2012.6 鎌倉あじさい その1 | あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

カメラの蒼生≪あおい≫と一緒にまわった、ひとりとひとつの旅のきろく。

関東の古都・鎌倉に、夏の直前に訪れる色の饗宴。

毎年のように見に行っていますが、

いつ行ってもその丸みを帯びた形と夏空を予感させる色に

うっとりとしてしまいます。


大体出かけるときは晴れの日が多いのですが、

この日はあいにくの雨。

いや、あいにくでもないかも。

しとしとと、糸のような雫が流線を描いていきます。

露に彩られた紫陽花の花、とても雨に似合います。


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淡いドレス。









真っ白な紫陽花は、ウエディングドレスみたいに見えます。

ジューン・ブライドですね。


またいつもの通りのルートなのですが、

まずは北鎌倉駅から、明月院まで歩きます。


さすがこの時期の名所のお寺、天候にもかかわらず

たくさんの人が訪れていて、混みあう参道。

しっとりと雨の中、花に触れて笑顔が咲く。


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グラデーション。









紫陽花の花の色は、土壌の酸性度によって変わると

言われていますが、

株によって青色、赤色と違うものもあります。

じめじめした梅雨空をはらう、爽やかな寒色が好きです。


境内にも手毬のような花がたくさん浮かんでいて、

雨のなかで見るそれはまた幻想的です。


群れて咲いているイメージがありますが、

一本だけで立っているものも。


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モミジの中で。














秋の紅も素晴らしいのですが、

初夏の蒼いモミジの色合いもとても清々しくて良いです。

その中に凛と立つ、水の玉みたいです。


雨の中で撮影するのはとても難しいですね。

なんとか明るい中で雨の感じを出したかったのですが、、四苦八苦。


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糸落ちて。









雨に濡れる紫陽花はとても喜んでいるようにも見えました。


花は紫陽花だけではなくて、この天気でしか見られないもの。


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満開。









色とりどりの、傘の花が咲いて、歩道を埋め尽くす。

歌や本の世界かと思っていたのですが

本当に純粋に綺麗だなと実感しました。


竹林の小道を抜けて、大通りに合流します。

振り仰げば、雨の中でさえ力強い光が降り注ぐような。


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上にいく力。









自分のずっと頭上から、こちらに笑顔をくれているようで、

そこで待っているよ、だから上っておいでと言われているみたい。

「まだいける」と思わせてくれる、だから竹は好きです。


出口側の歩道にもたくさんの紫陽花が

競うように花を咲かせています。

両脇を囲まれて、世界が花の灯りに包まれます。


地球のように青くてまるい紫陽花の花。

これが出会った中で一番かわいいかな。


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小さな星。









光を浴びた水の色は、海や空よりも少し淡くて、澄んだ蒼です。

まるごと掌に包みこんでみたら、星のように光るかもしれません。


お寺を出て、鎌倉駅から江ノ電に乗車。

極楽寺駅で降りてみると、小さな橋梁に咲いた紅い紫陽花。

駅を見下ろしながら、景色を彩る。


レンズが雨で曇って、思いがけずふわりと幻想的な写真になりました。


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霞み。















次は線路沿いをゆらゆらとたどりながら、

御霊神社の方へ行きます。

その2~御霊神社ほか~はこちら