- きのうの世界/恩田 陸
- ¥1,785
- Amazon.co.jp
失踪した男は遠く離れた場所で殺されていた 塔と水路の町にある「水無月橋」。霜の降りるような寒い朝、殺人事件が起こる。バス停に捨てられていた地図に残された赤い矢印は……? 恩田陸待望の新刊
これまた恩田陸さんらしい不思議な作品でした。
舞台となるのは塔と水路のあるM町。
東京で平凡な会社員として働いていた市川吾郎は、1年前に上司の送別会の後、忽然と姿を消し、そしてM町にある水無月橋で死体となって発見された。
彼は何故姿を消したのか。そして何故M町で殺されたのか。この町には何が隠されているのか?
そして市川吾郎の死後、ある人物が彼の死の真相をさぐりにM町へとやってくる。
「これは私の集大成です」というだけあって、500ページ弱の長編、かなり読み応えがありました。そして途中まではかなりミステリアスで続きが気になって仕方なかったのですが、ラストの落ちがあれ??とう感じ。前半面白かっただけに、後半の展開はちょっと私はイマイチでした。
この物語の特徴的なところの一つはいきなり二人称で始まるところですかね。「もしあなたが水無月橋を見に行きたいと思うならば・・・」から始まります。
ただし一貫して二人称なわけではなく、関わりのある人たちの視線でも沢山語られます。つまり章が代わるごとに二人称と三人称とで交互に綴られていくというスタイルです。そしてM町という小さな町を舞台にしているわりには、結構登場人物多いので、適当に読んでるとあれ?これ誰だっけ?となってしまうので要注意。そして二人称「あなた」はかなり後半になってから明らかにされます。
1年前に失踪し、そして死んだ市川吾郎は特殊な能力の持ち主でした。それがこの事件の発端となっていると言っても過言ではないかもしれません。それに加えてM町水路、3つの塔。しかも3つ目の塔は何年も前に壊れたま。M町に隠された秘密。
市川吾郎は何かを調べにM町へと赴いた。それは何だったのか?そして彼は何故死んだのか?章が進む度に少しずつM町のことが明らかになっていきます。と同時にまた新たな謎も生まれる。そしていろんな人から、いろんな角度からこのM町のことが語られていくわけです。
「あなた」の存在が明らかになった後ぐらいまではすごく面白くて、本当ミステリアスな雰囲気がすごく良かったのですが、オチがちょっと。だいたい「あなた」に起きたことがイマイチ私にはよく理解できませんでした。あと若槻慶吾の「あいつ」もよくわからなかったなぁ。
そして市川吾郎の死の真相・・・。えええー、って感じ。オカルトですか?恩田さん。まぁ恩田さんならこういう展開もありか。
この結末は賛否両論かなー。
私はダメでした。でも3/4ぐらいまですごく面白かったので採点難しい・・・。とりあえず★3にしておきます。
★★★




















1 ■しっしまった
レビューを読んじゃった読んじゃった。
う~~ん。ミステリは自分が読むまでは
レビューを読まないようにしようと
思っていたんですが引き込まれてしまった(笑)。
恩田さんで一番好きなのは?と聴かれたら
何をあげますか?
私は「ドミノ」をあげてしまいます。
だって、一番映画化したら面白そうだから。
でも今の東京駅じゃ整合性が無くなったのよね。
このように恩田作品って自分が映画やドラマに
する事を前提に読み進めてしまう作家さんです。