3keysスタッフブログ~児童養護施設へ学習ボランティア~

児童養護施設の子どもたちの学習を支援する団体、
3keys(スリーキーズ)の運営スタッフが、日々の想いを綴ります。

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みなさん、こんにちは。吉田です。
昨年は、震災を含めたくさんのことがありました。
振り返ってみると、みなさまも思うところが多いのではないでしょうか。


受験を春に控える子どもたちにとっては、
あわただしさもまさにひとしおです。
今この瞬間も、目標に向けて一生懸命学習に取り組んでいることでしょう。


さて、記事のテーマは、「受験合宿」です。
この合宿は、千葉県のある施設が中学校3年生向けに毎年実施している取り組みです。
3keysから学習ボランティアが参加するのは、今年が初めてになるのですが、
今回は、合宿に3keys学習ボランティアのリーダーとして
参加した守屋さんにお話を伺いました。
子どもたちの様子はどうだったのか、参加してみてどうだったか、
興味深い体験談を語って下さいました。



「実は、すごく急な話だったんですよ。」
まず、合宿参加のきっかけを伺ったところ、こんな明るい答えが返ってきました。
守屋さんは、塾講師のアルバイトを行っている大学3年生です。
守屋さんの転機は、その塾に児童養護施設の生徒が入塾してきたことだそうです。


「塾でも初めてのことだったので、
施設についてもいろいろ知っておく必要があると思いまして…。
児童養護施設にかかわる3keysの活動に関心を持ちました。」
さっそく団体に連絡をとったところ、
森山代表から、受験合宿の取り組みを紹介され、
守屋さんの合宿への参加が決まったそうです。




さて、2日間、しかも計12時間の学習時間で行われた今回の合宿。
そのスケジュール表を見ると、食事・睡眠以外はまさに勉強尽くしです。
施設側としては、学力をばっちりというよりは、学習の習慣づけと、
「さあこれからが受験本番だ」という意識付けがテーマだったようですが、
かなりハードな2日間だったのではという印象があります。




さて、合宿の当日、1日目午前中は、ボランティアと子どもたちの間で
簡単な自己紹介を行ったあと、まずは腕試しの学力テストが行われました。



「塾とは違う環境ということで緊張していましたが、
思ったよりすぐ溶け込めたと思います。全体的に学習への意欲も高めでした。」
と、守屋さんは子どもたちとの最初の出会いを語ってくれました。
真剣に取り組む子どもたちの姿には、参加したボランティア一同も
それぞれに感じるところがあったようです。




昼食を終え、午後からは、子どもたちの各自の課題を進めつつ、
わからないところや、ポイントなどをボランティアさんが
適宜個別に解説というかたちで合宿は進んでいきました。


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「1日目の午後は、生徒さんの持ち込んだ教材を基に学習を進めていたのですが、
時間がたつにつれ、やや効率が下がってきました。
また、どこを強化すべきか子どもたちが、自分でわかっていないところもありました。」
と、守屋さんはその時の印象を話します。


「それに対して、施設の職員の方から、
『夕食後、午前のテストの解説をしたらどうか。切り替えにもなっていいのでは?』
との提案をいただき、僕が講義の形で生徒さんの前に立つことになりました
自分の理解が足りていないのがどこか、
その弱点を把握したためか、生徒さんの学習効率がかなり上がって…」
結果的に、合宿の成功につながった出来事を、
守屋さんは嬉しそうに振り返ってくれました。

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※写真は、指導中の守屋さん


「本来の学習時間が終了した後も続けて学習したいという生徒さんがいて、驚きました。」
と、守屋さんがおっしゃっていたとおり、
1日目は本当によいムードで終了することができたようです。




2日目、子どもたちは6:30に起床し、
勉強づくしの1日が再び始まりました。


「生徒さんは前日で疲れ切っているのでは、
と思っていたのですが、元気いっぱいでした。
むしろ僕たちボランティア側のほうがくたびれていたくらいです。」
というのが守屋さんの感想です。




子どもたちは、朝食、宿泊部屋の片付けを済ませ、10時から学習を開始しました。


「2日目ということで、生徒さんも積極的に質問をしてくれるようになり、
課題も明らかになったこととあいまって、かなり効率のいい学習ができたと思います。
前日は、少し教え方が雑だったんじゃないかという反省もありましたから…。」
前日の反省も踏まえて、二日目の子どもたちの様子を守屋さんはこう振り返ります。
子どもたちも、勉強のリズム、ボランティアさんとの呼吸をつかんでいたのかもしれません。

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「昼食後は、生徒さんたちは神社に絵馬を書きに行っていました。」
ということで、こういった受験合宿ならではの合格祈願のお参り。

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受験合宿ということで、楽しいイベントが盛りだくさんというわけにはいかなかったようですが、
これは素敵な時間になったことと思います。
一人一人の願いがかなうことを願ってやみません。




「受験に向けての勉強は、一朝一夕では完成しないものですから、
2日間が終わった段階で目に見える成果が出なくても、
焦る必要はないと思います。
それよりも、2日間、12時間をやりきったということが、
今後の自信につながると思います。
合宿に比べたら、毎日の1時間や2時間なんて、ってなりますもんね」
と守屋さんは2日間の合宿の意義を総括します。


2日間の合宿、12時間の学習。
長い受験への道のりから見ると、
確かにそこまで多くの時間というわけではないかもしれません。
しかし、学習ボランティアさん、
そしてともに受験に挑む仲間との合宿は、
子どもたちにとって大きな糧になったことと思います。


合宿の経験それ自体も確かに自信につながることでしょう。
加えて、守屋さんたちボランティアの学習サポートによって
なにかをつかんだ子どもたちもきっといるはずです。
子どもたちは、きっとこの合宿を機会に大きくステップアップできたのでは
と思います。




「やっぱり、『わかった!』というときの子どもの笑顔が、
本当に指導のやりがいを感じさせてくれました。
二日間という時間の分、その機会も多かったです。
ボランティアという立場ならではの、
教えることの意味合いというものを感じさせられました。
同時に、児童養護施設の現状に向き合ういい機会にもなりました。
施設の職員の方ともたくさんお話しすることができたのですが、
どれも興味深い話ばかりでした。
そうした境遇の生徒さんと直接触れ合った経験とあいまって、
これからもこうした活動に携わっていきたい、
と考えるきっかけにもなる合宿だったと思います。」
最後に、受験合宿に同行してみた感想を守屋さんに伺ったところ、
こんな答えが返ってきました。
守屋さんご自身にも、この合宿を経て何かを得ようという
目的意識があったことがうかがわれる回答で、
だからこそ、子どもや職員さんからの信頼も得ることができたのだな
という印象を受けました。




合宿に携わった皆さん、本当にお疲れ様でした。
そして、インタビューに応じてくださった守屋さん、
どうもありがとうございました。




合宿が終わって2か月がたちます。
しかし、全国の受験生にとっては、これからが本番です。
学習ボランティアさんや、
そしてその生徒さんの多くも、これからますます気持ちを高めていくことでしょう。
厳しい冬を超えて、サクラを咲かせられるよう、
努力を重ねていってほしいと思います。
絵馬の願い事が叶いますように…。

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※ 本受験合宿は、ボランティアさんの交通費をJustGivingにて募らせて頂きました。
http://justgiving.jp/c/7556


ご協力頂きまして、誠にありがとうございます!
余った金額は、受験合宿以外の子どもたちへの学習支援費用として活用させて頂きます

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