中のガナッシュは、バニラエッセンスを加えてとろりと甘く、まわりはカイエンペパー入りのシュガーパウダーをまぶしてピリッと刺激的。だけど見た目はほんのり桜色のかわいいトリュフチョコレートです。
何で唐辛子を入れるの?
と思うかもしれませんが、原産地の中南米ではもともとは、チョコは甘いものではなく、スパイスやトウモロコシの粉などを入れて水で溶いて飲む刺激的なドリンクでした。
もうちょっと詳しく説明すると、ヨーロッパにチョコレートがわたって砂糖が加えられる前、マヤやアステカの時代のチョコ飲料は、カカオ豆を発酵させてから炒ってすりつぶし、トウガラシやトウモロコシの粉を加えて水で溶いて泡立てたもの、だそうです。
つまり、無糖のココアに香辛料を加えて飲むようなもの。裕福な人はバニラやハチミツを加えることもあったそうですが、甘さのないだいぶ刺激的な味であったろうと想像できます。
つまり、甘いスイーツとしてではなく、薬湯みたいな感じだったようです。
映画「ショコラ」のワンシーンでも、ホットチョコの上に、まるで魔法の粉のように、真っ赤な唐辛子の粉をかけています。
これが濃厚な甘さのチョコの味をピリッと引き締めてくれて、とっても美味しいんですよね。
そんな2つの物語から、今回は唐辛子をまぶしたトリュフチョコにしました。
ピリッと辛さはあるものの、刺激の後のとろけるチョコのあまさは格別!
辛いものが苦手でない方へなら、きっとそのハーモニーを楽しんでいただけると思います。
ちなみに、マヤの話が出たのでカカオのお話をもうひとつ。
チョコレートと言えば、世界中で子供からお年寄りまで食べられている、一般的なお菓子ですよね。
ですが、それはつい最近になってからのこと。
昔はとっても高価で貴重なものだったのです。
どのくらい貴重かと言うと、原産地である中南米では金や銀とともに貨幣として利用されていたくらい。
「チョコレートの世界史」(武田尚子著・中公新書)では、『1545年のメキシコの市場ではトマト大1個はカカオ1粒、鶏の卵はカカオ2粒、野うさぎはカカオ100粒~』と書かれています。
しっかり貨幣として機能していたんですね~。
そんな貴重なカカオ豆を、前述のようにすりつぶしてドリンクにして、マヤやアステカの王族や貴族などの特権階級の人は飲んでいたそうです。
お金をすりつぶして飲む。うーん贅沢!
現代のココアの飲まれっぷりをみたら、びっくりするでしょうね。
そんなチョコレートの歴史に想いをはせて、今年のバレンタインはちょこっとマヤ気分な刺激的なトリュフチョコはいかがですか?
ちなみに、下の写真はペッパートリュフを溶かしたホットチョコ♪これもすっごく美味しい!!
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材料:8個分 調理時間:1時間15分
明治の板チョコブラック 1枚(65g)
生クリーム 大さじ2
バニラエッセンス 6滴
粉糖 大さじ1
カイエンペッパー 小さじ1/4
作り方:
1、チョコレートはパッケージを開けずに細かく割り、パッケージを開けて耐熱容器に入れ、生クリームを加えてレンジで40秒加熱する。バニラエッセンスを加えて泡立て器でなめらかになるまで混ぜたらあら熱をとって冷蔵庫で冷やす。
2、1時間ほど冷やして泡立て器で白っぽくふんわりするまでホイップし、スプーンで丸くすくってクッキングシートの上に並べ、指先で転がして丸く形を整える。
3、バットやタッパーなどに粉糖とカイエンペッパーを入れて混ぜ合わせ、2をいれてゆすって転がして、表面にまぶしつける。
*わたしは手が熱くてすぐにチョコが溶けるので、なるべく手でチョコに触れないような作り方にしています。
大丈夫な場合は、手のひらでチョコレートを丸めてもOK。
ホットチョコの作り方は>>牛乳50ccに対してペッパートリュフ2個を加えてレンジ(600w)で1分チン!
よーく溶けるまで混ぜ合わせたら、ピリッとしたホットチョコの出来上がり♪
これ、かなり美味しいですよ!!
レンジ加熱する時は、ふきこぼれやすいので、容器は大きめが良いです。


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