映画な日々。読書な日々。

本の感想、映画の感想(レビュー)を中心に更新していましたが、2011年出産につき、映画のレビューはしばらくお休みさせていただきます。
しばらくは読書、子育て、コスメ、グルメ情報等を中心に更新していきますのでよろしくお願いします。


テーマ:

映画な日々。読書な日々。-愛を読むひと

1958年のドイツ、15歳のマイケルは21歳も年上のハンナと恋に落ち、やがて、ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになり、愛を深めていった。ある日、彼女は突然マイケルの前から姿を消し、数年後、法学専攻の大学生になったマイケルは、無期懲役の判決を受けるハンナと法廷で再会する。[上映時間:124分]


ケイト・ウィンスレットがアカデミー賞最優秀主演女優賞を獲った作品。ハンナの36歳から30年間の人生。ケイト・ウィンスレットの体を張った演技は見事でした。ケイトは多分前半部分ほぼ裸でしたよ。


1958年、大戦後のドイツ。

15歳のマイケルは学校の帰り道、気分が悪くなった所を21歳年上のハンナに助けられる。美しい女性ハンナに好意を抱いたマイケルは、お礼を兼ねてハンナの家を訪れたことから二人はベッドを共にするようになる。初めての女性、ハンナに激しく惹かれていくマイケル。


マイケルが学校で習うことに興味を示し、彼の朗読を気に入ったハンナは、ベッドの前に彼に本の朗読を依頼し、それが二人の愛の儀式となっていった。


しかしハンナはある日突然マイケルの前から姿を消してしまう。そして8年後、法学専攻の大学生になったマイケルは、ゼミの研修で裁判を傍聴することになり、そこで被告人として戦時中の罪に問われるハンナと再会する。そして彼女は誰にも知られたくない秘密を守る為に罪を被り、無期懲役の判決を受けてしまう。


マイケルの人生を変えたハンナとの一夏の恋。

前半はハンナと毎日のようにベッドを共にするマイケルの激しい恋が描かれます。21歳も年上の女性・ハンナにマイケルが思いっきりはまっていく姿が本当に初々しいです。マイケルがハンナを見つめる目が、本当に恋してる青年の目だったんですよね。


ただ、ハンナという人物がイマイチ掴みきれませんでした。最初からミステリアスな雰囲気を醸し出してたんですよね。マイケルと出会った時に36歳だったハンナ。結婚もしていない感じだったし、身寄りもない。そして突然訪れた青年を誘惑(?)する。ハンナはどういうつもりで21歳も年下のマイケルと恋愛関係になったのだろう。純粋に彼に愛を求めていたのかな?だけど彼女を変えたのは紛れもなく戦争であったことは事実なんですよね。元ナチスということを隠してひっそり生きていかなくてはいけなかったのだと。


そして8年後の再会。

彼女が大きな罪をかぶってまで隠したかった秘密をマイケルだけが知っていた。マイケルがハンナに恋していた頃、全く周りが見えていない感じだったから、彼女の秘密には気づいていないお馬鹿さんかと思っていたのですが、たとえ当時気づけていなかったとしても、後からそういうことだったのか、と気づけるぐらいの賢さはあったのかと思ったらなんだかほっとしました。


ただ、その秘密を隠そうとしたハンナの気持ちはやっぱり私には理解できない。あの罪をかぶることと、秘密をばらすこと、その秘密はそこまでして隠さなければいけないもの??傲慢でプライドが高かった彼女にとってはその秘密が公になるぐらいだったら罪を被ったほうがマシだった、ということなのでしょうけれども、他の人でもあの選択をしたのでしょうか?


でもね、ハンナの魅力は目の前のことに常に一生懸命だったこと、そして自分に嘘をつかないということだったんじゃないかな、とは思うんです。マイケルを助けた時だって、目の前で苦しんでる青年がいたから助けた、ただそれだけ。仕事だって自分ができる限り一生懸命やっていた。それが結果的に彼女を苦しめる原因にもなってしまったところは皮肉でしたが。


戦時中だって、彼女は自分の仕事のことはちゃんと理解していた。理解していたけれども、仕事だったから、それをやらなくてはいけない立場だったから、だから忠実に守った。決して他人のせいにすることなく、ただ自分がやらなくてはいけないことを全うしただけ。だから裁判でも真実を述べた。もちろん彼女が元ナチス将校として関わった罪を問われてしまうのは仕方のないこと。だけど彼女の本来の罪以上に大きな罪を着せられることになってしまったのは本当に可哀想で仕方ありませんでした。裁判官に彼女が投げかけた質問、「じゃああなただったらどうしたの?」 、その答えはきっといつになっても出ないのだろう。


ただ、彼女は目の前のことには一生懸命だったけど、と同時に彼女が抱えるコンプレックス、秘密は彼女にとって何よりも守らなくてはいけないものだったんですよね。昇進のチャンスの度に仕事を変える、好きな人の前からも姿を消す、罪だって被る。そこまでして秘密を守りたいハンナの気持ちがわかったからこそ、彼女の罪を救えるのは自分だけだとわかっていながら、マイケルは秘密を漏らすことができなかったんですよね。


大学生の頃、ハンナに面会に行けなかったことをマイケルは悔やんだだろうか?あの時ハンナを説得していれば、と思っただろうか?彼女に会いにいかなかったのは、多少なりとも元ナチス将校だったことに嫌悪感を抱いてしまったからなのかもしれない。そして彼は20年後に最後の朗読者となる。それは彼の罪滅ぼしでもあり、無償の愛でもあったのだと思います。


ハンナが独房の中でマイケルからのテープを聞きながら本を開く姿はとても良かった。


ハンナとの激しい恋で大きく変わったマイケルの人生。人に心を開けなくなってしまったマイケル。ハンナにとっては15歳の時も、40歳を過ぎても「坊や」だったけれども、マイケルにとってはただ感情的に突っ走った若かりし恋から、時を経て無償の愛へと変わった。


戦時中の罪を着せられてしうところは『私は貝になりたい』のような感じでした。『私は貝になりたい』の場合は全くの無実だったし、罪を認めたわけでもないからちょっと違うけど、でもなんでそういう運命になっちゃうんだろうというやりきれなさはすごく感じました。


マイケルの青年時代を演じたデヴィッド・クロスも演技は良かったのですが、格好良くないのがちょっと残念でした。最初のハンナに助けられる雨に濡れたシーンとかは微妙。なんかもともと髪が少ないのか、そう映ってしまったのか、若干髪の毛がちょっとやばくて15歳の若い青年には見えなかったのは私だけかな?


原作の小説『朗読者』も読んでみたいな、と思いました。


試写会(@有楽町朝日ホール)にて鑑賞


★★★☆

コメント(10)  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。