僕が立教大学に入学した時は全く想像していませんでした。

 

 

まさか

 

 

競技ダンス部に勧誘され

 

ダンスに魅了され

 

そのままプロになって

 

 

今のようにイギリスに留学に来ているとは・・・・。

 

 

その時に勧誘してくださいました先輩方、

 

なんで僕の人生を変え・・・ありがとうございました!

 

そんな熱いダンス生活を過ごした同期・友人とは、

 

一体この話何年してるんだ、という疑問すら浮かばずに今でもなおダンスについて熱く熱く語っております。

 

さて、以前こちらに書きました、

 

「元東大ダンス部の友人との雑談。かかとはべったり着いていいのか。」

 

というブログ。

 

その中で雑談を交わした、元東大ダンス部の友人と依然話は進んでおります。

 

 

今僕はロンドンにおり、

 

明後日はStar Ballという競技会、

 

そして来週はいよいよUK選手権という大きな大きな競技会に出場することになっております。

 

そんな、「競技会」前にちょこっと考えてみたいこともあり、今回もその友人と雑談・議論しております。

 

以前と同じく

 

相当好き勝手書いておりますので、

 

読んでいて全く意見の違う方もいらっしゃるかもしれませんし、とても参考になる方もいるかもしれません。

 

そして長いです。

 

ご了承くださいませ。

 

では。

 

 

東大卒の同期(以下、彼)「最近、後何年くらい競技に出るのかなーとか思っちゃうとさ、全部のことをしっかりやるというより、結果に繋がることを重点的に練習したいという気持ちが強くなってきたんだよね。

試合に出る以上は結果を出したいし。 ダンスの根本は本当のものの追求だから近道はない、というのはもちろん分かる。そして、目先の結果を追い求めると長い視野で見てマイナスになるから本質を追及すべき、というのも当然のことながらわかる。

 

でも本当にダンスにおいて本質を目指すことだけが正しくて、勝つために効率のいい練習を目指すのは間違いなのだろうか?

 

西尾「また熱い質問・・・。まぁ、簡単に言ってしまえばやっぱり本質を目指すことがダンス上達や競技会での活躍の何より早い方法だと思うよ。特にリズムと音楽かな。プロになってからはさらに強くそう思うようになっている。」

 

彼「そうだとは思うんだけどね。 たとえばアマチュアの低いクラスで、フットワークも間違い、リズムにも外れているのに、リード&フォローにやたらとこだわる男性がいたとする。その男性にとってはペアで踊るダンスはリードとフォローが本質なのだから、自分では本当のものを追及していると思っているんだよね。

 

でも、それだと当然競技会では成績は出ない。

 

いや、自分もたまたま西尾と同じでリズムや音楽が本質的だと思っているんだけど、実はそれぞれが考えている「ダンスの本質」って結構違うんじゃないの?

 

たとえば大半の審査員が外見の美しさを重視し、俺のシルエットを評価せずチェックを入れない現状があったとして、自分がひたすら音楽性ばかり磨こうとしていたらどうなるか。これも成績はずっと出ないままだろう。」

 

西尾「確かに、さっきはダンスの本質は音楽だと思うって言ったけど、やっぱりそれだけじゃなくて、男性と女性のコミュニケーション、外見の美しさ、オーディエンスにいかに自分たちの想いを伝えるか、というのもあるしね。その時の自分の本質がたまたまジャッジの思う本質と合えば良いけど、そうじゃないと結果は出ないね。」

 

彼「だから逆に、本質を求めると同時にギリギリまで頭を使って目先の結果を考えることも必要なんじゃないかと思ってるんだよ。」

 

西尾「そうだねぇ、そういう意味では『手っ取り早く上手くなろうとして良い』と思うよ。ここでの言い方が「多少ズルをする」みたいなものも含みそうだけど、個人的にはそれでも良いと思う。 やっぱりさ、どんなに音楽性が良くても、とりあえずホールドは綺麗にしてないと競技会では話にならないでしょ。足元もそれ相応のレベルにはしておかないと・・・。

 

確かにホールドとフットワークは本質そのものではないかもしれないけど、そこを強化していると踊りの中のミスやブレが少なくなって結果的に音楽を聴きやすくなったり、相手を感じやすくなったりするかもそれない。本質を拾うときの補助能力になると思うんだよね。そういう観点からも目先のことに対して「ちょちょっと」やってしまった方がいい。

 

ま、個人的には本質的ではないことでも自分がやりたいと思ったらやってみないと納得できないし、失敗もたくさんしておきたいし。

 

こういう事をやっていく中で、自分のダンスの方向性が本質を追い求めることになっていればいいんじゃないかな。

 

たださ、これは話をひっくり返すようだけど、それと同時に思うのは、細かいことにこだわらずに頭をさっと切り替えて本質的な事をやろうとすれば自分の技術・ダンスをすぐにでも上げてくれることになるとも実感しているんだよね。

 

フットワークを単なる足裏の使い方として捉えずに音楽を長く感じていることによって使われるものと理解すると、かなり綺麗になってくる。

ホールドをただの腕の形として捉えず自分と相手・男女のつながりの一部としておくイメージにすると自分なりのちょうど良い美しいホールドが見つかる。

カウントは外す外さないという話でなくて、とりあえず動かなくても良いから音楽をゆっくり聞いて見たらどんなふうに音を取りたいと思うかを考えて見ると、カウントを外さないどころかどこまで深く音楽やリズムを使いたいかというレベルになってくる。

 

だから練習の時にそこも絡めて考えたいところだよね。」

 

彼「なるほど。全くだ。 本質を追い求めて結果につながるならば最高だ。

 

ただ、さっきも少し言ったように、俺のレベルでは「これがダンスの本質で、こっちのテクニックは細かいことだ!」なんていう確信はないんだよ。 自分でなんとなく「これが本質っぽいなあ」と思うだけで。

 

自分にとっては、新しい「本質っぽいこと」を習ったときに即座に頭を切り替えることと、考えが永久に右往左往してしまうことは限りなく近い感じがして、そこをどう判断するのかわからないんだ。 試行錯誤しながらレッスンを受け、練習しているうちに、自分のダンスが進んでいる方向がまるでわからなくなり、結局同じような考えに戻ってきたりするんだよ。

 

そもそもダンスの本質って誰が決めているんだろう・・・?」

 

西尾「気づいてしまったか・・・(´-ω-`)」

 

さぁ、終わりのない旅へ向かっております。

 

このあとも議論は続きましたが、今日はこの辺で。

 

 

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