。
140520_111641.jpg
しかも、文字だけの羅列で、写真やイラストなどの使用はほとんどなく、文章の羅列になっており、作品や玩具の詳細については、リンク先が張り付けてあるだけの、ただの告知紙になってしまっている。
140520_111705.jpg
たしかに、ボランティアに近いカタチになってしまっているフアンクラブの運営は、学生時代のように自由に時間を使えるワケじゃないので、手間をかけてるヒマがないのもわかるし、便利なツールがある今の時代、会報の製作が終われば、ボタンひとつで登録してあるメアドに一斉送信できるのは効率的なんだろうとは思う。

これが、買い物用の告知なら、サラッと流し読みできるし、それでいいと思うが、一時期、盛況だったフアンクラブが、そういう会員管理や会報発行をするのはどうなんだろう?

やっぱり、歴史や伝統があるフアンクラブだからこそ、新しい漫画家のフアンクラブを唸らせるような運営をしてほしいし、もし、以前に研究本を発行してるなら、バックナンバーを購入できるようにしたりして、このフアンクラブに入っててよかったと、会報が手元に届いた時の会員の喜んでる姿を浮かべながら、たとえ発行回数が少なかったり、ときには別料金になったとしても、丁寧な誌面作りをしてもらいたいな。

オレ以外にも、会報を単なる情報誌としてではなく、大切な記録として保管しておきたい会員もいると思うからさ。
AD
このマンガは、オレが好きな「ダンス・インザ・ヴァンパイアバンド」という作品を描いてるマンガ屋が描いたものなんだけど、SF?ファンタジー?色の濃い「ダンス…」の世界観とは全く違った現代もので、子供ができた事で変わらざるを得なくなった、オタクマンガ家の生活をリアルに描いている。
61maxM98kCL._SL500_AA300_.jpg
主人公・茶畑三十歳(ちゃばたけみそじ)は27歳の時に脱サラし、漫画家になった、上にエ〇がつく、現在32歳の漫画家。
140514_100953_ed.jpg
漫画家としては、遅めのデビューだったが、同人誌でそこそこ名が売れていたので、なんとか仕事にありつけ、五年間で単行本三冊を出している。

奥さんは、デザイン会社に勤めるベテランデザイナーで、
140514_100825_ed.jpg
三十歳は、サラリーマン時代、彼女の後輩として入社し、彼女に面倒を見てもらっていたが、三十歳が会社を辞めるのを機に、彼女のありがたい?申し出により、か付き合うとかいう過程をスッ飛ばし、いきなり結婚した。

結婚後の生計は、奥さんの収入で賄われ、自分の描いた原稿料は、自分のアシスタントひとりに払うバイト代などの経費以外は、すべて自分が好きなものに使えるという、充実したオタク生活を満喫していた。
140514_100448.jpg
そんなある日、いつもの同人時代からの仲間と三十歳のアシスタント1名の五人で編成される、「五人会」の恒例飲み会から家に帰ると、奥さんから現在2ヶ月目である事を告げられる。

奥さんは、出産の準備の為、出産半年前には会社を辞めるという。
そして、子供が生まれるとなると、今の家より広い部屋に引越さねばならない。
今迄、生活費の事など考えずに、自分のお金は、自分のために惜しみ無く使えていたが、奥さんと子供の生活が自分にかかってくるとなれば、そうはいかなくなる。

今迄の生活を変えざるを得なくなり、師匠である漫画家・矢吹十兵衛
140514_101144.jpg
に相談すると、三十歳の仕事量にはまだまだ改善できる点があるし、それまで仕事人間だった奥さんが仕事を捨てる事にたいする疑問も、三十歳がそれだけ奥さんの様子をわかってないという事だと指摘される。

家に戻ると、つわりで横になってる奥さんの姿を見て、師匠の指摘の意味が少しわかる三十歳。
さらに相談にのってもらった師匠は、不妊治療中という事を忘れていたのを奥さんに言われて思い出し、落ち込む。

その晩、ガ〇ダムを動画で観ながら、自分の原稿料にたいする経費、家賃、引越し代、出産費用などを算出してみるが、どう考えても足らない。

それでもまだ、ガ〇ダムのメモリアルボックスの購入を諦めきれない三十歳の姿を見て、買った事、持ってる事に満足し、クローゼットに押し込まれているプラモデルや観るのが追いつかず、封すら開けてないDVDVOXの山を奥さんに指摘され、今迄しまい込んでいたプラモを数日かけて、一気に作り上げる。

そして、生まれてくる子供の事を受け止めた、三十歳の中で少しずつなにかが変わり始める…。

このマンガ、ストーリーとしては、ありきたりなんだけど、オタクを主人公にする事で、好きなものを持っている人なら、誰でもわかる気持ちの表現をわかりやすくする事に成功している。

また、あとがきにもあるが、この作品は、かなり、作者の実体験が描かれているようで、アシスタントはオタクな大学生だが、その彼に、普通の彼女ができ、彼女にオタクである事を言えずに悩んでいたり、アシスタント代を時給換算にすると、マンガ業界、一般的にはブラック企業扱いされる勤務形態だったりとか、エ〇マンガ業界の厳しい規制など、ふだん、あまり気にかけていないような事も、三十歳を取り巻く厳しい実情として描かれている。

ほかにも、三十歳の師匠として登場する女性漫画家のモデルは、おそらく、以前、このマンガ屋が師事していた人だろうし、休刊した雑誌はあれかな、みたいに、このマンガ屋のコアなフアンにも、楽しめるような描き方をしている。

この作品では、このマンガ屋自身も、ひそかに新しい試みを実験的に行っている。
このマンガ屋の作品、どちらかというと、エ〇マンガが多く、シリアスな作品であっても艶っぽいシーンが結構あったりするんだけど、この作品では、主人公がエ〇漫画家という設定でありながら、業界の解説以外は、エッチな描写を敢えて避けており、お色気シーンなどは、まったくといっていいくらいない。

あと、ヒロインである奥さんの事を、主人公はいつも「奥さん」とか「あんた」と呼んでいて、名前が最終話にやっと出てくるというのも、このマンガ屋の新しい手法への取り組みを感じた。
この作品、女性でも楽しめると思うので、機会があったら、読んでみてね
AD