「いままでありがとう、さようなら」
瞬時に頭をよぎったのは
R子が「自分の人生を呪う」と言い始めた頃から
夢中になってやっていたネットサーフィン
R子が凝視するモニタを後ろから覗くと
自殺に使う睡眠薬の購入方法や
致死量などを説明しているサイトが表示されていました
Windows98の時代です
当時はネットといえども情報が少なくて
まともな情報は手に入らないだろうと
高を括っていました
市販の睡眠薬で死ねないのは知っていたし
R子は自殺をするようなタイプではないと
”勝手に”思っていました
たとえパフォーマンスだとしても
それは、ないと・・・
PM 3:30
R子からのメール着信
『いままでありがとう、さようなら』
ヘタレリミッター解除
仕事を早退してR子のマンションに向かう
PM 4:00
R子のマンションに到着する
インターホンは応答がない
PM 4:30
Mに電話をする
呼び出し音はするが、出ない
Mのアパートへ向かうことにする
PM 5:00
Mのアパートに到着
Mは不在
ドアの前で微かにR子の匂いがする
ここに、いたのか?
PM 6:00
ふたたびR子のマンションへ
裏手に回るとR子の部屋の窓が開いている?
カーテンがゆっくりと揺れている
よく見ると窓ガラスが割れていて
隣とを隔てるベランダの薄い板も破られている
つまり、隣の部屋から突入した形跡だ
PM 6:10
隣の部屋のインターホンを押す
5時頃Mが警察に連絡して突入したと聞く
しかしR子はそこにいなかったらしい
PM 7:30
Mに電話
電源が入っていない・・・
PM 8:00
近所の交番へ行くが警官は不在
署への直通電話で今回のいきさつを話す
R子の名前を伝えると
その人は確かに病院に担ぎ込まれたと
しかし病院名は身内にしか教えられないと言われる
PM 8:05
交番の外に出て
自分がケガをしたと虚実の119番をする
このエリアの緊急病院が判明する
すぐに病院に電話をする
女性が搬入されているとのこと
PM 8:30
病院到着
薄暗い病院の玄関ホールに
数人の人影が見えた
Mもいる
遠くから見る雰囲気から
ああ、ダメだなと思った
なぜこんなことに・・・
(次回最終話)
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