【詩】知らぬ

テーマ:
無知の罪


下を見ながら求める 虚無感からの解放
指は長く太く伸びる 塗れた豚の物語

あの日突然お知らせがきました
数多の言葉を容易く交わしました
ある日僕は確信が持てました
恵まれない境遇にさようならと

標的は青ければ青いほど良い
先を見据えていないけれど
己に正直になることこそが
唯一の救いであり悦楽である

あの日初めて君は目の前に現れ
どしゃ降りの雨の下ずぶ濡れて
狭い箱の中で心の声を奏でて
僕の何かを奪っていった
笑顔を見せてくれるのならば
どんな犠牲を払おうと構わない
感覚の欠落したこの環境なら
やるべきことは一つだけだろう


殺された心は引き返せない

(作成中

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魚群

テーマ:
下を向いて俯く 暗い箱の中
愚劣者達の 行進に合わぬ我
万人の目など 何も知らぬふりを
支配の真ん中と 不幸にも錯覚して

戯れれば勝手に 半ば満たされたと
刹那のまやかし 自惚れる末端
統率する術を 持たぬ海の中では
捨てられることすら 知りやしないのに

繰り返し繰り返し 互いに道具となり
埋め合わせをする 欲望のあるがまま

利害一致したとき 仮面を被り演じた
善人でいたいから 悪魔に魂を売った
群れてもそこには 互助心なんてなかった
破綻するだけの 腐った鎖に繋がれて


いつしか抜け出したい けれど一人は怖い
錯綜し続ける 答は何に委ねたら

在るべき進路に 針を向かわせて
揚げ句に逸れたと 蔑まれぬように

氷が溶ける時までに 壊れることは決している
明日への不安のために 二度と戻らぬようになる
このまま魚群に飲まれ 僅かな笑みを浮かべて
ささやかな喜劇に 魅せられていよう

道行く駒達と同じならば

定まりはしない居場所
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華麗なる人々

テーマ:
黒い車 鬱蒼と去る
静寂の 丘の日常
瞬く間 人間なんて
安住の場 彷徨い求め

誰を見ても 皆同じで
生き方異なり 在す個性
きらびやかに 光放とうと

装飾に支配され 偽りを作画して
陰に逃げ惑う 華麗なる人々
露骨に撒き散らす 拙い半端者達よ
背景に出でし 滑稽さを再考して
この雲へは届かない 虚しさが響くだけ
形を変えた姿を前に 鏡は真っ二つに割かれ

この重みが決められたものだとしたら
誰がびしょ濡れになり歎くのだろうか


いつしか舞い上がる 見る夢はただの幻に過ぎず
華麗なる人々を 羨み妬むことは無知
存在に価値を見出だし 我が様を定めれば
たった一つが生まれ 解き放たれるはず

あの雲から見える 景色は今も変わらぬまま
閉じこもった人々 僕の街を見下して
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うたおう

テーマ:
うたおう 大きな声をあげて
うたおう この耳がつぶれるまで

神様はいない 誰にいのろうか
求めてもさ かたちはからっぽのまま
自分自身が 信じられるひとつだけ
あの場所へさあ 叫んでよぼくのため

うたおう もう音は絶えはてた
うたおう 誰もいない星のしたで
うたおう 大きな声あげて
うたおう この耳がつぶれるまで

町はくずれていく ひとり置き去りにして
くりかえさない 同じことは起こらない
望みかなわない 空には青もない
くろとしろに支配 あるかないかなんだ

うたおう 残るものはあるだろう
うたおう ことばを発するひとはいない
うたおう いまここにいる心を
うたおう 消えてからじゃおそいんだ

やがて のどは枯れる
ぼくも いのちは途切れ
やがて 立ちつくしている
やがて 風にのってきえた


20051105

written by 4puri

瓦礫の戦士達

テーマ:
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瓦礫の戦士達


人生まれ人死ぬ人生まれ人死ぬ人生まれ人死ぬ人生まれ人死ぬ
当たり前のような 世界は当たり前で
懐深い暴れ出す 寒風吹く消えていく
何もなかったかのように踏み付けられながら

残骸が溢れる山の上 手足掴まれ孤独感

瞳孔開いて 睨みつける自分を
賽を投げながら 毎日が百死一生
揺さぶられぬ心 地獄へ立ち向かう
牙を剥かずに 静寂に身を任せ

反乱者潰される悪魔に潰される反乱者潰される悪魔に潰される
目をつけられた日 刑執行覚悟せよ
余命読めないよ姪 誰も知るわけがない日
支配を畏れる前 開かれぬ最後の扉

クリアな世界なんて 口が裂けても言えません
汚れた犠牲の傷すらも カラダが裂けても癒えません

俺達はガラクタ 天井のある空の下
逃げ道を探さず ひたすら殴り合う一点
大気を凌駕する 地平線に出会えたら
朽ち果てぬ花を 一輪ちぎって舞い散らす

あくまでもこれはただの向上心の延長線
限界知らずを見せつける それだけが取り柄



051105

written by 4puri