- 一番になる人/つんく♂
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人気バンド「シャ乱Q」のボーカルとして一世を風靡し、「モーニング娘。」をはじめ、数々のミリオンセラーを手がけてきた音楽業界の鬼才・つんく♂。みずからの「仕事の哲学」「生き方の極意」「成功の秘訣」をあますところなく書き尽くした本書は、ビジネスマンのみならず、これから社会人となる若者にも、羅針盤のごとき一冊となるに違いありません。かつては何をやってもけっして一番になれなかった著者が、試行錯誤の末、ついに解き明かした「誰もが一番になる方法」の集大成。つんく♂流「生き方のヒント」がぎっしりと詰まった、充実の一冊です。
つんく♂流の一番を目指す方法~親や祖父から教わったことなどがびっしり詰まった一冊でした。
帯に
「すべては妄想から始まる」
と。
この妄想っていうのがねー、つんく♂らしいな、と思ってしまったんですよ。なんかいろいろ妄想してそうじゃないですか。実際すっごい妄想してることがこの本で明らかになりましたけど。
つんく♂を初めて知ったのはシャ乱Qのボーカルとして。「シングルベッド」「ズルイ女」とかそれぐらい、高校生の時かな。シャ乱Q、その当時結構流行りましたからね。「ラーメン大好き小池さんの唄」とかもインパクト大でしたね。
そして当時ASAYANを毎週欠かさず見ていた我が家。つんく♂が女性ロックボーカリストのプロデュースをすることになって、あれよあれよという間にモーニング娘。は大成功をおさめ、つんく♂はシャ乱Qとしてよりもプロデューサーとしての仕事の方がメインになっていきました。その時正直、つんく♂はこのプロデュースやらせてもらってラッキーだったよね、こんなに売れて。なーんて思ってたんですけど、本当ごめんなさいという感じでした。つんく♂だったからこそモーニング娘。が生まれ、彼女達がヒットしたんだとよくわかりました。
これは天才だから、才能があるから一番になれる、という話ではなく、超凡人が一番になるためには、というようなことが書かれています。
つんく♂、すごいかも。
彼は自分のことを凡人だと認識してた。だからこそ、一番になる人たちをじっくり観察して、
「一番になる人」と自分との違いはいったい何だろう。
「一番になる人」はふだん何をしていて、何に注意を向けているのだろう。
「一番になる人」はどうやって一番になったんだろう。
ということを研究したんだそうです。
そして自分が一番になるために何をしたら良いのか。
どうやったら一番になれるのか。
彼の基本は妄想。すべてシミュレーションする。うまくいくことも失敗したときのこともあらゆることを「妄想」。驚いたのは、テレビに出演する時、相手の質問を予想してその答えをすべて用意しているんだそうです。モーニング娘。たちには、こういう質問がきたらこんな風に答えるようにアドバイスしてたんですって。ライブ中のトークでもテレビのトークでも事前に何度もシュミュレーションして心に余裕を持たせてた。素人の女の子達が人気者になれたの理由の一つだと。
最初からトークの返しを用意してたって聞いて正直ちょっとがっかりだったりしたんですが、でもこれはある意味正解かもしれないです。普段の生活の会話だったらいいけれど、客を前にしたトークはプロの仕事。アドリブでうまく答えられる自信がないなら、練習して面白い話ができるようにするのは必要なことかもしれません。実際用意されていた答えだったとしたって、それが観客を楽しませていたなら成功ですからね。
一番になるためには、なんでもいいから、どんなことでもいいから「一番」になれる分野を見つけることが大切だそうです。小さなことでもいいから一番になれることを見つけて、それをどんどん増やしていく。フィールドを大きくしていく。クラスで一番になれない人は世界一にはなれない、と。
だけどどれだけ頑張っても凡人は天才にはかなわないという現実もあります。実際、シャ乱Qと同期のミスチルはしばらく休んでいてもアルバムを出したらドカーンと売れる。
だからこそ、凡人はコツコツやり続けるしかない。
だけど凡人には天才にはないものが見えることだってある。
この「凡人には天才にはないものが見える」はすごい納得でした。
天才が三回でできることを、凡人は百回も二百回も練習する。それでも実力は天才には追いつかない。ところが、百回、二百回と練習していくうちに、僕ら凡人は、天才には見えないものが見えてくる。それがコツとかツボというものです。
つまり凡人はできるようになる為に何度も練習し、研究し、考える。その結果、いろんなことに気づく。何をどう変えたら上手くできるようになるのかが理解できるようになる。
だから天才的なプレーヤーはいいアドバイザーにはなれない。自分ができて当たり前のことを人に教えるのはむずかしい。
実はASAYANで女性ボーカリストのプロデュースってつんく♂だけじゃなくて河村隆一もあったんですよ。覚えてますかね?河村隆一が天才かどうかは別としますが、当時モーニング娘。のプロデューサーがつんく♂だとはまだ発表されず、合格したモーニング娘。のメンバーがプロデューサーが誰なのかを知る場面がありました。それでつんく♂と発表された時、正直河村隆一の方が良かった、みたいなことを言った子がいたんですよ。そしてそれ、私も思ったんです。
だけど結果、つんく♂プロデュースのモーニング娘。は大成功、河村隆一プロデュースのSay a Little Prayerは売れませんでしたよね。
つんく♂はありとあらゆることを妄想し、研究し、どうやったら一番になれるのか、どうやったら売れるのかを考えらえる人だったからこそ、成功をおさめることができたんだと思いました。最初から一番を取れる人は一番を取れるのが当たり前で、つんく♂ほど考えたりはしてないですよ、きっと。
またこの本、「シングルベッド」をはじめ、どうやってその歌詞を作っていったかなども描かれていたり、つんく♂の実家、干物・乾物屋から沢山のことを学んだことなども描かれていて興味深いです。
ただ所々矛盾を感じるところもありました。またつんく♂のやり方に納得したり共感したりする部分がある一方、必ずしもそのやり方がすべて正しいとも思いませんでした。だけどそういう方法もあるな、そういう考えかたもあるな、という選択肢に入れるのはいいかもれないし、新たな発見があるかもしれません。
この本の中にはつんく♂の考えがびっしり詰まっています。人の考えてることをこんな風にあからさまに知ることってあまりないので、結構面白かったです。またつんく♂が祖父や父親を尊敬しているというのも素敵なことだな、と思いました。
正直文章が上手いとは言えませんが読みにくくはないし、予想以上に面白かったです。でもこれからつんく♂やつんく♂プロデュースの人たちをテレビで見たら、シミュレーションしているところを考えちゃいそう。
★★★





















1 ■同感です♪
私も予想より遥かに面白くて、かなり
楽しめました(´▽`*)
masakoさんのレビューを読んで、河村隆一や
Say a Little Prayerのことも思い出しましたよ(笑)
いた!いた!!
あの頃は、モーニング娘。が売れるなんて
思ってなかったのに、つんくの力量に拍手!
私も「これもネタを食ってきた?」「シュミレーション済?」
なんて思っちゃいそうだけど、それをアドリブだと
思わせちゃうところがつんくの凄さなんだろうな~
いい意味で予想を裏切ってもらえると、満足感が
ありますよね(^ー^* )フフ♪