男:うぅ・・・寒い・・・誰か・・・

少:おじさん寒いの?

男:寒いよ・・・おや?マッチ売りかい?

少:そうだよ!あげるよ!

男:全部くれるの!?

少:あげる!!

男:ごめん、おじさんはそんなにお金持ってないんだ・・・

少:いいよ、いいよ!

男:な、なんと!!君は天使かい?

少:ちょっ!やめろよ!羽根とか生やしてないよ!!

男:な、なんかゴメン・・・

少:あんな下等生物と一緒にしないでよ!!

男:ゴメン・・・この通りだよ・・・

少:そうやってすぐ土下座するのやめた方がいいよ

男:え?ああ・・・つ、ついね・・・

少:まあおじさんは悪くないよ。悪いのはおじさんの人生だよ。

男:なんだか同じように聞こえてくるよ・・・

少:おじさんの人生がそうなったのはまあ責任を0.1%くらいは感じてるから

男:君は一体何者なんだ?

少:ちょっ!シー!!そういうことでかい声で言われると困るよ!

男:ゴメン・・・

少:まあとにかく、マッチ擦ってみなよ

男:あぁ・・・暖まるねぇ~

少:んなわきゃないだろ~!!あっはっはっはっ!!

男:熱ィィィィィ!!なにするんだ君!!

少:なんだよ~服燃やした方があったかいじゃん

男:死ぬよ!?召されるよ!?

少:楽になれよ!!

男:怖っ!!まだ死なないよ!!これから彼女と会うんだから!!

少:来ない来ない

男:おまっ!!怖いことばかり言うね君は!!来るよ!!絶対来るよ!!

少:無理だよ。彼女他の男と歩いてるの見たもん。

男:はわわわわわ・・・


結局、彼女は来ませんでした。
代わりにマッチの請求書が来たと言われています。