新宿バルト9で観てきました。19時50分からという一日一回上映で、席はかなり埋まりました。
隣りはストラトのソフトケースを抱えた単独の兄ちゃん。フレンチフライとジュースまで持ってきちゃって、かわいかったな(笑)
以下、ネタバレなしで。
ヒミズは漫画が原作とか。どんなストーリーなのかも知らず、トレーラーも観ず、またヒミズの意味が『日不見』(もぐら)だということも知らず、もしこれが、主演の染谷将太(住田役)と二階堂ふみ(茶沢役)がヴェネチア国際映画祭で最優秀新人俳優賞W受賞をしていなかったら観に行かなかったと思います。
でも、キャスティングが妙にはまってた気もするし、原作を知らずに観れてよかったなとも思いました。うちの会社の2年生の感想が、「二階堂ふみがとにかくかわいかったです」でした。僕は逆に不細工演技が巧みだなぁと感心しました。観てる間中、高校の時にクラスにいた、どうでもいいオバサン的存在だった女子とオーバーラップしてた。カツゼツ強化、すごかったな(笑)
津波被災地の現状、環境や瓦礫を「うまく利用して」撮られており、これを見てあざとい、不快、って思う人もいるだろうなということは容易に想像がつきますが、「いま撮らなければ一生後悔する」という監督の思いは伝わってきました。海外の方たちには衝撃的でしょうね
暴力シーンが結構多くて、しかもうまかった。役者の心配をしてしまうくらいです。これはスクリーンで見れてよかったな。
映像手法的な部分では、豪雨のシーンで雨に一瞬虹が映り込んでいたカット(つまり、晴天で撮ったんですね)が気になったものの、トーンが統一されていて素敵でした。社内の先輩Pから、徘徊エピソードが冗長であったという話しを聞いていたけど、僕は逆にあの映像世界の中を散歩するのが楽しかったです。
ただ、メインの舞台と都市部との距離感り、被災地とのつながりが曖昧だなあとか、蝋燭が多すぎて近すぎてうるさかったなーとか、カセット巻き戻しせんのかいとか、茶沢の母娘のストーリーは報知かいとか、いくつか気になりました。
感情移入を拒絶する映画だった。でも、観てよかったです。
でかくなったうちの子どもらにも、ちょっとやさしくしたくなった。