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荻原 浩
あの日にドライブ

元エリート銀行員だった牧村伸郎は、上司へのたった一言でキャリアを閉ざされ、自ら退社した。いまはタクシー運転手。公認会計士試験を受けるまでの腰掛のつもりだったが、乗車業務に疲れて帰ってくる毎日では参考書にも埃がたまるばかり。営業ノルマに追いかけられ、気づけば娘や息子と会話が成立しなくなっている。ある日、たまたま客を降ろしたのが学生時代に住んでいたアパートの近くだった。あの時違う選択をしていたら…。過去を辿りなおした牧村が見たものとは?


よかったです。荻原さんはサラリーマンというか働く男、人間ドラマを描くのが上手いなと思います。同じ経験をしたことがあるのではないかというぐらい心理描写が上手い。


元エリート銀行員だった牧村は、プライドが邪魔してなかなか就職先が決まらない。そんな牧村が繋ぎのつもりで始めたタクシー運転手。甘く考えていたタクシー運転手の過酷な勤務形態、ノルマを達成することのできない日々。


現実を受け入れられない牧村は「こんなはずじゃなかった。」「俺の人生はもっと違っているはずだったんだ。」と思い、あの時こうしていれば、と自分の過去を振り返りながら妄想にふける毎日。

この妄想がリアルなんですよね。たとえそっちの道を選んでいたとしても幸せになれる保証なんてどこにもないのに、幸せな自分ばかりを想像してしまう。妄想は妄想でしかないのに。「もし」はどこにもないのに。


そんな牧村もちょっとしたことからタクシー運転手としてのコツをつかみ、売上成績が伸びるにつれタクシー運転手としてのやりがいを感じるようになります。そしてその頃から少しずつ変わっていく牧村。


もし他の道を選んでいたら、もっと幸せな日々が待っていたかもしれない、自分はもっと成功していたかもしれない。だけど逆にもっと不幸になっていたことだってある。選ばなかった人生は輝いて見えるだけで本当はそんな輝きなんてどこにもないかもしれない。


現実を受け入れ、今置かれた状況で最善を尽くすことが幸せへの近道なのではないでしょうか?

過去は過去。「もし」と言っている間は何も始まらない。何も生まれないのだから。


「次の角を曲がったら、何があるだろう。」

前向きなラストがよかったです。


★★★☆

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