3月決算(5月申告)で忙しい会計事務所は、今がひとつのピークだ。
その決算の内容は、近来ほぼ8割近くが「赤字決算」となっている。特に中小企業の場合、その傾向は顕著であり、平成の大不況は依然として解消されていない。
しかし逆に言えば、様々な努力で残り2割の企業は伸びている。
実はこの2割、非常に大きな意味を持ち、「2と8の原則」は世界中あらゆる分野に存在する。
・・・たとえば、こんな例がある・・・。
石油産出の8割は、地球上の2割の国で産出している。
企業でも、8割の売上を、実は2割の社員が稼いでいるのである。
その結果、2割の人達が資産の8割を所有し、8割の人達が、残りの2割を所有し、2割の人達が収入の8割を得て、8割の人達が、残りの2割を取得する。
それ以外にも、たとえば「故障の8割は、全部品の2割に起因する」、「文章で使われる単語の8割は、全単語数の2割に当たる頻出単語である」、「売り上げの8割は、全顧客の2割に依存している」、「ソフトウェア開発工数の8割は、全コードの2割の部分に割かれている」、コンビニ経営でも、2割カテゴリーで粗利益の8割を稼ぐなど、色々な現象・場面に見られる。
これが「パレートの法則」と呼ばれているもので、成果や結果の8割は、その要素や要因の2割に基づくという一般法則である。
社会・経済は、「2割とそうでない8割」で構成される。さらに言えば「2割・6割・2割」で作られていると言っても良い。2割の恵まれた人達と、6割の普通の人達と、2割の困窮した人達ということになろうか。
ところが、新聞報道は、上位の2割と、下位の2割を報道したがる。上位2割の成功者を持ち上げ、困窮の記事では下位2割の人達を取り上げる。資産を持つ高齢者、IT長者、派遣切り、サラ金破産と過払い金返還請求。これは上位2割と、下位2割の人達の紹介でしかない。6割の人達は、これらの現象とは無縁のところで生活しているはずだ。当然と言えば当然で、6割の普通の人たちには何らニュース性がない。
今我々は、いかにこの上位2割の仲間に入るかが、問題なのだ。
傷をなめあっているその他大勢の負け組企業と2割の企業ではどこが違うのか?
何としても「残り2割」へ挑戦すべき時である。
いくつもの要因はあるだろうが、上位2割は間違いなく努力をしている。他の8割がやらないこと、できないことを確実に実行し、効果を上げる仕組みを持っているのだ。嘆き、苦しみ、試行錯誤しているのは同じかもしれないが、それをプラスのパワーに置き換える術を身につけていることも真実かもしれない。その根底には明確な目標がある。残り2割は、確実に「くじけない目標」を持っている。その目標を何が何でも達成しようとする強固な「信念と意志」、言葉遊びでお題目を唱えるのでなく、必ず実行する力…そんなところが、8割の企業と圧倒的に違うのかもしれない。
すでに「残り2割」にいる企業は、大丈夫。そうでない企業は、今こそ、動き出そう!