2007年04月29日(日) posted by 510r

弟に生まれて

テーマ:▼ケータイから更新
最近、花婿さんをあまり見かけなくなりました。
新婦家に戸籍を入れる新郎の事で、いわゆる婿養子です。
通常このケースは披露宴の両家代表謝辞も新婦父になります。
宴会場の看板も新婦家の名字が優先され前に表示されます。

最近、このお婿さんの司会を担当しました。とても感慨深いものがありました。
その新郎は由緒ある家系の生まれで直系の二人兄弟の次男でした。お兄さんが本家を引き継ぎ、その彼は新婦家を世襲していくわけです。

彼は、お召し替えしましたが、
新婦が中座し、いよいよ新郎中座の場面になろうとした時でした。
その一分前、私はメインテーブルの彼に呼ばれました。
「ライタさん、オレやっぱり兄貴と出たいです」

男として何だかグっとくるものがありました。
そりゃそうです。
決別するわけではありませんが、
今まで連れ合ってきたたった一人のお兄ちゃんと、今日から名字が変わるんですから。

私も二人兄弟の次男ですが、その時何故か兄の顔が浮かびました。
新郎中座の場面は、異様な盛り上がりを見せました。

彼は謝辞の場面で、キャプテンから差し出されるマイクを阻止しました。
まさに決意宣誓といった肉声が会場内に響き渡りました。
見事でした。


結婚式は常に人のリアルな生き様が垣間見えます。

と、間もなく現場です。
今日も私はメス(マイク)を握ります。

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