丘の上から君に

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「丘の上から君に」


桜色に染まる あの丘の上から
花びらに揺れる 心達をみていた
おどけては笑ったり
ゆっくりと話したり
銀色電車が河を渡り
桜の中に消えてく

風よ吹け 花びら君の肩に髪に
運べ春が来る度 この丘の上から

夏前の鎌倉 僕の大好きな場所
大好きな君と いつか歩きたかった
コンビニで買い物
部屋で映画をみだり
それだけで楽しすぎたから
誘いそびれちゃったよ

風よ吹け 緑と夏の日差しの香り
運べ同じ青空 見上げるように

枯れ葉色のコート 一緒に選んだ
お気に入りだったね 君に合っていたよ
変わっていく流れに
抗うこともせずに
約束はしないでいつか
また会えると信じた

世界中の誰もを愛するなんて出来ないけど
大切なものをわかりあうのは出来んじゃない

風よ吹け 花びら君の肩に髪に
運べ春が来る度 この丘の上から



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おばあちゃんと朝

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『おばあちゃんと朝』


毎朝あいさつするおばあちゃん
ちっちゃい頃から知っている
ずっと前にはどこでもあった
小さなお店のレジに座り
ありがとねって言っていた
今じゃコンビニしかないけれど
おばあちゃんの店もないけれど


毎朝散歩しているおばあちゃん
今年いくつかもしらないし
ずっと前にはおばちゃんだった
お店から覗く畳の部屋で
テレビ見ていた後ろ姿
看板だけはそのままだけど
十円電話も消えたけど


今朝もおはようとおばあちゃん
いつもと違った服着たら
誰かと思ったよって笑った
学生服で菓子パン買った
埃の乗った洗剤も
細い道路は広くなったよ
おばあちゃんの店はないけれど





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河川敷

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『河川敷』

黄昏時が近づいて
ざわめき空に吸い込まれ
河の向こう立ち並ぶ影
とても遠く懐かしい

綺麗なものも汚いものも
優しいものも醜いものも
繋がりあって日は暮れる

枯れ草の上で脱け殻に
広がる草の音抱かれたら
塗られていく一枚の絵
口ずさむ歌を誰におくろう

綺麗なものも汚いものも
優しいものも醜いものも
繋がりあって日は暮れる




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紫陽花

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降りそうで降らない雨雲が
頭の上にたちこめる
とくになんにもない1日

日が陰ってきたせいで
なんだか気持ちも肌寒い
半袖シャツに何重ねよう

こんな静かに流れてく
似合う音楽をかけながら
漂うように過ごしてる

明日何かが変わるかな
やっぱり今日と同じかな
変わってくものは見えないから
同じじゃないのにそう思うんだろう

紫陽花が色をかえていく
根を張る土がかえていく
しとしと雨が似合う花

もうすぐ雨が濡らすだろう
花は濡れながら綺麗だろう
露に日が射せばもっと綺麗だ

明日何かが変わるかな
やっぱり今日と同じかな
見えるものと見えないものと
みつける度に変わるんだろう





めんどくさい

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めんどくさい
めんどくさい
めんどくさい
めんどくさい
ああ めんどくさい

あれもこれもそれもどれも
めんどくさいことだらけ
くさる意味も無いくらい
どうでもいいことだらけ

隠されたスキャンダル
吐き出された落書き
売り買いされた嘘
しかめっ面の満員電車
比べられやしない
あの子の髪に乗った花びら

キリギリスのバイオリン
CD あったら聴きたいな
そんな空想めぐらせて
楽しい蟻になりたいな

どっかに消えたあの金
行き先秘密の国
人任せにしては文句
事なかれでする返事
比べるまでもない
今ゴールに決まったシュート

おもしろいことならあちこちに
石ころみたいに転がっている
楽しいことならそこいらに
つまづくくらいに落っこちている
それでも負けずはびこっている
めんどくさいことだらけ

めんどくさい
めんどくさい
めんどくさい
めんどくさい
ああ めんどくさい






霧雨包む夜

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そそぐ霧雨に濡れながら
歩く私に傘さしかけた
名前も知らぬあなたよ

ありがとう私は大丈夫です
答える私に戸惑いもせず
じゃあそこまでと笑い指さす

霧雨濡れるも風流と
思いながらも迷いなく
同じ傘の下歩きだす
そんな出来事にあたたまる
春の霧雨包む夜

それじゃあここでお別れと
ありがとうを言いながら
友の様に手を振って

心優しく降りそそぐ
この雨に似た後姿を
少し見送って歩きだす
そんな出来事にあたたまる
春の霧雨包む夜


特別な1日

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今夜見える星の数より
今日という日に産まれた命は
どれだけ輝いているのかな

なにも知らずに裸のままで
生きていけはしなくても
夜明けの祝福を受けながら
僕らはきっと此処に産まれた

どんな時も覚えていて
こんなに愛されているんだよ
いつも何処かで誰かの中に
どんな時も覚えていて
愛することに涙する時も
愛することを忘れないで

誰もが誰もを同じように
慈しむのは容易くないけど
きっと難しくはないだろう

それでも今日は君の為に
君だけの為にこの歌を捧げる
神様も怒りはしないだろう
それは素敵な事だと思うんだ

いつまでも忘れないで
君が産まれた輝きが
今日を特別な一日にする
いつまでも忘れないで
君が幸せにしているんだよ
ともに産まれたこの星の上で






天使のラッパ

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綿菓子みたいな翼広げて
天使が野原に舞い降りたなら
仔羊みたいな音がする   
金色ラッパを吹き鳴らす

何があるって訳でも無いけど
何かが始まるそんな気分
なんとかなりそうも無いことも
なんとかなっちゃうそんな気分

ぱっぱらっぱぷっぷー
冬眠してるクマに虫達
さあさあもうお目覚めの時間
ぱっぱらっぱぷっぷー
衣装の用意もうできましたか
着飾りなさいな花達よ

天使がラッパを吹き鳴らす
だけどなんだか眠くなる
天使がラッパを吹き鳴らす
どうにもちょっと眠くなる

うつらうつらとまどろんでいたら
天使がふわふわ舞い降りてきて
こっそり寝顔のぞきこみ
ため息ついてささやいた

やれやれしょうのないお寝坊さん
大人の真似した子供のままで
泣いたり拗ねたり笑ったりして
はしゃぎすぎて眠いんでしょ

ぱっぱらっぱぷっぷー
いつまで眠っているつもり
あなたももうお目覚めの時間
ぱっぱらっぱぷっぷー
耳元でそっと吹き鳴らすから
おもわず笑いそうになる

天使がラッパを吹き鳴らす
もう少しだけ眠ったふり
天使がラッパを吹き鳴らす
笑いこらえて眠ったふり




テーマ:

君は化粧に素顔を隠し
口紅で染まった言葉を覚えた
いつから身につけていったの
つけいるような上目遣いの癖

頼りなげに風にそよいだ
薄紅の蕾はやがて真紅の
脆く揺れる花を開いた
散ることに怯える綺麗な花を

彩る指先が残した爪痕
一筋の赤いちぎれた糸
冷たい傷みを肌にきざんで
まるで見知らぬ女の前で
いつかの君をさがしてる

懐かしそうに話ながら
君は君に問いかけている
何かが違うのわからないけど
ねえこれでいいはずなのに

迷いなく咲く野の花ならば
穏やかに強く咲きほこり
凛として咲く薔薇の花は
散り鮮やかに色を残していく

窓の外芽吹き始めた街路樹
無表情に艶めく君の唇が
もう春だねと蕾を開く
まるで見知らぬ女の前で
いつかの君をさがしている



阿呆つらのつぶやき

テーマ:

綺麗な言葉が飛び交えば
どんより雲がおりてくる
もっともな話聞くたびに
埃で喉が咳きこんだ

政治家みたいな事を言うのは
政治家だけで沢山でしょう
素晴らしいですそうですね
きっとそうです素晴らしい

今日も青空が広がって
間抜けな顔して笑ってる
雨が降っても夏は赤くて
雪がなくても冬は白くて
自転車こいで歌ってる
やりたいことって単純だ

高いスーツを着た彼は
ホームレスを嫌ってる
そういう彼の御自慢を
うんざりしながら聞いている

きらきら光をちらつかせてる
どろどろの水を眺めていたよ
鈍く流れてる何処までも
何処までも鈍く流れてく

それにつけてもいい日だよ
阿呆な顔して怠けてる
お気に入りの安いシャツ
履きこんできたマーチンで
公園歩き歌ってる
好きなものってたわいもない

究極はなんでも自己満足
どんなたいそうなことだって
突き詰めてみりゃ自己満足
そうしたいからやるだけさ
名目なんてどうだって
やっぱりそれでも自己満足