いつだったかな?

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いつも、長文になってしまっている、オレの駄文を読んでいただき、ありがとうございます。

最近、書評の真似事ばかり書いているので、たまには、違う話を。
と言いつつ、題材は、やっぱ、マンガだったりするんだけどね。

オレは、見た目通り?の、ロクでもない人生を過ごしてきたんだけどね。

お笑い芸人、品川ヒロシの処女作「ドロップ」の書き出しじゃないけど、
マンガの不良に憧れて―
なんて事が、やっぱ、ありました。

オレがガキの頃、まだ無垢な小学校の一年生は、同じ小学校の六年生が世話係みたいな感じで、グループ単位で面倒をみてくれてたんだよね。
今でも、そういうのって、あるのかな?

自分でいうのもどうかと思うけど、人見知りするわりに、落ち着きのないイタズラっ子だけど、無垢なお調子者のオレは、そのお兄ちゃん、お姉ちゃんに可愛いがられ、学校外でも、遊んでもらってたのさあ。
卒業パーティーみたいなのにも、オレだけ呼ばれたりしてさ。

でね、オレが、小学校三年だか四年くらいの夏休みに、駅前にあるパチンコ屋の前で、偶然、可愛いがってくれたお兄ちゃんの内のひとりにバッタリ会って、声をかけられた。

そしたら、そのお兄ちゃん、随分、変わってて、髪は金髪のリーゼント、アロハシャツなんか着て、タバコ喫ってる姿がカッコよかった。

「おー、大人だー」
と思ったよ。

で、お兄ちゃんの周りには、知らないお兄ちゃんやお姉ちゃんが何人かいたんだけど、
「コイツ、弟みてえなもんだから」
って紹介されて、そのまま、パチンコ屋で遊ばせてもらった。(笑)

で、夕方、そのうちのひとりの家にみんなで行ったら、週刊少年チャンピオンがどっさりあって、貧乏な上、厳格なマンガ嫌いの親父を持つ、鈴蘭少年にとって、そこはもう、パラダイスお金

たっぷり堪能させてもらったんだけど、そこに載ってた

「あばれ天童」
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というマンガに、とくに魅かれた。

このマンガ、「バビル2世」や「鉄人28号」、「三国志」などで、SF、歴史マンガの作家として知られる、故・横山光輝が描いた、最初で最後の喧嘩マンガだったんだよね。
ストーリーもそうだけど、そこに出て来る不良キャラ達がみんなカッコよくてね。

中でも、オレがとくに好きだったのは、

「石倉」。
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コイツに憧れて、当時、お気に入りだった、阪神の野球帽のツバの真ん中を切り抜いて、ついでに実戦でも使えるように(なんの実戦だ!?)上の丸いのを外して、ピンを丸出しにした。

加工してから、数日は平気だったが、ある日、母親にバレ、死ぬ程殴られたのは、言うまでもない…

機会があったら、もう一度、ちゃんと、読んでみたいな

誰しも子供時代、そういう憧れたモノってありますよね?
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ヤングキングで平成22年に連載され、既に完結しており、単行本は1巻が発売された。
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といっても、オレがこのマンガを知ったのは、ヤングキング連載当時でなく、最近、古本屋でなんだけどね。
たまたま、コンビニで立ち読みしたヤングキングに、これを描いた漫画家、小幡文生の「シマウマ」
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というマンガが載ってて、なんか気になって、古本屋に行ってみたら、1巻から6巻と外伝があって、普通は、最初から読むものだと思うけど、つまらないかもしれないし、外伝があるなら、とりあえず、それを読んでみるかと思って、読んでみた。
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そしたら、とにかく、その酷さにハマったんだよね。普通、マンガといったら、題材がなんであれ、どこかにカッコよさだったり、アツさだったり、というのがあるのに、このマンガには、全く、それがなく、キャラクターも、ロクでもない悪者ばかりだし、生きてる世界も闇だし、で、描かれるのは、ここまでするかというくらいのセッ〇スとバイオレンス。
正直、ホメるところといったら、その、リアルな描写しかないくらいの下品で低俗なマンガなんだけど、その、ハンパじゃない低俗さに却ってハマる。

で、ハマってしまったおバカなオレは、本編も読んでしまったんだけど、隣に置いてあったのが、この「ステゴロ」。
よせばいいのに、同じ作者の似たようなマンガだと、ついつい読みたくなっちゃうのが、オレの悪いクセ(笑)、
読んじゃいました。

このマンガは、原作を、俵家宗弖一という、小説「SIBUYA大戦争」を書いた人がしてるにも拘わらず、現在、小幡文生が単独で描いてる「シマウマ」テイストが随所に出ている作品になっている。

あらすじとしては、主人公・獅堂忍は、喧嘩の強さだけが取り柄の16歳。
幼い時に両親を亡くし、高校を中退しスナックを経営しながら自分を育ててくれた、姉・美鈴
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に心配をかけない一人前の男になろうと高校を中退し、拳一本で成り上がる為に、今日も、池袋で、ギャングを相手に、自分の手持ち百万円(実は表面以外は新聞紙)と相手の有り金を賭け、ステゴロ(素手喧嘩)勝負をしている。

ある日の喧嘩相手のギャングに勝ち、有り金を奪おうとして財布の中にド〇ッグがある事に気付く。
これ迄は、喧嘩相手の有り金だけを奪っていたが、クスリを嫌う忍は、そのギャングのメンバー全員の有り金とドラ〇グを奪い、ドラッ〇は、使用できないように捨ててしまう。
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翌日から、〇ラッグを扱うギャング狩りを決行。
金は自分の物にして、ドラ〇グは捨ててしまう。

次のギャングの溜まり場に向かう途中、ギャングのケツモチである「阿修羅」という男が現れ、
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喧嘩自慢の忍だったが、一方的な敗北を喫する。
だが、姉にも危害を加えられる事を恐れ、何度も立ち上がる忍に阿修羅も興味を持ち、失神した忍をその場から連れ去る。

三日間、失神し続けた忍が目覚めた時、ホテルの一室のベッドの上で、身動きできないように、両手足を手錠で縛られていた。
そこに入って来た阿修羅は、忍の手錠を外し、忍の通り名を「レオ」と名付け、阿修羅の仕事を手伝う事を伝えた後、ふたりの専用携帯を渡して解放する。

阿修羅の言いなりになる事を拒み、渡された携帯を捨てながらも、姉・美鈴の身を案じる忍は、美鈴の元へと急ぐ。
家でもある店の前に着いた時、そこには、店から出て来た阿修羅の姿があった。阿修羅にかかっていく忍だったが、全く歯が立たず、「お前は、ダメにしたドラ〇グの賠償金、二千万円の借金を背負ったオレの犬だ。それがわからないなら、全てを潰す」と言われ、
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忍は、美鈴に危害が及ばぬよう、これに従う。

その後、一週間は阿修羅から何の連絡もなく、美鈴の店のコック見習いとして、平穏な日々を過ごす忍だったが、遂に阿修羅からの電話が鳴る。
「料理の腕は上がったか?」その言葉に忍は、この一週間、自分が見張られていた事を知る。

阿修羅から命じられた最初の仕事は、日々、阿修羅の指示された場所で、指示通りに過ごす事だった。
6日目、忍は、阿修羅の飼い犬に相応しいか試されていると思い、阿修羅からの電話に怒りをぶつけるが、実は、この一週間の動きは、阿修羅と同じ、闇の世界に生きる人間達にたいする顔見せであった事を告げられる。
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阿修羅から呼び出された部屋で忍は、初仕事を任せられた。報酬は、借金から50万円を差し引くという。
仕事内容は、阿修羅から渡された写真の人物を「潰す」というもの。
だが、その対象が女である事に忍は、驚きを隠せない。

翌日、六本木でターゲットの高級クラブのNo.1ホステス・まおみを見張る。
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依頼内容は、ホステスとして働く事ができないように「顔面破壊」。

女を殴る事はできないが、飼い犬である以上、仕事に失敗は許されない。
忍は、自分なりのやり方として、依頼人と思しき人物、まおみが前に働いていた店の店長を潰した上、キャンセル料として、100万円を奪う。
その時、阿修羅から電話が鳴り、忍が依頼を潰し、自分なりのやり方で収入は得た事を伝えると、翌日に身体を空けておくように言われる。

翌日の夜、呼び出された埠頭に出向いた忍は、阿修羅にたいして、奪ってきた金を投げ渡し、「女を殴るなんて、男のする事じゃねえ!けどな、キッチリ金は稼いできたぜ」と伝えるが、阿修羅は、その金を踏み付け、依頼人を忍に会わせる。依頼人は、忍が依頼人だと思っていた店長ではなく、見た事のない女だった。
追い討ちをかけるように、阿修羅は依頼人に渡すよう、忍に2枚の写真を渡す。
その写真を見た忍は、愕然とする。
写真には、阿修羅に無残に顔面を潰された、まおみが写っていた…。
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写真を見た依頼人は、高笑いする。
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まおみに奪われた、No.1の座を奪い返す為、それだけの為の依頼だったのだ。

それを知った忍は、依頼人に掴み掛かろうとするが、阿修羅に捩伏せられる。
先刻、阿修羅に投げ付けた金が風に舞う中、阿修羅は忍に、「この世界はな、白も黒も無ぇんだよ。ただ、闇が広がってるだけでな…。もう…後戻りはできねぇぞ」と告げる。
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そして、飼い犬が逆らった代償として、忍の喉にタバコの火を押し付ける。
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数日後、忍は、高校在学中に、自分をスカウトしに来てた武闘派ヤクザの育成道場に現れ、一番強い者との勝負を申し込み、出て来た相手を一方的に叩きのめしてしまう。
それを見ていた、周りのヤクザに取り押さえられるが、たまたま口走った「阿修羅」の名に、「オマエ、人生、終わっちまったな」という言葉を残し、無傷のまま帰される。

あらためて、阿修羅の強さ、怖さを意識した忍は、阿修羅より強くなる為に、場数を踏もうと、100万円を賭けてのストリートファイトを再開する。
そんな折り、阿修羅を知るという男と、今日のアガリと阿修羅の情報を賭けて素手喧嘩をする。
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辛くも勝った忍が、阿修羅の情報を聞き出そうとした時、そこに阿修羅が現れ、相手を喋れない状態にしてしまう。
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忍は今日迄、喧嘩相手から奪った金を阿修羅に返済金として渡し、しばらく阿修羅と付き合う事に腹を括る。

美鈴からもらった給料は、借金返済には充てず、ジャージを新調しようと、渋谷の知り合いの店に行くが、そこで、渋谷のクラブ荒らしをしてる二人組のプロ格闘家の存在を知る。
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喧嘩の経験と同時に金も得られると考えた忍は、さっそく、次に狙われるクラブに売り込みに行くが、店長は既に武道の有段者達をセキュリティに雇っていた。
断れた忍と店長のところに店員が、二人組が暴れていると、知らせに来る。
店長が見ているモニターには、セキュリティが次々に倒され、全滅する様子が映し出されていた。

へたれ込む店長の肩に手を乗せながら、忍は凶暴な笑みを浮かべる。
「百万でいいよ…」
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と、こんな感じなんだけど、これからというところで、結局、2巻は出ずじまい。しっかり、巻末で発売時期迄書いてあるのにだよ。鈴蘭の、我が道を行く-130709_205954.jpg

少年画報社と秋田書店は、このパターン、昔から多いんだよね。

最近は、マンガもネット配信が結構あるから、同じパターン、講談社もやるけどね。

出版社もボランティアじゃないから、ある程度の部数が売れる見込みがないと、単行本化できないというのはわかるんだけど、一冊出したら、部数は減らしても、最後迄出そうよ。
次巻を待ってる固定フアンはもちろん、オレみたいに後から知って、最後迄、読みたくなるヤツもいるんだから(笑)

この「ステゴロ」、単行本が打ち切りになっている事からも、連載時、あまり人気はなかったみたいだけど、現在、小幡文生がひとりで描いて、ヤングキングで特集号を出すくらいの人気作、「シマウマ」の原点としての見方をすると、興味深い共通点がいくつもある。

まず、描かれている世界観。
闇に住む人間達を描いており、そこには、善悪とか倫理感は存在しない。

次に、彼らの遂行する仕事。名前や依頼の動機は違っていても、内容は、非常に似ている。

次に、メインキャラクターは、通り名があり、それで呼び合う。
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最後に、主人公に親は亡く、仕事の元締めであるキャラが、主人公の親の死に深く関わっているだろうと思わせる点。

これらを踏まえて、二つのマンガを読み較べると、より楽しめると思うよ
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月刊少年チャンピオンの看板作品のひとつである「WORST」が、現在発売中の、月刊少年チャンピオン8月号で完結した。
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この作品は、高橋ヒロシが描いた前作「クローズ」の続編ともいえる作品で、2001年からスタートして、12年間にわたり連載されてきた。
「クローズ」は、連載終了後に、フイギュアが一時期、ブームを起こした事で人気が再燃、映画化迄された事で、不良マンガとしての認知度はわりと高いようで、「WORST」は、どうしても、影に隠れがちだが、オレ的には、マンガ作品としての完成度は、「WORST」の方が高いと思うんだけど、どうかな?

「クローズ」の時は、まだ、弱かった、各キャラクターの性格設定や主人公との絡ませ方、出て来るチームや学校の、それぞれの特色も前面に出てたしね。

最終回らしく、主人公・月島花と、彼を取り巻く仲間達の卒業、
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そして、次世代の愛すべきクソッタレどもを迎えて、このマンガは、一旦、幕を閉じる。

このマンガを描いた、高橋ヒロシは、ホントに、この鈴蘭男子高校が好きなんだな、とあらためて感じられたラストだった。
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完結巻を出すのに、ページ数が足りないという事情もあって、近い内に外伝を描くらしいので、それを含めた最終巻が出てから、作品の評価はしたいと思ってます。

とりあえず、高橋ヒロシ先生、お疲れ様でした。
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それにしても、ここ最近、長い間、続いてきた、オレ好みのマンガが、立て続けに終わってる。
時代の変わり目なのかもね
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