●阪神の新入団発表会が 5日、大阪市内のホテルで行われ、新人 8選手がお披露目された。ドラフト 1位指名を受けた白鴎大學・大山悠輔内野手(21)は背番号｢３｣のユニホームを着用して参加。背番号に対しては｢素晴らしい方がつけた番号なので恥じない活躍をしたいです｣と意気込んだ。金本知憲監督(48)がドラフト 1位・大山悠輔内野手ら 8選手を｢イケメン｣と紹介し｢顔優先で獲った｣とドラフト戦略を明かした。開幕までに鍛え上げ、ユニホームが似合う真の男前になれば｢どんどん使っていきます｣とハッパをかけた。金屏風の前でのテレビインタビュー。金本監督は第一声で秘密にしていた今回のドラフトの“基本方針”を明らかにした。インタビュアーから大山が指揮官に似ているといわれることを問われると｢僕の方が上だと思います｣とキッパリ。金本監督は大山を呼び寄せ、ゴニョゴニョ…となにやら耳打ち。金本監督が大山に“ムチャぶり”をしたのには理由があった。顔と同じぐらい、ユニホーム姿が映るかどうかが、プロにとっては大切。初めてタテジマの背番号｢３｣に袖を通した大山の姿は右の大砲候補として期待する大学日本代表の｢４番｣としては、少々物足りなさが残った。今季は高山、板山、青柳、坂本、望月とルーキーを次々抜てきした。その方針は変わらない。名実ともにアニキをしのぐイケメンになることを願っている。
●ドラフト 2位の小野泰己投手(22＝富士大學)は背番号が｢２８｣に決まり、今季まで背負っていた福原忍 2軍育成コーチ(39)を目標に掲げた。袖を通したユニホームの背中の重みに、表情を引き締めた。背番号は｢２８｣に決まった。Ｄ 2位・小野が｢福原２世｣として、受け継いだ番号に負けない活躍を誓った。かつては阪神で 159勝を挙げた江夏豊、直近では今季限りで引退した福原が背負った。伝統ある番号にまさに身が引き締まる思いで、覚悟を決めた。背番号を受け継いだ小野が、先代が獲れなかったタイトルを目指して“福原ロード”を進む。
●ドラフト 3位・才木浩人投手(18＝神戸市立須磨翔風高等学校)は趣味の将棋を生かしてプロ野球の世界で成り上がることを誓った。同 2位の小野泰己投手は背番号が｢｢２８｣に決まり、今季まで背負っていた福原忍 2軍育成コーチを目標に掲げた。打者を詰む。大切なことはすべて、将棋で学んだ。才木はマウンド上での大局観で、プロを生き抜くつもりだ。かつての大エース井川も虎きっての棋士だったことを知らされると、思わず声が弾んだ。1メートル88の長身で、しなやかな腕の振りから最速 148キロを投じる右の逸材だ。束の間の休日には大きな手で白球を小さな駒に持ち替える。根っからの棋士である点は、かつて虎のエースとして君臨した井川にも通ずる。ストライクゾーンを｢９×９｣マスに見立て、並み居る強打者も｢参りました｣と言わせるつもりだ。高卒ルーキーの持ち時間はまだまだ長いが、プロに入れば、もう｢待った｣はナシだ。必ず成る。王を取る。
●Ｄ 4位・浜地真澄投手(18＝福岡大学附属大濠高校)｢藤川さんを目標にやります。早く 1軍に上がって話したいです｣と改めて“火の玉”を伝授してほしいことを明かした。座右の銘は｢一心不乱｣。
●Ｄ 5位・糸原健斗内野手(23＝ＪＸ－ＥＮＥＯＳ)は、開幕 1軍入りを目標に掲げた。｢まずは開幕 1軍｣と意気込んだ。内野はどこでも守れるが本職は 3塁。Ｄ 1位・大山と守備位置が重なる。
●Ｄ 6位・福永春吾投手(四国ＩＬ徳島)は趣味を問われた球団のアンケートで｢各地のおいしいものを探して食べる｣と書いた。前日までに受けた球団のメディカルチェックで“太り気味”を指摘されたことも判明。しっかり体を絞って、結果を残してから存分に食べる。記事をまとめてみました。
新人選手入団発表で金本知憲監督(左)とともに笑顔を見せるドラフト１位の大山悠輔内野手＝大阪市内のホテル
阪神の新入団発表会が 5日、大阪市内のホテルで行われ、新人 8選手がお披露目された。ドラフト 1位指名を受けた白鴎大學・大山悠輔内野手は背番号｢３｣のユニホームを着用して参加。背番号に対しては｢素晴らしい方がつけた番号なので恥じない活躍をしたいです｣と意気込んだ。
冒頭で金本監督が｢顔がいい順で取りました｣とジョークを飛ばすなど、終始なごやかなムードで進行した。
｢顔で獲った｣ドラフト 1位の大山悠輔内野手(右)と金本知憲監督(左)。ユニホームが似合う男前になれ！とハッパ！＝大阪市内のホテル
阪神は 5日、大阪市内のホテルで新人 8選手の入団発表を行った。金本知憲監督がドラフト 1位・大山悠輔内野手ら 8選手を｢イケメン｣と紹介し｢顔優先で獲った｣とドラフト戦略を明かした。開幕までに鍛え上げ、ユニホームが似合う真の男前になれば｢どんどん使っていきます｣とハッパをかけた。
金屏風の前でのテレビインタビュー。金本監督は第一声で秘密にしていた今回のドラフトの“基本方針”を明らかにした。
ポーズを取る大山悠輔内野手＝大阪市内のホテル
｢今年のドラフトは顔のいい順にいこうということで、８人ほどイケメンがそろいました。顔の順番ですね。顔優先で獲りました｣
目は笑っていたが、ほぼ真顔。いきなり会場は大爆笑に包まれた。さらに インタビュアーから大山が指揮官に似ているといわれることを問われると｢僕の方が上だと思います｣とキッパリ。
さぁ、こうなると大山にマイクが向けられる。｢先ほど監督が｣－。すると、金本監督は大山を呼び寄せ、ゴニョゴニョ…となにやら耳打ち。
｢自分の方が勝っていると思います｣。ニヤリと笑った後、遠慮がちに男前宣言だ。
金本知憲監督を中心に記念撮影をする新人８選手。楽しみだ＝大阪市内のホテル
金本監督が大山に“ムチャぶり”をしたのには理由があった。顔と同じぐらい、ユニホーム姿が映るかどうかが、プロにとっては大切。初めてタテジマの背番号｢３｣に袖を通した大山の姿は右の大砲候補として期待する大学日本代表の｢４番｣としては、少々物足りなさが残った。
｢まだ合ってないから、ユニホームが。採寸がね。もう少し上半身が大きくてもいいかな、と。上半身の強さは大事だからね、野手は。あらゆるミスをカバーするのは上半身の強さ。上半身に強さが出てこないと振りの速さも出てこない｣。リーグ通算16本塁打を放った白鴎大時代は、あまりウエートトレをしてこなかったという。新人全員の印象についても｢まだまだ体ができていないなというのが率直な印象。入ってからしっかり鍛えていきたい｣と続けた。
ポーズを取るＤ１・大山悠輔内野手＝大阪市内のホテル
今季は高山、板山、青柳、坂本、望月とルーキーを次々抜てきした。その方針は変わらない。
｢もちろん力があれば、戦力として、どんどん使っていきます｣
来季のスローガンは｢挑む｣に変更したが、根底にある今季の｢超変革｣が土台になる。ルーキーも貴重な戦力。春季キャンプが始まれば現有戦力と横一線の戦いとなる。身も心も男前に鍛え上げれば、チャンスが増えることは今季の戦いで証明している。本物の男前になれ！ というメッセージだった。
写真撮影に応じる阪神・金本知憲監督(左)と大山悠輔内野手＝大阪市内のホテル
新人王を目指す大山は｢本当に顔だけじゃなくて、成績も(金本監督を)超えられるように練習を頑張っていきたい｣と話した。金本監督は大きな期待とともに金言を授けた。
｢ 1軍の戦力として、長くレギュラーを張れるような、投手はエース、クローザー。野手は 1、 2番、クリーンアップを張れるような、大きな選手になってほしい。いい練習をたくさんした人が生き残っていきます。それをまず最初に言いたい｣。名実ともにアニキをしのぐイケメンになることを願っている。
福原忍 2軍育成コーチが今季までつけていた背番号｢２８｣に決まったＤ２位小野泰己投手。長く太く活躍する＝大阪市内のホテル
阪神の新人選手 8人が 5日、大阪市内で新入団選手発表会に臨み、ドラフト 2位の小野泰己投手(富士大學)は背番号が｢２８｣に決まり、今季まで背負っていた福原忍 2軍育成コーチを目標に掲げた。
袖を通したユニホームの背中の重みに、表情を引き締めた。背番号は｢２８｣に決まった。Ｄ 2位・小野が｢福原２世｣として、受け継いだ番号に負けない活躍を誓った。
｢プレッシャーがかかりますが(背番号に)負けないようにしたい。２８番でよかったと思いますし、うれしかった｣
かつては阪神で 159勝を挙げた江夏豊、直近では今季限りで引退した福原が背負った。伝統ある番号に｢(福原さんが)長年つけられていたイメージがあります。歴代すごい選手がつけられていた番号｣。まさに身が引き締まる思いで、覚悟を決めた。
今季限りで引退した阪神・福原忍投手
Ｄ 3位で東洋大學から入団した福原は 1年目の1999年に中継ぎで、10勝 7敗 9Ｓをマーク。 ｢２８番をつけるということで、それ(10勝する)くらいの覚悟を持ってやっていきたい｣と意気込んだ。
小野の長所は最速 152キロのストレート。スピードとキレを併せ持つ直球を最大の武器に、スライダー、カーブ、フォークを操る。投球スタイルまで福原と同じなら、目指す未来像も虎一筋18年の先輩。
｢ 1年でも長くこの世界でやって、ファンの方に覚えてもらいたい｣と息の長い活躍を目指す。
Ｄ 1位・大山が新人王を目標に掲げているが、 2位の即戦力右腕も狙いはひとつ。
｢そこ(新人王)を狙っていきたい｣
背番号を受け継いだ小野が、先代が獲れなかったタイトルを目指して“福原ロード”を進む。
★大谷超える！同世代を意識
小野はチームでは藤浪、北條、球界では北海道日本ハム・大谷や広島・鈴木らタレントそろいの1994年度生まれ世代のひとり。 ｢プロで活躍している選手が多いので(同学年を)意識しないことは難しいですし、自分もしっかりやっていきたい｣ この日 2億7000万円で更改した大谷の契約更改内容を伝え聞くと｢ゆくゆくはそういう選手になりたい｣と上を見据えた。
趣味は将棋！ Ｄ 3位才木浩人投手は頭脳派エースを目指す＝大阪市内のホテル
阪神の新人選手 8人が 5日、大阪市内で新入団選手発表会に臨み、ドラフト 3位・才木浩人投手(須磨翔風高校)は趣味の将棋を生かしてプロ野球の世界で成り上がることを誓った。同 2位の小野泰己投手は背番号が｢｢２８｣に決まり、今季まで背負っていた福原忍 2軍育成コーチを目標に掲げた。
打者を詰む。大切なことはすべて、将棋で学んだ。才木はマウンド上での大局観で、プロを生き抜くつもりだ。かつての大エース井川も虎きっての棋士だったことを知らされると、思わず声が弾んだ。
｢そうなんですか！？ 僕も将棋を生かせるように頑張ろうと思います！ 僕は物覚えが悪くて。将棋は相手のことを考えて『自分がこうしたいからこうさせよう』とか、裏をかくようなところがあります｣
現在 2軍コーチの今岡誠は 2段の腕前を誇った
プロ野球という名の｢名人戦｣に、腕まくりして参戦だ。タイトルへの一手目を繰り出す。金屏風を背にした会見では｢自分は手足の長さや手の大きさが長所。それらを生かしたフォームを見ていただきたい｣と豪語した。 1メートル88の長身で、しなやかな腕の振りから最速 148キロを投じる右の逸材だ。
束の間の休日には大きな手で白球を小さな駒に持ち替える。会見後のファンミーティングで｢もし野球選手になっていなかったら？｣という質問を受けると｢もうちょっと将棋に本気で取り組んでいたかもしれないです｣とまで言った。根っからの棋士である点は、かつて虎のエースとして君臨した井川にも通ずる。ストライクゾーンを｢９×９｣マスに見立て、並み居る強打者も｢参りました｣と言わせるつもりだ。
井川慶投手は日本将棋連盟から将棋親善大使を委嘱された
虎入りに際し“駒ニケーション”も視野に入れる。｢選手の中にできる方がいれば挑もうと思います｣と話すが、将棋セットを寮へ持参するかを問われると｢悩んでいます。(誰かと)一緒にできるか分からない…。高校にも数人は(相手が)いるんですけど、(ルールは)何となくしか分からないというので。『今はそんな感じなのかな』と…｣と、若者の将棋離れを嘆く。盤面を挟んで向かい合えば、先輩や同期との距離も一気に縮まる。
好きな駒は｢飛車｣と即答した。野球での“勝負手”もストレートだ。盤面を縦横無尽に駆け、勝負のカギを握る飛車のように。キレのある直球を内外角へ、高めへ低めへ糸を引くように投げ込むことができる。
｢(裏をかく)それが自分の思い通りになればすごく楽しいですし、もっと深くはまると思います｣
高卒ルーキーの持ち時間はまだまだ長いが、プロに入れば、もう｢待った｣はナシだ。必ず成る。王を取る。
☆野球と将棋アラカルト
★バース(阪神)：1983年に入団すると川藤幸三(現ＯＢ会会長)から将棋を教えられた。当時の主力だった岡田彰布も将棋好きで、ナインと対局することでコミュニケーションをとり、成功につなげた。
★長嶋茂雄(巨人)：将棋好きで1995年にテレビ番組で羽生善治と対談。その際、球界最高位となる 5段の免状を羽生から記念に手渡された。
★古田敦也(ヤクルト)：｢将棋の読みは、野球の駆け引きとも似たところがある｣と愛好し、2004年には日本将棋連盟から 3段の免状を贈呈された。
★今岡誠：小学校時代には、クラブに通ったほどの将棋好きで、阪神時代の０５年に大阪市内の関西将棋会館で日本将棋連盟から 2段の免状を贈られた。
★井川慶：阪神から2007年にヤンキース移籍の際、米国で将棋の魅力を広める目的で日本将棋連盟から｢将棋親善大使｣に任命された。
阪神の新人選手 8人が 5日、大阪市内で新入団選手発表会に臨み、Ｄ 4位・浜地真澄投手(福岡大大濠高)｢藤川さんを目標にやります。早く 1軍に上がって話したいです｣と改めて“火の玉”を伝授してほしいことを明かした。座右の銘は｢一心不乱｣。最速 150キロ右腕は｢まずはしっかり体を作って早く 1軍で投げたい｣と力を込めた。
阪神の新人選手 8人が 5日、大阪市内で新入団選手発表会に臨み、Ｄ 5位・糸原健斗内野手(ＪＸ－ＥＮＥＯＳ)は、開幕 1軍入りを目標に掲げた。｢まずは開幕 1軍。即戦力と考えられていると思うので、しっかりチームに貢献できるように｣と意気込んだ。内野はどこでも守れるが本職は 3塁。Ｄ 1位・大山と守備位置が重なる。｢プライベートでは仲良くしますけど、ユニホームを着たら争いなので、ガムシャラにやりたい｣とライバル心を燃やした。
趣味の｢食いだおれ｣は活躍するまで我慢だ。阪神の新人選手 8人が 5日、大阪市内で新入団選手発表会に臨み、Ｄ 6位・福永春吾投手(四国ＩＬ徳島)は趣味を問われた球団のアンケートで｢各地のおいしいものを探して食べる｣と書いた。｢ 1軍で遠征に行って、そういうのを楽しみたい。(本拠地だった徳島は)海鮮もおいしかった｣と意気込んだが…。前日までに受けた球団のメディカルチェックで“太り気味”を指摘されたことも判明。しっかり体を絞って、結果を残してから存分に食べる。
来シーズンは、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって進め！ ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2016年 公式戦順位表
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