八尋熊鰐ヤヒロとヤタガラス
宮部みゆきの『荒神』はザンネンだった。
古代観ゼロ
【古事記】三島湟咋
【日本書紀】三嶋溝橛耳神
【先代旧事本紀】三嶋溝杭命 三島溝橛神 三島溝杭
言治主(コトシロヌシ)は
三嶋湟咋之女セヤダタラに婿入りする事で
「三島明神」を名乗ることを許された。
言治主が化身したという日本書紀の表記
「八尋熊鰐」は、殊更嫁ぎ先の特徴を
示しているように思う。
「八尋」は末広がりに大きいことだが、
八咫烏の掛詞でもなかったか?
「八尋=八咫」はほぼ同じ意味だ。
「熊」は八咫烏を祀る熊野の地。
つまり「八尋(八咫烏)祀る熊野の
海神の娘に求婚するため化身したワニ」と
かなり特定の対象が浮かび上がる
固有名詞のように読める。
今でも大国主、言治主祀る出雲大社では
八咫烏祀る熊野に臼杵を借りに行く神事が
あり、熊野を敬い格上とする姿勢が残され
ている。
八咫烏祀る地、熊野と、クマ → クモ → カモ
(カミ、カメ)と古代によく見られる母音の
変化(大野晋『ささがねの蜘蛛』)で、
時にカモ族と称される祭祀の氏族のグループ
としての三島賀茂を重ね、ワニの家を特徴
づける掛詞として記したようにも見える。
エジプトのネイトとワカヒルメ ヤタガラスの娘
ワニに授乳する女神(エジプト/日本)
古事記では、和邇
日本書紀では、八尋熊鰐
出雲風土記では、和爾
肥前国風土記で、鰐魚
山城国風土記では、鰐大神
イザナギや大物主がワニに化身し慕った少女
イザナミ(玉日女命)
セヤダタラ(活玉依姫、玉櫛姫)💕
セヤダタラに見る鉄の渡来経由
フェニキアには「タニト」という
前方後円墳のようなサイン化された女神が
いて、この元は水の概念が女神化された
ネイトというエジプトの女神なのだけれど
このネイト
ワニに授乳している姿で描かれることも
あるのだそう。(検索したが画像は見つけ
られませんでした。壁画かな? レリーフ?)
しかも「矢を射る者」=丹塗り矢の神話
「道を切り開く」ヤタガラスの特徴を備える。
矢も、二本の矢を交差させて表され
これ、箸と見て箸墓古墳の女神とも😆
更には、頭には
家の谷耳太のカラス神社に祀られるワカヒルメが
スサノウに逆剥ぎの駒を投げられた時に手に持っていて
ホトを突いて亡くなったというあれと同じ
あの織物の糸を渡す舟形の道具
「梭(ひ)」まで乗せているのだ。