現在、秋田書店の青年誌月刊プレイコミックで、故・横山光輝のヒット作をリメイクした、「仮面の忍者赤影Rimains」
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を連載してる、このマンガ屋。

まだ、バブルが弾けて間もなく、オタクという言葉が生まれ、マンガが売れていた時代、マンガ家の人材不足から、各出版社による、コミケという国内最大級の同人誌即売会の売れっ子マンガ屋の青田刈りが行われていた。

商業誌へと活動の場を広げていった、高河ゆんやCLAMPらと同じようにして、メジャーデビューしていったマンガ屋達の中に、この、神崎将臣もいた。

同人誌出身のマンガ屋には、描く作品や時代によって、設定や舞台は変わっても、ブレない世界観を持っている人が多く、この神崎将臣も、近未来SFやアクション物など、いろんなジャンルを手掛けているが、それらに共通しているのが、「ハードボイルド」。

まだ、同人誌で描いてた頃から現在まで、神崎将臣のマンガを結構、読んでるんだけど、神崎将臣のオリジナル作品、
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とくに、青年誌で描かれた作品には、天真爛漫だったり、完全無欠のヒーローは存在しない。
必ず、自分自身で背負うには重過ぎる過去を持っているんだよね。
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で、今回、たまたま古本屋で見つけて読んだのが、一冊完結の、この作品。

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主人公は、25歳以前の記憶を喪くした探偵・高円寺歩。
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記憶喪失の自分を拾い、なかば強制的に借金をさせた歌舞伎町の峰不二子と呼ばれる、ナイスバディの高利貸しが

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持ち込む仕事を借金を返す為にしてるんだけど、時には、金貸しを通さずに依頼を受ける。

探偵といっても、記憶喪失の人間に持ち込まれる依頼は、けして、カッコイイものではなく、万屋であるからこそ、どこか人間臭さがある。

事件を解決していく中で、自分の記憶の断片が少しずつ浮かび上がり、最後の仕事になった失踪した女性宛の郵便物を届ける事件では、激しい頭痛と引き換えに、自分の頭が冴え、「隠された真実を捜す」、それこそが本来の自分である事に気付き、その依頼の裏に隠された、殺人事件へと発展する。

犯人を警察に引き渡す時に、自分が名探偵と言われてた時代を知る刑事に声をかけられる。鈴蘭の、我が道を行く-131022_025045.jpg

不二子とともに、参考人として、話を聞かれるが、高円寺に、顔見知りらしい刑事が話を聞く間に、不二子は、別の女刑事・御佐田真理
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から、7年前に起き、高円寺と不二子の失踪により迷宮入りした連続殺人事件の犯人として責められていた。

参考人としての調書が取り終わり、二人は帰されるが、この時、高円寺の頭痛は治まり、記憶を取り戻しはじめていた。

過去を取り戻そうとする自分と、それを拒否しようとする自分。
その葛藤の中、高円寺が、記憶を取り戻し始めた時、杉並警察署管轄内で7年前に起きた、ヤクザ三人と、その犯人を追っていた、自分の婚約者であった刑事を殺され、それに関係してると見られていた高円寺と不二子の失踪とともに止まり、そのまま迷宮入りしていた連続殺人事件を、御佐田真理は、再捜査すべく、独自に動き出す。

高円寺に事件を持ち込む峰不二子を名乗る高利貸しは、実は、高円寺の探偵としての初めての依頼人であり、そして、高円寺が愛してしまった女、加峯美穂であった。

依頼人を抱いてしまった後悔が、記憶喪失の高円寺に、美穂を近付いてはいけない存在に仕立て上げ、その高円寺に付き合い、「金貸し屋の不二子」というイヤな女を演じていたのだ。

10年前、高円寺の最初の事件は、当時、不良少女だった美穂が、暴力団の組員に売春を強要されそうになり、そこから違法拳銃とともに逃げ出し、事務所に飛び込んで来たのを、自身も命からがら、すんでのところで、幼なじみの婦人警官・御佐田真理の機転で救われ、事件は解決する。

この事件以来、高円寺の事務所にしょっちゅう顔を出し、高円寺の仕事を手伝うようになった美穂だったが、その日の美穂は、いつもと様子が違っていた。
美穂は、自分が「殺人事件の犯人にされてしまう」と高円寺にTELしてくる。鈴蘭の、我が道を行く-131022_025139_ed.jpg
そこで、高円寺の記憶も喪くなっているのだ。

記憶を取り戻しかけている高円寺に、高円寺の事は自分が守るから、どこか別の街で少しずつ思い出そうと美穂は持ち掛ける。

「男が守るのは女、女が守るのは秘密」
記憶を喪くす前の自分の言葉を聞いた高円寺は、自分の事を調査する決心をする。

そして自分を調査していく内に、記憶の全てを取り戻し、7年前の連続殺人事件の真相を知った時、彼がとった行動は…
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このマンガ、最初の方は、新宿という街ならではの人間模様が織り成すドラマとアクションを交えた、人情味のある話なんだけど、ラスト2話は、それまでのストーリーと違って、目まぐるしく展開していく。

ラストも、ハッピーエンドではなく、作者のあとがきにも書いてあったが、けして、希望の持てるような終わり方じゃない。
しかし、このマンガの主人公である高円寺歩なら、こういうケジメの付け方をするだろうな、と納得できるラストなんだよね。

このマンガ、各話のタイトルが邦楽のヒット曲のタイトルになっているんだけど、それがまた、その歌をBGMにして読むと、しっくりきそうな内容で、こういうところにも、作者のセンスっていうのが出るよね?
同じように、各話のタイトルに、邦楽のヒット曲のタイトルを使ってたマンガに、オレの覚えてる範囲だと、立原あゆみの描いた、「恋愛-いたずら-」
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があるけど、読み較べてみると、同じタイトルでも、その主人公や舞台によって、全く別の描き方になってるのがおもしろい。

このマンガの巻末には、本編のアイデアソースになった、神崎将臣の若い頃、おそらく同人誌に描いた作品が収録されており、これが、本編のメインキャラクターになり、最終話の重要なエッセンスに使われてるんだけど、単発の作品として、これを読んだ時、まだ、マンガがマンガらしかった時代、リアルさを求められる事なく楽しめた頃を思い出した。

神崎将臣には、ずっと、ブレない作品を描き続けてほしいな
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いやあ。

ここのところ、仮面ライダーや人造人間キカイダー、それに、タイガーマスクやキン肉マンシリーズの売れ行きがいいのかどうかわからないけど、オリジナルでプロレスラーのソフビシリーズを始めてみたりしてたけど、気付いたら、メディコムトイのタイガーマスクのソフビシリーズ、新作の受注、始まってたんだね。

ちなみにオレは、メーカーの宣伝マンでもなんでもない、ただのフアンなんだけど、気になった人の参考になればと、一応、受注期間は、9月24日~10月31日迄。

今回、紹介するのは、スタンダードサイズの、バイキングキッドimg61106793.jpg
とデビルスパイダー。
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このうち、デビルスパイダーは、マンガ版、アニメ版、両方に出て来るんだけど、バイキングキッドは、マンガ版にしか出て来ないんだよね。

デビルスパイダーは、原作マンガでは、覆面世界タイトルマッチという、覆面世界チャンピオンであるタイガーマスクに、腕に覚えのある覆面レスラーが集い、覆面レスラー世界一を決めるリーグ戦で、タイガーに挑戦するレスラーのひとりとして登場する。

反則自由の、このリーグ戦、タイガーに挑戦するレスラー達は、自分の持ち味を十分に活かせる、バラエティーに富んだリングをそれぞれ用意し、デビルスパイダーは、その名の通り、スパイダーネストデスマッチを仕掛ける。
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地上数十メートルの高さに蜘蛛の巣状にローブを繋いだリングでタイガーと戦う。思うように動けないタイガーは、苦戦するが、途中で逆転する。それを見ていたゴルゴダクロスというレスラーがローブを引っ張り、タイガーを転落させ、そこに、上から、デビルスパイダーはニードロップ(膝落とし)を喰らわせようとするが、タイガーは横に転がり間一髪、かわし、デビルスパイダーは、自分の膝を床に激突させ、自滅して敗北する。
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アニメ版では、87~91話迄登場するんだけど、マンガ版との違いは、虎の穴のレスラーが全滅した後、プロモーターに転身したミスターXが外部から雇ったレスラーで、その中でもボス自らがニューヨークでスカウトしてきた、いわば傭兵である点。
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原作同様、スパイダーネストデスマッチを得意とするが、彼に殺された者24名、再起不能者は、100人以上という。
いくら試合中の事故は、罪にならないとはいっても、これじゃあ、そこらの殺人犯より、タチが悪い殺人鬼だよ(笑)
こんなヤツが、平気でリングに上がれるとは、恐るべし、当時の日本プロレス界。(笑)

で、スタイルもスリムになり、リングコスチュームも、マンガ版とは、大きく違う。
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あと、マンガ版ではゴルゴダクロスがやった事を、アニメでは、ミラクルスリーがやっている。

続くバイキングキッドは、マンガ版にしか登場しない。
同じく、覆面世界タイトルマッチで、タイガーに挑戦する。
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海賊らしく、海上にリングを持ってきて、観客は、客船から試合を観戦する。
リングが海の上という事以外、一見、平凡なリングなんだけど、リング外に放り出されたら、当然、海に投げ出され、場合によっては、鮫に襲われる可能性もあるという、やっぱり、ロクでもない代物。
怪力のバイキングキッドを相手に、海に放り込まれないように戦うから、苦戦するが、最後は、タイガーの必殺技、フジヤマ・タイガー・ブリーカーで降す。
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ところで、タイガーマスクフアンでありながら、最近迄、知らなかった事があった。
昔、中嶋製作所(現ナカジマコーポレーション)から発売されていた、タイガーマスクのソフビシリーズのレスラー達の中で、結構、アニメに出て来ないレスラーがいた、という事。

昔の技術レベルとアニメの進行から考えると、発売されたソフビが、どちらかというと原作マンガテイストなのは納得していたが、フイギュアなどによって、ソフビも大人の趣味のひとつとして、ある程度、認知されている現代と違って、ソフビは、女の子にとってののリカちゃん人形と同じように、あくまで、子供の遊び道具だったのに、よくそんな、テレビに出て来ないキャラを販売し、オレ達も、よく買ってほしいなんて気になれたなあ。
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