仏菩薩を讃える祈りの言葉、真言マントラと言います

ルーツを辿ると古代インドのバラモン教の神々を称賛する聖なる言葉ということですが、
そのマントラを何編も復誦することでその本尊と一体となる境地を得るマントラヨガ
という行があります

虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)
という言葉を聞かれたことがはある方も多いと思います

この行法は、虚空蔵菩薩の真言を百万遍復誦すると驚異的な記憶力を授かるという秘法です
空海が自ら実践し、虚空蔵の化現である明星が飛び込んで来たという逸話は有名ですね

空海曰く
「真言は不思議なり、観誦すれば無明を除く、一字に千理を含み、即身に法如を証す」

真言(マントラ)とは要は光明を得るためのパスワードのようなものですね
でも一、二回唱えるだけではパスワードは有効になりません

光明真言2


「ヨガ」「ヨーガ」とは
”心の動きを滅すること”
”絶対者と結合すること”

といった定義で解釈されています

マントラを通して絶対者である大日如来、諸仏尊と結びつくという行です

真言宗僧侶の基本的かつ必須の行で四度加行(しどけぎょう)というものがあります

その行中、毎日、正念誦、散念誦という修法で
大日如来を始め諸尊の真言を百篇、千遍と、繰り返し念誦します
繰り返し復誦することで、煩悩を断除し、仏様の功徳を得ることが出来、
さらには御本尊と一体になるという境地に達します

千巻経というのは般若心経などのお経を千巻復誦する行です
といっても千巻も唱え続けるなんて3日以上かかり現実的ではありません
通常は21巻か54巻が限度でしょう

脳波はα(アルファ)波からΘ(シータ)波へと移行し、
いわゆる変性意識という状態になります。
通常意識では聞こえない音が聞こえてきたり、
心地良く虚空に漂っていたり、
神仏に出会ったり、

と、人それぞれ体験は異なります

私の場合は良くお囃子の音や低音の僧侶や女性オペラ歌手のソプラノ音が聞こえて来ます

注意しないといけないのは、

ただ覚えたマントラを復誦すれば良いということではありません
ご本尊をお迎えし、そして一体となり、またご本尊にお帰りいただくわけですから、
それなりの作法が必要です

スイッチが入ったままでは実生活に支障をきたしてしまいますよね

そこで行前、行後の簡単な真言宗の作法もお教えいたします

読経会イベントで皆様をお待ちしております

まんだら2