映画な日々。読書な日々。

本の感想、映画の感想(レビュー)を中心に更新していましたが、2011年出産につき、映画のレビューはしばらくお休みさせていただきます。
しばらくは読書、子育て、コスメ、グルメ情報等を中心に更新していきますのでよろしくお願いします。


テーマ:

映画な日々。読書な日々。-告白

とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子が静かに語り出す。「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」教室内は一瞬にして静まりかえり、この衝撃的な告白から物語は始まっていく……。[上映時間:106分]


映画公開前後、”湊かなえ” ”告白” の検索がめちゃくちゃ多くて驚きました。このワードでの最近1ヶ月の検索数は余裕で1,000超えです。本のレビューでここまで沢山のTBをいただいたのも多分この作品だけではないでしょうか。それだけ注目作ということですよね。本のレビューはこちら★


週末に旦那さんと観ようと思ったのに、テアトルダイヤでは連日大盛況のようで、2回先までの回が満席で席が取れないということが2回続き・・・。結局週末は諦め、平日に一人鑑賞してきました。もう公開して結構経つのにまだかなり混んでましたね~。


本屋大賞を受賞した原作は賛否両論。

私は絶賛派で原作を読み終わった後はかなり衝撃が走ったのを覚えています。約2年前に読んだ本ですが、未だに内容もほぼ覚えてますから。


そしてこの作品を中島監督がどう映像化するのかがとても楽しみでした。


結果、すごかった。

原作の空気を変えずに見事に映像化したとしか言いようがない。

予告で観たダンスシーンとか、なんだあれは?と思ったのですが、全く違和感なく作品に溶け込んでましたね。


原作を受け入れることができなかった否定派の方、また原作は読んでいなくてもこの復讐劇に否定派の方には全く受け入れることができない作品で、原作同様こちらも賛否両論だとは思いますが、あの作品を原作通りに映像化できた中島監督の凄さを感じました。


私の場合、原作がすごくよかった!と思ったものの映像化で大絶賛できたものは今までそんな多くはなくて、大半は原作の方が全然よかったと思ってしまうのですが、この作品に限っては原作に勝るとも劣らない出来だったと思います。


何より森口悠子役の松たか子の存在感がすさまじい。


娘をクラスの生徒に殺された教師・森口悠子。

彼女は警察が事故として処理したその事件を改めて問題にするつもりはない。彼女がすることは、少年法で守られる彼らを警察に付きつけることではなく、自分の方法で復讐すること。


森口は、ホームルームでこのクラスの生徒2人が娘を殺したと話だします。あえて名前は言いませんと言うものの、話を聞いていればそれが誰かは自ずとわかる。クラス中に飛び交う携帯メール。リアル。


そして一通り話を終えて彼女は学校を去る。この森口の告白がとても怖いです。無表情で淡々と語る姿、生徒たちが騒ごうが、話を聞いていなかろうが、教室から抜けだそうが、全く気にせず淡々と話し続ける。


そして森口が去った後の教室。

クラスメイトの美月の視線で語られるクラスの現状。登校拒否になった少年B・直樹。いじめられても学校に通い続ける少年A・修哉。クラスメイト達も怖いです。彼らもまたどこか壊れてしまっているのかもしれません。


直樹の母親の痛々しさも原作と同じ。息子は悪くない。あの子はいい子なんだ。こんな風になってしまったのは森口のせいだと。かなり自分勝手な考え方ではあるけれども、すべて森口のせいだという母の思いはある意味間違っていないのかもしれません。これが森口の直樹に対する復讐だったのだから。


そしてただ認められたかった、褒められたかっただけの修哉。彼が求め続けた愛情。


原作を読んだ時にはわからなかったのですが、これは復讐劇であると共に、母と子供の愛情の物語でもあったように思いました。


大切な娘を亡くした母親の愛情。

変わってしまった息子を必至で守ろうとする母親の愛情。

母親の愛が欲しかった息子。


その愛情のベクトルが間違った方向を向いてしまったが為に起きた悲しい事件の数々。


私は原作を読んだ時のレビューで、「でも見方を変えれば、もしかしたら森口は復讐と同時に彼を救ってしまったようにも思えなくもありませんでした。」と書いていたのですが、映画を観たら違いました。


これは完全に森口の復讐です。

復讐以外の何物でもありませんでした。


娘を失った時に、私の中の大切な何かもなくしてしまったのかもしれない。最初にそう語ったように、森口は憎しみを憎しみで返してはいけないとわかっていながらも、彼らに制裁を与えずにはいられなかったのだと思います。


この映画、森口の圧倒的な存在感が目を惹きますが、彼女の後任教師・ウェイテル役の岡田君のカラ回り具合、少年B・直樹の母親役の木村佳乃の痛々しくも恐ろしい演技も見事でした。


決して面白いと言っていい作品ではありません。後味も決して良くない。というよりも悪い。

でもやっぱり「告白」はすごい。

少年たちの気持ちもわかるし、彼らも可愛そうだとは思う。だけど私には森口の気持ちが理解できてしまうから。


この作品を不快に思う人も絶対いると思う。

内容的にも「面白い」とは言えない、でも「すごい」

そう言うしかない作品なのです。


テアトルダイヤにて鑑賞


★★★★☆

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