『大洗にも星はふるなり』@シネセゾン渋谷 | 映画な日々。読書な日々。

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茨城、大洗にある海の家でのクリスマス・イブ。ナルシスト男の杉本、サメオタクの松山らひと夏を海の家で働いた男たちが、マドンナ・江里子の手紙のもとに召集された。皆が皆「江里子の本命は自分」と言い張るが、偶然現れた弁護士の関が彼らの本命説をことごとく論破していき……。[上映時間:103分]


1つの空間に集まった男たちが、ある女の子の話をしながらその子とのつながりを振り返る展開はキサラギと似た雰囲気でわりと面白かったような気もしますが、ギャグが微妙で、キサラギのできそこない映画という感じもありました。

この映画、もともとは劇団の舞台劇。それをコメディ映画にしたものなので、会話で進む展開は舞台っぽい雰囲気でした。これ、舞台で観た方が面白かったかな。


クリスマスイヴの冬の海の日に、1通の手紙で海の家に集められた5人の男たち。彼らは夏の間海の家でアルバイトをしていた仲間だった。


手紙の差出人は同じくバイトをしていた海の家のマドンナ・江里子。「クリスマスイヴの夜、海の家で会いたい。」

江里子が自分を好きだと思い込んでやってきた5人は、自分こそが江里子の本命だ!と、アピール合戦を始める。


そこへ海の家の取り壊しを求めて弁護士の関口がやってくる。くだらない5人の言い争いに決着をつけてくれるかと思いきや、関口までもがとんでもないことを言い出して・・。


ともかく山田君が気持ち悪い。でもあの勘違いっぷりは結構笑えます。ストーカーぶりはちょい怖いかな?

そして最初はスーツに花まで持ってきちゃって思いっきりキメていたのに、だんだん小汚くなって、いつの間にかひげも濃くなって、ボーボーの胸毛も見えちゃってるところがキモイんですよ。あの壊れっぷり、キモイけどいいですねぇ。


あとはマスターのしゃべり方が面白かったです。よしみちゃんとの電話の最後とかね。


ただね~、相方いわく、キサラギはストーリーがしっかりあった上で笑いをうまく入れているから面白かったけど、この映画はストーリーらしいストーリーがない上に、結構笑えないギャグも多かったよね、と。うん、確かに。だってキサラギは全然眠くならなかったけど、この映画、ちょっと眠くなってしまって睡魔との闘いでしたから。


基本的にイマイチなネタが多かったような気がします。

あとはこういうワンシュチュエーションものは”間”の取り方が重要で、山田孝之や佐藤二郎、安田顕なんかは見事な”間”とテンポで面白かったのですが、他の4人が微妙だったんですよね。”間”が悪いからギャグがすべっちゃってる感じで全然面白くなくて。


手紙の真相はいいとして、その後の最後の締めくくり方もちょっと残念な感じでした。面白い映画だと思って観に行っちゃったから、ちょっと期待ハズレ感があったのかも。


それでも、男たちの勘違いしまくりの妄想トークやあまりにもバカバカしい会話はそれなりに面白かったし、山田君のキモイ演技は楽しめたので全体的にはまぁまぁというところかな。かなりオマケの★3つ。


シネセゾン渋谷にて鑑賞


★★★