福猫舎のブログ

2011年3月11日。東日本大震災、東京電力福島第一原発の爆発事故による避難で、人のいない町に取り残された犬や猫などの被災どうぶつのハウス型シェルター「福猫舎」の日々の徒然を綴ります。


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今日は圏内にレスキューへ。

仮眠から起きて外に出てみたら、薄曇りの空が広がってたから、真夏日の予報がはずれてくれたのか!?と思って予報見てみたら、そこには30℃超えの予報が並んだままだった…。

やっぱり暑くなるのかぁ…。と暗い気持ちでみんにゃさんのお世話を進め、出かける気配を感じて不満タラタラのみんにゃさんを宥めながらお世話を終わらせ高速へ。

…早くも暑い…泣。

暑い日は絶対的に保護できる確率が低くなるから、今日もだめだろうなぁ…と思ってしまうから、自ずと足取りも重くなる。

だけど万に一つの可能性を信じて、検問を入りダッシュで捕獲器をセットして回り、その後はせっせと給餌して。

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飲み込まれていく。

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飲み込まれていく。

四年と四ヶ月目の月命日。

二枚目の写真にあるおうちなんて、そこにおうちがあることすらも、知らなきゃ分からない程緑の中に埋もれてる。


ここが、ふるさと。

そんなことを言われても、この様を見て涙を流さないヒトがいるのだろうか…。

背丈なんか軽く超えてしまっている緑の中をかき分けて、給餌ポイントに辿り着く。

目を凝らして見ると、そこに獣道。

猫なのか、猫じゃないのか。

もちろん分からないけれど、誰かがあたしの置いたご飯で生き延びていてくれているということが、ほんの少しだけ心を支えてくれる。

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誰にも見られることなく咲き誇る花々が、ほんの少しだけ心を癒してくれる。


どんな瞬間も警備や警察の姿を目の端で探さなきゃならないから、心はささくれているけれど。

なんとか全てのポイントに給餌を終えてから、途中でMさんと合流して捕獲器の回収にダッシュで車を走らせて。

もう、暑くて暑くて頭がボーっとしているけれど、持ってきた飲み物の残りが少なくなっているから、汗も出てきやしなくって。

どこの捕獲器も空っぽで、暑いわクラクラするわで頭がぼんやりしてきた頃、あと残り数台の回収だ…と思っていたら、道の先にパトカーの影を見かけ、別々の車で走ってるのに、角を曲がった瞬間に、まるで阿吽の呼吸のように二人ともアクセルを踏み込んで。

パトカーが来る前に…と、猛烈なスピードで捕獲器を回収して給餌して。

ほぉっと息を吐きながら次の場所へと向かう。

先週捕獲器を覗き込んでた猫さんがいたポイントが今日のラストのポイントで。

だぁれも入っていなかった。

こんなにも暑いんだから、仕方ないのは分かってるけど、やっぱり心がずっしり重みを増してしまう。

連れ出したいのに。

生き延びるために生きるのではなく、幸せに生きてほしいだけなのに。

がっかり顔してMさんと別れ、ちょうど時間が合ったから、車を停めてお空に向かって手を合わせながら黙祷をしてから、ふぅ…っと大きく息をして、最後に残った冷たいカルピスを飲み込んで。


また来週、来るからね。


今日もご支援頂いた給餌フードを310kgほど届けてくることが出来ました。

本当にありがとうございます!


検問を出てからMさんに誘われ、浪江町のおやじさんのところに少し立ち寄って、ちょっとだけ雑談したりしてから、シェルターに戻るのにダッシュして。

どの道で帰ろうかな…と少し悩んで、今日は久々に山のルートで帰ろうと決めて、一つだけ高速を走り、この春に帰還困難区域のままなのに、通行だけが許可され自由通行になった288号線を走らせて。

昨年の春に避難区域を解除された都路村に入り、除染作業の車やなんかで、混み合いはじめてる山道を走っていたら、道路の反対側にある退避場所に、猫さんが香箱を組んで蹲ってる姿が見えた。

後続の車に気をつけながら車を停めて、車の窓から呼びかけてみたら、座ったままの姿でお返事してる。

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まだ暑さの残ってるアスファルトに座ってるなんておかしいな…と思って、車から降りて近付いてみたら、

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ゴロゴロ言いながら起き上がり、甘えてくるその身体の横には、うっすら血の滲んだ怪我があった…。

あれ?と思って身体を触ったら、痛がって少し走り去り、また近付いてきて地面をふみふみしている痩せっぽちの猫さん。

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お口の周りも汚れてる…。

うーん…と地面に座り込み、どうしようかと迷ったけれど、放ってはおけないや、と保護することにして、車に乗せてある折りたたみのキャリーを取りに行き、キャリーに入ってもらって病院へと向かって車を走らせる。

あれ…こんな予定じゃなかったぞw、と思いながらも、まること電話で話していても、キャリーの中では安心したように寝そべってる猫さんを見て、大きな怪我じゃないといいなぁ…と願いつつ、ヘロヘロになりながら病院へ到着。

キャリーから出てもらい診察してたら、何箇所も傷があるのが分かり、しっかり診ないとならないね、と鎮静をかけて毛刈りしてみたら、

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刈ってる先からたくさんの傷跡が…泣。

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結果、20箇所以上の噛まれた傷がありました…。

全ての傷が下半身。

…と言うことは逃げるところを噛まれたということな訳だから、想像でしかないけれど、捨てられた猫さんが追いかけられて噛まれて、誰かに見つけてほしくて道端に座っていたんだろうな…というのが一番納得がいく。

都路村は、避難区域は解除されたけど、まだ半数も戻っていなくて、人影はいつもほとんど無いから、捨て猫するのは簡単なんだろうな…。

あたしの前にも山ほどの車は走っていたはずなのに、誰も停まってくれなかったのか…無関心っていう凶器はなによりも怖くなる。


お口の中を見てみたら、上の臼歯はどちらも酷い虫歯になってるし、下の臼歯の奥には両側に大きなポリープが出来ていて。

採血したらば、シリンジに吸い込まれる血液を見ただけでも分かる脱水と貧血があったから、結果を待っていたらば貧血の数値は20%を切っていて。

見つけてあげられて良かった…。

そして連れてきて良かった…。

と心の底から思いつつ、数日入院して様子見をすることにして。

血液検査の時に名前を入力しなきゃならないけど、うまく頭が回らなくて何も思いつかずにいたら、先生が魂と書いてソウルだ!とか言って勝手に入力されちゃったw

なんだそれー。とか笑ってたけど、またこんな子に出逢っちゃったよ…と、自分の良くわからない猫縁に苦笑いをしてました。

まぁでも出逢ったからにはしっかりケアしていくからさ、安心してね。

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去勢済みの3kgしかない男のこ。

ウィルス検査はあたしの不安は当たらずノンキャリアさんだったことにホッとして。

仮の名前はソウルくんは止めにしてw、充(みつる)くんに決めました。

充実した日々を送れるように、しっかり傷も身体も治して、お口のケアもしっかりやって、ふくふく幸せな猫さんになってもらいましょ。


一応都路村にいるボランティアさんにこの子を知らないか聞いてはみるつもりだけれど、まず間違いなく想像は当たっていると思ってるから、とにかくまずは怪我や身体を治すこと。

少しの間病院で頑張って、早くシェルターに来られるように待ってるからね。

がんばろ、充くん。

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はぁ…ホントにクタクタだw


もう、苦笑いすら出なかったけど、ヨロヨロとシェルターに戻り、がんばれー。がんばれー。と自分をなんとか励ましながら、みんにゃさんのお世話を終えて、日付が変わった頃にようやくなんとかお世話を終わらせて、ベッドにバタンと倒れこみ、長~い一日が終わりました。


たったひとつのいのち。

ひとつしかないいのち。


無関心という武器が彼らをどれ程傷つけるのだろう。


圏内で必死に生き延びてる子たちのことも、飯舘村とかで頑張って生き抜いている子たちのことも、もう知ろうとするヒトは多くはないのだろう。


だけどせめて目の前に現れたいのちをしっかり守っていけるよう、そして少しでも現状を伝えながら、ひとつでも多くのいのちを守って救っていけるように、どうぞ引き続きお力を貸してください。


背中を押してくれる暖かな手に守られながら、ちいさなちいさないのちたちを守ることを精一杯頑張り続けるために、


明日も頑張ろう。
 

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