昨日行われた浦和レッドダイヤモンズレディース対アルビレックス新潟レディースの試合。今日は、浦和Lの視点で書きたいと思います。

 

 

 

 

 

開幕戦から第5節に至るまで1勝4敗と今一つ調子の上がらなかった浦和Lでしたが、ここに来て4連勝と調子が上向いています。下位から一気に上位争いに参入してきました。その好調の大きな要因の一つに、ツートップの活躍が挙げられると思います。

 

あっ、この方の采配も忘れてはいけませんね。

 

 

浦和Lのツートップと言えば、No.10吉良知夏とNo.9菅澤優衣香です。二人がそろい踏みしたのは、第4節の対日テレ・ベレーザ戦からでした。日テレ戦は、0-3と負けてしまいましたが、第5節のマイナビ戦の引き分けを挟んで第6節から4連勝としました。

 

 

 

第6節の対伊賀フットボールクラブくノ一戦は、吉良が2発、菅澤が1発と、ツートップで全得点を上げました。第7節の対ちふれ戦は、菅澤が4点、吉良が1点の活躍。第8節のノジマ戦は、苦戦しツートップにゴールはありませんでしたが、昨日、対新潟L戦で、またまた吉良、菅澤が1点を上げました。

 

 

 

 

浦和Lは、現在5勝1分け3敗で、勝点16。2位長野L、INAC、マイナビとは、勝点1の差につけています。この好調を維持したまま、6月からはチームにドイツ帰りの安藤梢を迎え入れます。浦和Lにとって、ツートップの活躍と浦和Lのレジェンドの加入で、またと無い優勝のチャンスを迎えているのではないでしょうか。

 

 

 

ところで、No.10吉良知夏の復活が浦和Lファンを熱くしているのではないでしょうか。本人は、昨年、度重なる怪我に泣かされ、11試合で1得点と不本意なシーズンを過ごしました。

 

吉良は、2010年3月、神村学園を卒業し浦和レッドダイヤモンズレディースに入団しました。入団した年は怪我で出場機会はありませんでしたが、翌2011年は、レギュラーの座を掴むとエースとして活躍し、得点ランキング3位タイの9得点を挙げて、リーグの新人賞を受賞しました。シーズン後には、なでしこチャレンジ(日本女子代表候補)のメンバーにも選出されました。

 

 

 

 

その後も、リーグ戦でコンスタントに得点を上げ、浦和LのNo.10の役割を果たしてきました。今季は、怪我も完治し、十分な準備期間を経てリーグ戦に臨んでいます。そして、チームには、なでしこジャパンの一員としてワールド杯にも出場した菅澤が加入。菅澤はジェフユナイテッド市原・千葉レディースのエースストライカーとして2014年、2015年と2連続得点王に輝いています。菅澤の加入は、吉良の心に火をつけたことは間違いないでしょう。

 

今後も、菅澤と吉良が相互に刺激しあい、補完しあい、得点を積み重ねて行くと思います。

 

吉良は、5月19日に発売された「URAWA  MAGAZINE」で、昨季の怪我による苦しみを赤裸々に告白しています。そして、菅澤とのツートップについて、まだ満足していないと言っています。理想として、元浦和Lで大活躍した安藤梢と北本綾子(現オルカ鴨川FCの監督)の関係を上げています。もし、その理想が実現した暁には、優勝も夢ではないのではないでしょうか。