映画な日々。読書な日々。

本の感想、映画の感想(レビュー)を中心に更新していましたが、2011年出産につき、映画のレビューはしばらくお休みさせていただきます。
しばらくは読書、子育て、コスメ、グルメ情報等を中心に更新していきますのでよろしくお願いします。


テーマ:

映画な日々。読書な日々。-さまよう刃

むごたらしい事件によって、大切な一人娘を亡くした長峰。ある日、娘を殺した人物の名前と居場所を偶然知った長峰は、犯人の少年の一人を殺害。後日、もう一人の犯人を追う長峰から、殺害の自供と現行の少年法への憤りをつづる手紙が警察に届く。一方、長峰を追う捜査本部の織部は、法と正義のはざまでやるせない思いを抱いていた。[上映時間:112分]


寺尾さんの多くを語らない、表情で魅せる演技がすばらしかったです。中学生の父親にしてはちょっと年を取りすぎな感じはありましたけどね。


原作のリンクを張ろうと思ったら、ブログに本のレビューがありませんでした。ということは原作を読んだのはブログを始める前、もう4年以上前だったのか。細かい所は忘れてしまった部分も多々ありますが、4年以上経ってもなお、この作品のことはまだ残っています。決して明るい話ではありませんが、それだけ心に残る何かがあったことは事実です。


わりと原作に忠実に描かれていたように思ったのですが、軽く読み返してみたら、結構設定を変えている部分が沢山ありました。人の記憶ってあてにならないとつくづく痛感。そして原作の方が長峰の怒りが強烈に描かれていましたね。


それでも長い話をうまくまとめてわかりやすく描かれていたと思います。

最愛の中学生の愛娘を奪われた父・長峰。密告電話によって犯人の名前とアパートを知った長峰は、教えられた部屋を訪れる。そこで発見したビデオテープには、愛娘の無残な姿が映されていた。帰宅した犯人の一人を殺害した長峰は、もう一人の犯人がいる長野へと向かう。


娘を殺した犯人は未成年。少年法に保護された彼らに極刑は望めない。それならば、この手で審判を下すしかない。自分がやろうとしていることが正しいことかどうかはわからない。けれども娘を奪われた父として、長峰はどうしても許すことができなかったのだ。


また殺人犯として指名手配された長峰を追うことになった刑事・織部と真野。長峰の娘を殺した犯人を守る為に長峰を追わなくてはいけない、人ではなく法律を守らなくてはいけないことに不条理を感じる織部。


父親は犯人を追う。

刑事は、父親を守りたかった。


登場人物は絞られているおかげで、一人一人違う立場での気持ちが伝わってきました。


愛娘を殺されてしまった長峰。

長峰の台詞は正直多くはありません。

それでもその抑えた演技から伝わってくる果てしない絶望感。大声を出さないからこそ、余計に感じられる怒り。


そして竹野内豊演じる刑事・織部の気持ちがまた痛いほどわかります。刑事としては長峰に殺させる前に彼を捕まえなくてはいけない。けれども人としては、長峰に復讐を遂げさせたい。その葛藤、苦しみ。何故被害者の父親ではなく、加害者の青年を守らなくてはいけないのか。


ベテラン刑事の真野は、今までも同じような事件を経験してきたからこそ、長峰の気持ちも織部の気持ちわかる彼だからこそ、自分達の仕事はこうすることなんだと織部に言い聞かせる。


またわかっていながら気づかないふりをして、長峰がこれからしようとする手助けをさりげなくするペンションのオーナーの気持ち。


みんな復讐が何も解決しないことはわかっている。長峰本人ですら。それでも、何も残されていない長峰に、せめて気の済むようにさせてあげたいと願うことはいけないことなのだろうか?娘を殺した犯人は反省などこれっぽっちもしていない。そんな彼が更正するとは決して思えない。法が裁いてくれないのであれば、この手で裁く、そう思うことが何故いけないのか。罪と罰について考えさせられます。


ラストシーンは都内だった記憶があったのですが、家に帰ってから最近原作を読んだ父と話していたら、原作では上野だったと。そうだった、そうだった、上野でした。でも映画ではそのシーンは川崎になっていましたよ。これは撮影の関係でしょうか。


ラストも決して明るくはなく、むしろ徹底的に闇を描いた作品。

ともかく理不尽や不条理さを感じずにはいられず、やりきれなさを感じると共に、色々と考えさせられるものがありました。


全体的には原作の方が上かなと思っていましたが、ラストは原作よりも映画の方がよかったかな。


試写会(@丸の内TOEI2)にて鑑賞


★★★☆

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