GWの後半戦は地元の岡山に帰省。
今日は高校の時の先輩が出演されるコンサートを聴きに行く予定だったので、せっかくなのでその前後に岡山の街を満喫してきました。(コンサートのお話はのちほど。)
****************************
まずは岡山県立美術館で開催中の「ベン・シャーン」展を鑑賞。
「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト――写真、絵画、グラフィック・アート――」
会期:2012年4月8日(日)~5月20日(日)
時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
料金:一般1200円 高・大生800円 小・中学生500円 65歳以上600円
HP:http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/kenbi/exh_shahn.html
****************************
20世紀のアメリカで活躍したベン・シャーン(1898-1969)の大回顧展。
展覧会のタイトルのようにシャーンは写真、絵画、ポスターや本、レコードのデザインを手がけるなど、さまざまなメディアによる作品を残してきた。特に写真はそれだけでもひとつの作品となりえているが、その写真がイメージ・ソースとなり絵画作品やグラフィック作品を制作している。たとえば
公園で縄跳びをしている少女の写真、少年たちの後ろ姿を撮影した写真、、草花が生い茂る中にたたずむ廃墟の写真から《縄跳びをする少女》という1枚の絵を完成させている。その絵の中では廃墟の前で少女は縄跳びをし、草花は廃墟の壁の模様として置き換えられている。
《縄跳びをする少女》
全く別々の写真の人物や建物を組み合わせて新たな世界を作り上げる。生々しさと空虚さを交えた世界。
「かつてあったもの」であり「どこにもないもの」。
写真と絵画、二つのメディアを縦横無尽に行き来しながらシャーンはいくつもの物語を作ってきた。メディアが変えることでシャーンがどのように意味を変えていったか、作家の思考の過程を感じることのできる展覧会であった。
美術史に詳しくなくても楽しめる展覧会。「クロスメディア」と銘打つように、会場ではシャーンが撮影した(あるいはイメージソースとなった新聞記事の写真)と、それをもとにして制作した絵画が並べて展示されている。特に興味深いのは写真のキャプションは《ニューヨーク市》などといった地名や人物名など事実事項しか書かれていないのに対して、絵画作品に対しては《兄弟》、《至福》といった「意味」が加わっている点。シャーンにとって写真とは「事実」の記録であり、絵画はそこから新たな「世界」を作るものであっただろう。
****************************
展覧会の後はいざコンサート会場へ。
今回のコンサート会場はルネスホール。このホールはもともと大正11年(1922)に日本銀行岡山支店として建設された建物を平成17年(2005)に改装してできたホール。
ルネスホールHP:http://www.renaiss.or.jp/
ギャラリーに続くエントランスの扉は金庫扉をそのまま使っている。
「河本直樹コントラバスコンサート」
ドイツに留学していた河本さんが2月に帰国をしたので、その記念としてのコンサート。
私の高校の先輩はプログラム後半に出演されるチェリスト・山田健史さん。
久しぶりの管弦の音色にドキドキ。
コントラバスのソロは初めて聞いたけど、それぞれの曲でバスの印象が違う。最初のバッハの「ヴィオラ・ダ・ガンバソナタ第2番ニ長調」ではゆったりとした優しい響き。グラナドスの「ゴイェカスの間奏曲」では重く響く。その中で激しさと艶っぽさを感じさせる音色。瀧廉太郎の「荒城の月」では編曲の妙もあって、今まで聞いていた「荒城の月」の厳かさをバスが表現すれば、ピアノの軽やかな響きが新たに華やかさを加えた。
後半は低音の響きを堪能できるようにチェロとのデュオ。
初めて聴く曲ばかりでしたが、どれもチェロの深みのある音とバスの落ち着いた重みを感じさせる曲ばかり。
高校の時にチェロをやった身としてはやはりチェロの音を聴くと心に水が染み渡るような感じになる。先輩のチェロも久しぶりに聴いたけど、先輩の音は一音一音がクリアな気がして明るい感じがした。
一番素敵だったのはバリエールの「チェロとコントラバスの為のソナタ」の第2楽章。第1楽章の朗々さから一転、陰影をもつ雰囲気の曲調にバスとチェロの音色が一音一音丁寧に響く。前述したバスとチェロの音を一番味わえた。
****************************
コンサート後には近くの雑貨屋さん「35R」を訪問。
「35R」HP:http://kokochi.net/index.htm
古くていいものがたくさんあって面白かった。
特に面白かったのが明治時代の英語の教科書と下敷き。
英語の教科書では「can」の訳が「能ク」となっていて、現代人からしてみたら英語と漢文のコラボ!
本の奥にある赤と緑のものは明治時代の下敷き
赤色の方の下敷きが大量にあるため1枚500円とお安い。一枚買おうとしたらサービスでもう一枚くれました。
でもHPのオンラインショップでは一枚420円。
あれ。