2005年05月12日(木) posted by 510r

結婚式・披露宴の変遷について

テーマ:▼結婚式・ウェディング
今回は結婚式および披露宴の変遷について書いてみようと思う。

そもそも結婚式披露宴の司会者という職は、バブルちょっと前あたりら定着してきたのではないかと思う。
結婚産業が「ブライダル」「ウェディング」と称されてきたのもそのあたりだと思われる。


団塊の世代以上(私の親など)の人達は、神前式(神社挙式)が主であって、結婚式の後に隣接する施設や料亭で披露の宴、宴会といったスタイルが多かった。

それより前のおじいちゃん、おばあちゃんの時代は自宅で宴会というスタイルが多かった。意外にもその頃は人前式が多かった。
私自身、披露宴に初めて出席したのは25年くらい前(7~8歳の頃)で、伯母の結婚披露宴だった。その頃の披露宴と言えば、大した演出などもなかった。
この時期以降一般ホテル・式場の全盛期となる。

バブル期はゴンドラ、ドライアイス、この上ない高さのウェディングケーキ、馬車など、結婚式はショー化していった。外国人が日本の結婚式に出席すると、ラスベガスのホテルのショーを見ているようだと感心したそうだ。
ある人が言っていた。その人は20年ほど前に五反田にある式場(今でも健在の)で披露宴をしたそうだが、入場やケーキカットのBGMを自分達で選べなかったそうだ。今では考えられない状況だ。

世の中が終身雇用という形態の中、上司たる仲人さんも付けなきゃならないという風潮があった。誰を仲人にするかで自分の出世に影響があった。新郎新婦には仲人さんへの心付けやいろいろな出費や気遣いが多かった。プロフィール紹介は仲人さんの役目で原稿作りも大変だった。と、私の伯父は言っていた。そんな媒酌人挨拶の名残から、新郎新婦のプロフィール紹介は今でも開宴の辞の直後に行われることが多い。

1990年代、不況とともにウェディング業界はかなりオープンになってきた(と、いうか、せざるを得なかった)。結婚情報雑誌などの種類も増え始め、情報化社会の中、エンドユーザーが「選ぶ事ができる」状況になってきた。そこへ「レストランウェディング」というジャンルが台頭し始めた。挙式は海外、パーティはレストランというスタイルが定着し始めた。
またグルメブームの火付け役「料理の鉄人」達がレストランや食について、メディアを通じてそれを後押しした。
今までの「ザ.披露宴」的なものの払拭と結婚式の簡略化、低価格化がウケた。人前式も増えてきて、所謂「オリジナル婚(オリ婚)」が定着してきた。金屏風は古のものとなり、「婚礼サロンのおばちゃん」が、黒のタイトラインのパンツスーツを着た「プランナー」と呼ばれるお姉さん達に変わっていった。

今でもレストランウェディングは存在し続けているが、その変形版のジャンルも都内にひしめきあっている。ゲストハウス型などは閑静な住宅街の昔の邸宅を改装してゆき、庭などを有効活用し、レストランとは違ったテイストの空間を醸し出している。「貸し切り」という合い言葉で。

現在、それらと対抗する勢力はターミナル駅周辺の外資系ホテルや、そのホテル内のレストランであろう。近年また、六本木(元防衛庁跡地)に巨大な外資系ホテルが誕生する。外資系ホテルはその洗練された揺るぎないハードに人気がある。もちろん中身も優れている。キーワードはホスピタリティ?


少子化が進み、結婚式自体の需要が減少しつつある昨今。ウェディング業界は勝ち組負け組の差が歴然としてきているかもしれない。
ただ、いつの時代も結婚式は、外側の専門的な各スペシャリスト達に支えられているのも確か。
牧師、司会者、フォトグラファー、衣裳屋、メイク、花屋...etc。
箱だけあってもウェディングは成り立たない。

これから先、何がどう変わってゆくか分からないけど、
依然、新郎新婦には選べる状況が続く。
思った結婚式が実現できるでしょう。

そして私としては、商いは飽きないでやってゆくしかない。
と、思う今日この頃です。

※参考記事はこちら>>

「主賓挨拶1」


※参考記事はこちら>>

「披露宴乾杯」



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