「好きになった女性は境界例だった」

傷つけることが唯一の愛情表現
人間離れした美しさと、つかみどころのない性格に
僕らは翻弄され、とんでもない結末を迎えてしまいました

過去の恋愛を綴っています

よかったら読んでみてください


境界例の女シリーズはこちら


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2010年05月23日

境界例の女 あとがき

テーマ:境界例の女
2010年05月23日

境界例の女 最終話

テーマ:境界例の女



「好きになった女性は境界例だった」

傷 つけることが唯一の愛情表現
人間離れした美しさと、つかみどころのない性格に
僕らは翻弄され、とんでもない結末を迎えてしまいました

このシリーズは完結しました
最初から読んでいただく場合は
こちらからどうぞ







PM 8:30
病院到着



玄関ホールにいるMに事情を聞こうとする

興奮状態で話にならず

容態さえも教えてもらえない


なぜか、とても、怒っていて

何度も「帰ってくれ」と言われる

居合わせた他の人も同意見らしく

目が「帰ったほうがいい」と言っている


・・・


結局、僕は安否の確認もさせてもらえぬまま

夜の病院を後にしました



この夜がR子と関わった最後の日になりました

次の日からはR子、Mともに連絡がとれなくなり

そのうち、携帯も繋がらなくなり

二人の消息は完全に途絶えました



苦しくも幸せだったR子との日々は

半生を共に歩いたような

とてもとても長い時間だったような気がしますが

実際は混雑するスクランブル交差点で

すれ違いざまに目が合っただけのような

一瞬の儚い時間だったのでしょう



それでも僕は今でも

路上で振り返ったまま

雑踏の中へ消えていった

あの悪魔的に美しい

R子の姿を探し続けています






2010年05月07日

境界例の女 22

テーマ:境界例の女


「いままでありがとう、さようなら」



瞬時に頭をよぎったのは

R子が「自分の人生を呪う」と言い始めた頃から

夢中になってやっていたネットサーフィン

R子が凝視するモニタを後ろから覗くと

自殺に使う睡眠薬の購入方法や

致死量などを説明しているサイトが表示されていました




Windows98の時代です

当時はネットといえども情報が少なくて

まともな情報は手に入らないだろうと

高を括っていました

市販の睡眠薬で死ねないのは知っていたし

R子は自殺をするようなタイプではないと

”勝手に”思っていました

たとえパフォーマンスだとしても

それは、ないと・・・





PM 3:30
R子からのメール着信
『いままでありがとう、さようなら』
ヘタレリミッター解除
仕事を早退してR子のマンションに向かう

PM 4:00
R子のマンションに到着する
インターホンは応答がない

PM 4:30
Mに電話をする
呼び出し音はするが、出ない
Mのアパートへ向かうことにする

PM 5:00
Mのアパートに到着
Mは不在
ドアの前で微かにR子の匂いがする
ここに、いたのか?

PM 6:00
ふたたびR子のマンションへ
裏手に回るとR子の部屋の窓が開いている?
カーテンがゆっくりと揺れている
よく見ると窓ガラスが割れていて
隣とを隔てるベランダの薄い板も破られている
つまり、隣の部屋から突入した形跡だ

PM 6:10
隣の部屋のインターホンを押す
5時頃Mが警察に連絡して突入したと聞く
しかしR子はそこにいなかったらしい

PM 7:30
Mに電話
電源が入っていない・・・

PM 8:00
近所の交番へ行くが警官は不在
署への直通電話で今回のいきさつを話す
R子の名前を伝えると
その人は確かに病院に担ぎ込まれたと
しかし病院名は身内にしか教えられないと言われる

PM 8:05
交番の外に出て
自分がケガをしたと虚実の119番をする
このエリアの緊急病院が判明する
すぐに病院に電話をする
女性が搬入されているとのこと

PM 8:30
病院到着
薄暗い病院の玄関ホールに

数人の人影が見えた

Mもいる

遠くから見る雰囲気から

ああ、ダメだなと思った



なぜこんなことに・・・



(次回最終話)

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