牧田は葛西(稔)のいい時のような印象だが、葛西より球威は上。何より制球力がいい。攝津はシンカーを巧みに操り、カウント球でカーブを使う。なかなかこのカーブは初球から手を出せない。吉川はかつての近鉄時代の阿波野を彷彿させた。
今日のゲーム。メッセンジャーは立ち上がりから高めに浮きがちだったが、しり上がりに修正してきっちり試合を作った。特に走者を置いてからのフォークやカーブが効果的に決まった。藤井のリードも冴えていたが下位打線での続投に落とし穴があった。不運のマウンドが続く。片岡は妙に合っていた。
さて気になることがある。日曜日の西武戦後の監督コメント、またも聞きなれたコメントを耳にした。
能見がエースであることは否定しない。しかしエースなんだからというコメントは、もし能見が打たれたときの敗戦の弁にも使えてしまう、いわば便利な言い回しでもある。結果的に能見完投で勝利投手になったことは大きかったが・・・
西武の守りが乱れ、勝ってくださいと勝利をプレゼントしてくれているかのような展開、それでもなかなか点に結びつかなかった状況でブラゼルが値千金の同点弾。この時点で勝たなければいけない内容になってきたが、8回のビッグチャンスは新井併殺で潰す。
少なくとも9回は替えるべきだったと思う。8回同点になった時点で替えるという采配もあったと思う。7回終了時点で能見の珠数は95だった。8回にチャンスを潰して9回の西武。この攻撃は実に怖かった。
2番からの好打順、特に二死からの中村の打席は不気味だった。チャンスを潰した後に一発で決勝点を奪われることはよく見る光景。万一そんな展開になったら痛い大きな負けになる。先日の楽天戦でも能見の替え時を誤った。エースだからという考えだけで続投させるのはあまりにもリスキーだ。
何より勝利優先、首脳陣は何よりも勝つために最善の方法を選択していかなくてはならない。土曜日のソフトバンク戦、微妙な時間の中引分けに終わった。引き伸ばしではなかったことは信じたいが、1番から始まる10回の攻撃を見たかった。首脳陣の気持ちの中には、勝ちたかったが、反面負けなくて良かったという気持ちも少なからずあっただろう。
能見も同じ。エースなんだから勝ち星をという気持ちもよく分るが、エースなんだから負けをつけさせないという考えだってあながち間違ってはいないのかもしれない。エースなんだからという言い回しを使うなら、先日も書いたように中5日で能見を先発で起用するほうが大事だと思う。
そして新井。らしくない併殺打だった。完全に当てに行ってしまった。前の打席での真ん中見逃しも響いていたかもしれない。本人も相当迷っているのか・・・。
打順を下げるよりスタメンを外すほうがいいのかもしれない。新井にはらしい併殺打と、らしくない併殺打があり、両者には相当大きな開きがある。併殺はいいと思う。こういう言い方はおかしいが、新井は併殺打が似合う。しかし、らしい併殺打でないといけない。
日曜日は西武自滅で勝ちをもらったゲームだったが、こんなゲームなら叩き潰すくらいの圧倒さが欲しいもの。まだまだチーム状態も乗り切ってはいない。もらった1勝に満足していてはいけない。そう何度も自滅はしてくれないし、逆にこっちが自滅することもある。
マートンは戻ってきただろう。二打席目の二塁打。内角球にしっかり対応してライト線へ。今まではこのボールは全部上に上がってしまっていた。スイングがシャープになってきた証拠だと思う。


