毒か薬。

日記と、本の感想について。

それ以外にもちょこちょこと。ホラーやギャグマンガの紹介もしていきたいです。


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とるこ日記―“ダメ人間”作家トリオの脱力旅行記/定金 伸治
¥1,365
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ジャンプノベルス大賞受賞作家である定金伸治・乙一・松原真琴の三人が、ネットで旅行記を掲載することを条件として出版社からお金を出してもらえることになった。行き先はトルコ。果たして無事に戻ってこられるだろうか。
トルコでの珍事件、作家の奇妙な言動などがてんこ盛りの旅行記。
本文:定金伸治 ツッコミ:松原真琴 ツッコミのツッコミ:乙一
乙一の書き下ろし小説「毒殺天使」を収録。

 

 

「GOTH」のヒット以来あまり仕事をしなくなってしまった乙一さんです。ここでも旅行記の本文を定金さんが書いて、それに対してのコメントや補足説明を松原さんが書いて、その松原さんの補足を乙一さんがするという、乙一関係度が少ない本です。乙一ファンの人はちょっと残念じゃないでしょうか。


それでもおもしろかったです。旅行記は楽しかったし、三人の特性が出ていました。


松原さんがデジカメを掏られて落ち込んでいるときに、乙一さんがその様子をすかさずデジカメで撮ったというエピソードでひどいと思ったり、乙一さんが携帯ミュージックプレイヤーを持ってくるの忘れたからといって空港で買ったエピソードに「やっぱGOTH貯金は大きいな」と思ったりしました。


一番印象に残っている場面をご紹介します。

3人でホテルの一室を使っていたときに(松原さん女性なのに)、自分の衣類は自分で洗って室内に干して乾かすことになっていました。お風呂場や、電灯の笠の上に干していたのですが、乾きが悪かったらしいです。じめじめ。

そこで乙一の一言「こんなの着て『ミスター湿ったシャツ』って呼ばれたらどうしよう」。


ああ、こういうところが乙一だなあと笑わせていただきました。

その後お二人から「ミスター湿ったシャツ」って呼ばれていたらしいです。


読んでいたときは「へートルコってこんなんなのか」って思ったはずなのに、思い出せるのは人物エピソード。

松原さんの豪胆なカエル爆弾とかジャージとか。定金さんの最近までデビが何かわからなかったことや遺跡に一人行ったこと。



ファンサービスなのか出版社の意向なのか、乙一に関する描写が目立ちました。

書き下ろし小説の題名は旅行の間の会話から生まれ(実在するマンガか小説だったかをギャグでもじって、こういうの書きますって言ってしまったらしいです)、そのせいか小説の内容は普通かな。ちょっとせつなめのかわいい恋物語。


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清深の両親がトラックに轢かれて死んだ。その後の話し合いのために、女優を目指して東京に行っていた姉の澄伽が帰ってきた。 澄伽は過去に清深がしたことで清深を恨んでいる。物事すべてが上手くいかないのは清深が過去にしたせいだと思っている。清深も姉に対してを悪いと思っているので、苛烈なまでの清深に対する仕打ちを甘んじて受け入れている。 義兄は澄伽との関係が元で現実に生活をするのが困難だ。絡まってもつれた家族の行き着く先はどこか。自己愛のかたまりである澄伽は現実を見ることができるのか。

本谷有希子の同名小説を映画化。



本谷有希子さんの小説は原作ではありませんが、1冊だけ読んだことがあります(そのうちアップ予定)。そのとき正直話は私の好みではありませんでしたが、登場人物と文章は好みだと感じました。そんなわけでこの映画も気になっていたのです。


うん、結構おもしろかったです。好きだ。

これより下はネタバレを多く含むので要注意。


まず人物関係を説明します。

澄伽は女優志望だけど、売れてないくせに態度だけは大物、借金持ち、家から仕送りしてもらってるくせに「女優の仕事がうまくいかないのは仕送りが少ないせい」と逆ギレ。清深にも「あんたが昔あたしにしたことで、女優の仕事がうまくいかないんだから」といつまで経ってもネチネチ。とにかく嫌なことがあったら何もかもが周りのせい。

端的に言えば、自己中心的でわがままです。


それに対する清深は女優志望で派手な外見の姉と違って、地味でおとなしく主張というものをあまりしません。


澄伽は昔からわがままで、目的のためなら手段を選びません。女優になるために上京すると言って親に反対されたときも包丁を振り回して義理の兄にケガをさせるし、上京資金のために同級生相手に売春するなどすさまじいです。そして義理の兄とも関係を持ってしまいます。このことによって義兄は澄伽にあまり強く出られなくなってしまいました。それにつけこむ澄伽。


彼は親同士の再婚で父親の連れ子、澄伽と清深は母親の連れ子です。

清深はそんな澄伽をモデルにしてマンガを描きました。ここが傑作なのは、女優になるために男を次々殺していくホラーマンガ。すごいセンス。いいギャグだなあ。


ホラーマンガ雑誌に載り、地元でそれが有名になってしまって、澄伽は白い目で見られて清深を恨みます。親からも怒られ、もう二度とマンガは描かないと約束します。



その後澄伽は上京。映画は両親が死んで、澄伽が一時戻ってきたところから。



とにかくドロドロしていて澄伽の性格の悪さと清深のしたたかさ、巻き添え食らったかわいそうな義兄とその妻のマチコさん。この四人が中心となっています。


澄伽はすごい。清深の入浴中の写真を撮って雑誌に投稿して賞金を稼ごうと目論んで人としてどうかと思う行動をとる。しかし清深に自分の美点を百個挙げさせて、澄伽を讃える歌を歌わせるっていうところで笑える。しかもメロディーは浦島太郎の歌。こういうギャグセンスは好きだ。マヌケだなあ。


その上をいくのが清深。最後のほうで明らかになるのですが、相当策略家でバカにしてる。高みから眺めてる。すばらしい。対決場面は最高。

でもラストシーンはあんまり好きじゃない。澄伽ってこんなんだっけって疑問に思ってしまう。



マチコ役の永作博美さんがかわいいです!おまぬけで底抜けに明るくて、とにかくめげない。実際にこんな人が身近にいたら嫌だけど、このすさんだ映画の中では彼女は貴重だ。おもしろい。永瀬正敏に襲いかかるところは愉快です。


佐藤江梨子も、最初のほうはちょっと浮いてるかなと思ったのですが、よかったです。清深役の佐津川さんは豹変するところがうまい。これからも楽しみな女優さん。




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ラインの虜囚/田中 芳樹
¥2,100
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1830年のパリ。コリンヌは、ライン川の虜囚がナポレオンではないかという噂の真偽を確かめるために旅に出ることになる。酔いどれ剣士モントラシェ、カリブの海賊王ラシェット、自称天才作家のアレクとともにする旅の道中は、スリルと冒険とがいっぱい。果たして虜囚はナポレオンなのか。襲いかかってくる暴漢たちを撃退しつつ虜囚の謎に迫っていく。

 

 

上手い人なんだろうなと思います。コリンヌは芯がしっかりした賢い子だし、剣士のモントラシェは無口で過去に何かあったようで影がある。海賊王のラシェットは飄々としつつも勝負は外さないし、自称天才作家のアレクは大口をたたくお調子者ながらも憎めない。


でもねえ、あまりにも計算しつくされているんですよ。


物語の何ページまででこの展開にして、ここで主要人物のいいところや特性を出して、というようにすべての展開が均一すぎて物語が薄いような気がする。書割みたい。特別に力を入れた箇所というものがないのでは。

決闘や闇討ちがあったりするので、物語が単調というわけではないのです。ただ、意外性がない。先が見えてしまう。


主要人物の4人も前述した性格以外の厚みが感じられませんでした。表面の性格だけで裏がない。やたらと個性を強調しようとしているのがあざといです。

冒険譚としては私の好みではないけれど、よくできているのではないかと思います。

どうも実在の人物を扱っているようですがあまり興味をそそられませんでした。誰かからちょっと訊くんだったらいいけど、自分で調べる気にはなれない。


最後の塔からパリに戻ってきたところはちょっと好きです。

「おとなと子どものためのミステリーランド」のシリーズですが、これは子ども向けですわ。


この著者の本はこれ以外に読んだことはないです。有名なシリーズがありますが、惹かれないので。これは題名が印象に残ったので読んでみました。


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「遅れてきた清純派」というキャッチコピーでデビューした、グラビアアイドルの如月ミキが急逝してから丸一年。如月ミキファンサイトを運営していたHN家元は、ファンサイトの常連に呼びかけて一周忌となる日に追悼会を開くことにした。こうして集まったHN安男、スネーク、オダ・ユージ、イチゴ娘たちとの追悼会の最中、和やかなムードは一転する。「如月ミキは殺された。そして犯人はこの中の誰かだ」と発言され、一同は事件の真相を究明しようとする。



すーごくおもしろかったです。これはDVD買いますよ。買いですよ。


まず私はミステリ好きなので、そこでまず加点。それから密室劇が好きなのでさらに加点。

でも密室劇って場面が変わらない分難しいのです。単調で退屈なものになりがちです。でもこれは少しもつまらないところがなかった。ミステリなんだけどギャグ満載です。コメディです。


売れないグラビアアイドルだった如月ミキ。彼女は一年前自宅のマンションで焼死した。仕事で行き詰っていて周囲に悩みをこぼしていたとしても、自宅に油をまいて火をつけて焼死するなんていう苦しい方法を選ぶわけがない。また、人に気を使う性格の彼女がそんな、下手したら隣の人にまで迷惑をかけるような死に方を選ぶはずがないと主張する。

そして事件当時彼女がストーカー被害にあっていたことを入り口として、事件を今一度振り返ることになりました。



そして出てくるわ出てくるわ、意外な事実と意外なつながり。随所にちりばめられている小粋なギャグ。

キャラクターも強烈で濃いので愉快です。



小栗旬演じる家元は一番普通なのかも。売れないグラビアアイドルの如月ミキの一番のオタクです。

ユース・ケサンタマリアの役はHNオダ・ユージ。これだけで笑えるわー。小理屈こねてちょっと堅くて小うるさいです。

塚地さんが演じるのは、地方から出てきたもっさりしたさえない若者。かなり間抜け。ボケ担当。

小出恵介はスネークという、今風の若者。とにかく強いほうに巻かれるという腰ぎんちゃくタイプ。でも暴走。

香川照之さんが得体の知れないネカマ。怪しい。


こんな5人が明らかになった事実を検討していくのですが、いちいちチャチャが入ったり絶妙の掛け合いでおもしろいんです。やりすぎ感はないし。みんな演技が上手い。


小栗旬はあんまり好きじゃなくて、なんで人気あるのかもわからなかったんですが、これを観てちょっと好きになりました。小出恵介も「きみにしか聞こえない」のときと全然違ってて、アホな若者役がはまってた。香川さんはいっつも存在感があるなあ。うまい。塚地さんとユースケ・サンタマリアはいつもと同じ。



名言もたくさん出てきますよ。ユースケ・サンタマリアの「事件は現場で起きてるんだ!」って言ったところは思わず笑っちゃうほど。あはは、さすがは「オダ・ユージ」。

それに「喪服を着ないと盛り上がらないんです!」っていうのも相当キてる。



みんなで考えてつじつまが合ったと思われる結論については、ちょっとおもしろい。これは真相を探る話ではないのでこれでいいのです。ちょっとバカっぽいけど、それもこの話に合ってます。



最後の全員ダンスは見もの。ひたすら楽しい映画でした。

制作費絶対安いよねとかうるさいこと言うやつがいましたが、そんなものはいいのです。バカ高くてつまんないものより、安くておもしろいものの方が優秀でしょ。役者の出演料はけちってないでしょうし。

だいたい制作費は、映画そのものによって必要な金額が違うと思う。



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陽気なギャングの日常と襲撃/伊坂 幸太郎
¥880
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人間嘘発見器の成瀬、演説大好きな響野、スリの名人久遠、正確な体内時計を持つ雪子が再び帰ってきた!
それぞれが別々の謎を追いかけているうちに、一つの事件に収束されていく。「陽気なギャングが地球を回す」の続編。

 


どうしよう。中身をほとんど覚えていない。私は一度読んだ本なら大まかに内容を覚えているものなんだけど、これは雪子の短編しか覚えていない。あ、誘拐もあったっけ?


これは雑誌で一つ一つの短編として掲載されたものです。単行本として発行される際に加筆訂正をされて、一つの事件として仕立て上げられました。


そのせいか後で一本の事件につながっていても、ちょっと無理があるんじゃないかなと思いました。どう見てもがんばってつなげました、という印象がぬぐえない。短編が後ろの事件と比べて明らかに浮いています。

短編として書いたものを長編につなげるという技術は見事なんですけどね。


「陽気なギャングが地球を回す」は結構好きです。でもこの続編はなあ。無理に長編にしなくてもよかったんじゃないかな。それぞれのキャラクターに人気があるわけだし(きっと雪子は薄いだろうけど)、短編をいくつか書いて1冊にまとめちゃえばいいんじゃないのと勝手なことを思いました。

伊坂さんはなんでもつなげるのが好きなので、それはやりたくなかったでしょうが。


これは「陽気なギャングが地球を回す」も映画化に合わせて発行されたということもあって、商業的に見れば佳作です。でも一冊の本として見た場合はちょっと……。

洋画みたいな軽妙でしゃれた会話が好きな人は何も言うことがないでしょう。


ちなみに久遠と雪子が好きです。


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1969年に一組の男女が殺された。その後別の場所で女性一人が銃殺、男性一人が重傷を負わされた。新聞社に自らを「ゾディアック」と名乗った犯行声明と暗号文が届く。その後もゾディアックの犯行は続き、マスコミも過剰な反応を見せる。

新聞社の挿絵描きのグレイスミスは暗号を解こうとこの事件にのめりこむ、また新聞記者は思わぬ形で巻き込まれるなどゾディアック事件に関わった四人の男たちが人生を狂わされた。

アメリカで実際に起こった未解決事件「ゾディアック・キラー」を題材に「セブン」のデヴィッド・フィンチャー監督が入念な取材を元に描いた作品。




よかったです。これ好きです。

昔「セブン」を観てトラウマになりそうなほどのショックを受けたので、かなり覚悟して映画を観ました。またあんなドロドロぐちゃぐちゃなんじゃないか、トラウマ再びか、とビクビクしていました。でもそんなことなくてほっとしました。



冒頭からいきなり殺人シーンから始まるのでぎょっとします。いくつか殺人シーンがあるので、それが私はちょっと辛かったのですが、猟奇殺人でないのでまだだいじょうぶです。とことん殺人シーンが苦手だという人は耳と目をふさいでいたほうがいいかも。



連続殺人を行った後に「自分がやった」という犯行声明と暗号文を各新聞社に送りつけ、そこでゾディアックと名乗ります。この通称ゾディアック事件によってマスコミたちは踊らされるのでした。



ゾディアックとされる人物と精神科医との電話を生中継していたり、「次は通学バスを狙う」と予告をして世間を翻弄させたり、ひたすらマスコミはゾディアックについて騒ぐ。そのせいでますますゾディアックは調子に乗って新聞社に声明文を送りつける。こうなったら手がつけられない。



日本でもこういうのあったなあ。どこの国でも一緒で悲しくなる。いたちごっこだ。

新聞社は「報道の義務」なのか、それとも「出版部数アップ」のためなのか。それについても悩まされる。はたして正義はどこにあるんだろう。どれが本音なんだろう。わからない。いろいろ考えさせられて深い。



犯人を捕まえようといろいろな情報をかき集め、証言を取っていくところもミステリ仕立てでいいです。ドキドキする。謎の脅迫電話、匿名者の情報提供、容疑者への追求。しかし実を結ばなかったのがやるせない。



ゾディアック事件について暗号を解こう、犯人を突き止めようとしたばかりに、家庭をおろそかにして離婚まで至ったケース、警察官が異動になったケース、ゾディアックの記事を書いたために人生を狂わされたケースなど。とにかく事件に関わった人たちの人生に影響を与えたゾディアック。



その犯人は推測はされるけれど、明示されることなく終わります。実際の未解決事件なので仕方ないです。もっとたくさん証拠があったらなあ。やっぱりあいつが犯人だったのかな。

2時間半くらいあるので長いです。でもよかった。


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骸の爪/道尾 秀介
¥1,785
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ホラー作家の道尾は仏像作りの取材のために瑞祥房に訪れる。するとそこで仏像が笑い、血が流れるという奇怪な現象が起こった。この話を聞いた真備は助手の凛を伴って、道尾と瑞祥坊を訪れた。そこに住む仏師たちは過去に何か起こったのを隠そうとする素振りを見せる。一体何があったのか。そして再び惨劇が起こる……。

 

 

「背の眼」に続く真備シリーズ第二弾。正直いってちっとも愛着がわかないし、好きな登場人物もいないし凛が邪魔だしでこのシリーズはどうでもいいのですが、この小説はおもしろかったです。見事です。


「背の眼」の冒頭と同じく、今回も引っかかるセリフが載っていて、しかもそれが後になって驚きを深くするという絶妙の効果がありました。

たくさん伏線を張り巡らせているけれど無駄がない。巧い。全部回収されてる。


今回のメインである仏像話も地味な題材だけどおもしろかったです。塑像・乾漆像というのも、美術の時間で習ったなあと、ちょっと懐かしくなりました。


探偵小説なので、やっぱり最後は関係者並べて謎解きになってしまうのですが、最後の展開もスピードと迫力がありました。怖いよ。壮絶だよ。予想以上の展開に、背筋が寒くなったのでした。


特に好きなのは犯人が行動を起こして以降かな。あそこまで無駄なく、設定と会話にきっちり意味があるとは思ってなかった。すばらしい。


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クチコミ番付参加中

クチコミでの記事をまた書きたいなと思います。
それはこの前の話……


なんとなくポメ野郎のいる部屋をのぞいたのです。昼間で一匹で何してるかな、と思って。
そうしたらお腹丸出しで仰向きで寝てた。


お前寝すぎなんじゃー! 安心しすぎなんじゃー!

 
普通犬って、ちょっとした物音でもすぐ飛び起きるんじゃないの?
左京ちゃんはだいぶお年なので、ぐっっっすり寝て触らないと目を覚まさないこともあるけど、この犬はなんなんだよ。


警戒心ゼロ。お外で暮らせないよ。
 

これは写真撮るしかないなと思って、別のところに置いておいた携帯電話を取ってきたら残念、目を覚ましていました。


それがこれ↓

寝ぼけポメ

目がトロトロ。人が勢いよく入ってきたのに超余裕のセクシーポーズ。布団の上が大好き。

半目ポメ    おすまし


左はしばらくボーっとしてたとき、右はいつもの調子に戻ったときです。
おすまししすぎだよ……。恐ろしい犬だ。


かわいいんだけどね……ちょっとムカつく。


普通は右の顔が多いです。だから外を歩くと大抵の人が振り返る。
小学生に「わーかわいいー」って集団で囲まれてぶるぶる震えることもままあります。
そういうときはちょっとだけ私の気が晴れるのです。

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舞妓しか愛せないという鬼塚公彦は舞妓マニア。修学旅行で京都に行って舞妓さんとお話をして以来舞妓にのめりこみ、いつか舞妓さんと野球拳をするのが夢になった。
東京から京都に転勤になり、舞妓がいるお茶屋で遊ぼうとするものの「一見さんお断り」のシステムに阻まれてしまう。勤務先の社長がお茶屋に行くところを目撃し、一緒に連れて行ってもらうよう拝み倒す。断った社長だが「会社で功績をあげたらな」と条件をつけた。ここで必死になり、とうとう念願のお茶屋デビューを果たす。
また、公彦が京都に転勤になる際に捨てられた恋人の富士子も、舞妓になるべく京都に来ていた。


予想通りの濃さでした。さすがはクドカンといったところです。あまりに濃くて疲れるけどおもしろかったです。
最初の方はまだギャグと話の展開が常識的な範囲でかっ飛ばしてくれておもしろかったです。「一見さんお断り」に遭った公彦の前にミュージカルが繰り広げられるところも、ちょっと長いけどゴージャスで楽しい。


お茶屋デビューして堤真一と絡み出すところから、さらにアホバカギャグがヒートアップ。どちらがよい舞妓の「旦那さん」になるかの競争だったはずなのに、いつの間にか堤真一との戦いのみ。
普通のサラリーマンだった公彦が野球選手になってすぐ活躍したり、格闘家になったり監督になったりむちゃくちゃなんだけど(堤真一にも言えるけど)、勢いと力で持っていってます。すばらしきギャグ。


「ありえなーい」と笑い飛ばして強引さに引っ張られる感じ。ここまで徹底して笑える映画は最近なかったのでいいけれど、最後の方はちょっとやりすぎかな。


森に放火はやめましょう。
アホバカギャグで最後まで通してほしかったけど、最後の山場でちょっと熱血シリアスになっちゃったのが個人的な好みとしてはいまいち。富士子と相対したところは好きなんですが。
でも最後の最後の場面は好き。


北村一輝のキモイ医師役が私の中でスマッシュヒット。
テレビで他の人が言ってたのですが、クドカンは京都に行かずにこれを書いたそうです。資料は「るるぶ」。グレイト。


あと以前に舞妓ものの小説を読んでしまったために、「舞妓の世界はもっとドロドロしてるもんやろ」と思ってしまいました。実際はどうなのか知りません。お茶屋によるのだろうけど。でも女の世界だしねえ。
ちなみにこれ↓ 日本ホラー小説大賞第11回目短編賞受賞作。
これも舞妓さんの生活などがわかります。

¥460
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舞妓haaaan!!!

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夏期限定トロピカルパフェ事件/米澤 穂信
¥600
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小市民を目指す小鳩君と小佐内さん。夏休みに小佐内さんは「小佐内スイーツコレクション・夏」を計画。これは小佐内さんが選び抜いた、商店街の夏期限定のおいしいスイーツを食い尽くそうとする計画である。じつはこのスイーツコレクションには、秘密が隠されていた。 
 
 
シリーズ第二弾です。今回も「日常の謎」系統なのですが、前作よりおもしろかったです。
前作は連作短編集みたいな感じがしたのですが、今回は小さな謎を解いていったら大きな謎につながっていました。
しかもその謎が小佐内さんの過去に関わることだったのです。

狼だったという小佐内さんの過去。

たしかに小佐内スイーツコレクションだけでこんな仕掛けを作る彼女は狼だったんだろうなあ。今回はパズルよりミステリ寄りです。それに小佐内さんの趣味だと思っていたものが実は作戦だったというのにも驚きです。



続編にも期待です。

このシリーズを読むとやたらと甘いものが食べたくなるので困りもの。

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