整体術を教わる人の中に、技術と合わせ、どうすれば体調を好転させられるのかに興味がいってしまう人がいます。
それは大変重要な意識ではありますが、教える側からすればもっとその前に意識すべきことがあります、と言いたいケースも少なくありません。
そのケースとは、今具合が悪い人がいたとして、それをどういう状態にしたいのか、という具体的な方向性と、好転させた時の様子が見えているのか、ということです。
つまり、方法論にばかり興味がいってしまわず、その前に本来の健康体とはどういうものかが見えていますか、ということなのです。
整体師は医者ではないので、医療行為はできませんが、整体術として行なえる範囲内で健康な時の人の身体の状態を、感覚的に知っておかなくてはなりません。
例えば、腰や肩が張ってパンパンになっている時、どのような状態に持っていけば張り、コリに伴う不快感が無いのか、ということを手が覚えておかなければならないのです。
だから快整体術では、教わったことは自宅で復習しようとする時、最初はなるべく体調不良を訴えていない人にモデルさんになってもらうようにとアドバイスしています。
最初に培うべき整体師としての感覚は、問題のない身体の状態を感覚として覚えることであり、そこからのズレを具合の悪さと理解し、そういう人を正常な状態に持っていくことが施術である、と説いているのです。
もっとも、なかなか体調不良を訴えていない人を探すのは難しい、という話はよく聞きます。勉強中の人の場合、大半の人が周囲に具合の悪い人をたくさん見ており、それがきっかけになっていることが多いためです。
しかし、可能な限り健康体に触れ、たとえ部分的にでも問題ない人の身体の状態を知ることの必要性を説き、その上で復習するよう、アドバイスしています。
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