レオン
レオン LEON
監督: リュック・ベッソン
出演: ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ダニー・アイエロ
製作年度: 1994年
孤独な12才の少女と殺し屋の純愛と、麻薬を取り巻く裏社会を描いた
バイオレンス・アクション映画です。
12才の少女と殺し屋。 この2人の主人公に共通するのは「孤独」であるということ。
愛されるということを知らず、心に孤独を抱えるレオンとマチルダ。
2人がたどり着いたのは、男女の愛情ではなく、心から大切に思える存在という、
人としての愛ではないだろうか。心の結びつきというか。
底知れない孤独を背負う2人が、人としての「心」を取り戻す過程を、お互いのぎこちない
でもどこまでも純粋な愛情を通して描かれています。
そういう意味では、マチルダを「女性」ではなく「少女」としたのは心憎い演出ですね・・・。
それにしても、どうして私はこの映画にここまで心揺さぶられるのだろう?
恋愛映画によくある「好き」とか「愛してる」とか「体の関係」などなくても、相手の「存在」に対する
そこはかとなく深い愛情が見られるから?
それもあるけど、レオンの気持ちがなんとなくわかるから。のような気もする。
人として心の何かが欠けているレオン。
孤独で誰とも心をふれ合わせることなく、観葉植物を我が子のように可愛がりながら殺人を犯すという、
人として矛盾だらけの生活。
それが、心を丸裸にしてぶつかってくるマチルダに出会って、徐々に人間らしさを取り戻していくのです。
喜怒哀楽が少しずつ出てくる、その過程の一つ一つに、私の心がざわざわするのです。
そして最後、レオンがマチルダにいう台詞は、涙なしに見ることができません。
ラストに流れるスティングの「Shape of My Heart」はストーリーを全て象徴するような、
素晴らしい曲だと思います。
(私の携帯の着信音です♪)
今までも何度か見た作品でしたが、今回改めてレンタルで見て、DVDを買っちゃいました。
私の好きな映画の中で、恐らく3本の指に入る作品だと思います。
ちなみに、順位はつけられませんが私のベスト3は・・・
パトリス・ルコント監督の「髪結いの亭主
」
キャメロン・クロウ監督の「エリザベスタウン
」
そしてこのリュック・ベッソン監督の「レオン
」
です。
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