映画な日々。読書な日々。

本の感想、映画の感想(レビュー)を中心に更新していましたが、2011年出産につき、映画のレビューはしばらくお休みさせていただきます。
しばらくは読書、子育て、コスメ、グルメ情報等を中心に更新していきますのでよろしくお願いします。


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ロシアでチェチェンの少年がロシア軍将校だった養父を殺害するという事件が起きた。少年は第一級殺人の罪に問われ、検察は最高刑を求刑。有罪となれば一生刑務所に拘束される運命だ。審議が終了し、市民から選ばれた12人の陪審員は、改装中の陪審員室の代わりに学校の体育館に通された。携帯電話も没収され、全員一致の評決が出るまで幽閉されることに。12人の長い長い審議が始まった。[上映時間:160分]


オリジナルは何年か前にDVDで鑑賞しました。モノクロ映画でしたが、あまりのすばらしさにすごく感動したんですよね。なのでリメイクされると知って絶対観たいと思った作品でしたが、オリジナルの方が良かったかなー。


元・ロシア軍将校の義父を殺害した疑いで最高刑を求刑されたチェチェンの少年。彼の有罪は明らかで、陪審員達の審議もすぐに終わると思われた。陪審員室が改装中ということで、学校の広い体育館に通され12人の陪審員の男たち。誰もが有罪ですぐに全員の意見が一致して終わるかと思われた審議だったが、その中の一人だけが、無罪を主張した為に、長い長い審議が始まった。


これ、オリジナルを知らなければもっと違った感想を抱いたのかもしれませんが、どうしてもオリジナルの良作の印象が強すぎました。


少年が無罪である、というか有罪ではないという検証をしていくのですが、それがあまり説得力がないというかなんというか。そして最初は1人だった無罪派が2人になり、3人になっていく過程もオリジナルの方が面白みがあったように思います。そもそも最初に無罪を主張した一人の言い分がね、「結論を出すには早すぎるからとりあえず無罪」という感じだったんですよ。それに説得力を感じろという方が難しいような・・・。


その後も彼らは基本的に感情論で有罪から無罪に変えたりしていくので、全然論理的ではないです。だからなんでこの人は無罪派になったんだろう?というのがわかりにくいんですよ。そして一人の青年の今後に関わることだから真剣に決めないといけないという一人の無罪を主張する男の一言で議論を進めることにはなったのですが、その後の話し合いもあまり真剣味が感じられないというかなんというか。


密室の中で彼らが個人的な話をするシーンもあるのですが、それも別にどーでもいいじゃんと思ってしまう内容だったり、それが関係あるのか?と疑問を抱くようなものもあり。でもこの一人一人の人生にまで踏み込んでいるところが、オリジナルとは違ったロシア版の良さなのかもしれません。


だけど160分という長すぎるぐらい長い映画の中の最後に、意外な展開が待ち受けていました。最初は「有罪」だと思っていた人たちが、議論を進め、そして検証していく過程で彼は犯人ではない、と1人ずつ無罪派に移っていき、みんなが無罪派になった後、ずっと有罪派だった陪審員長の男が言い出した提案。

「彼は無罪かもしれないけれど、有罪すべきだ」


それはむしろ彼を陥れようとかそういう意味ではありません。あくまでも彼のことを思って有罪にした方が良いのではないかという提案がなされるのですよ。


これには驚きました。そして陪審員長の言うことも一理あると納得していまうのです。度々フラッシュバックされるチェチェン紛争の様子。今でもロシアによって軍事戦略されているチェチェン。


これはオリジナルとはベースは同じでも全く違う映画だったんだ、と再認識させられました。

理詰めの議論を重ねて推理しながらテンポよく真相にたどり着くオリジナル版とは全く違います。チェチェン人の青年の判決の議論を交わしながら、12人の陪審員達の生い立ち、ロシアでの境遇だったり思いだったりをそれぞれ饒舌すぎるぐらいに語り、ロシアの現状や問題を浮き彫りにしていく作品なんだと思いました。だからこそ、オリジナルにはない最後の展開が待ち受けていたのです。


最初からオリジナルとは別物とはっきり認識して観たほうがもっと楽しめたように思います。オリジナルのあの理詰めの面白さを期待してしまっただけに楽しめなかったのが残念。


シャンテシネにて鑑賞


★★★

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