Another やまっつぁん小説

 このブログでは高1の描く小説をメインに載せています(主にファンタジー)。キャラ紹介などイラストも載せていきます。感想、アドバイスなどコメント気軽にどうぞ!


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 ボーニン、かりきん、KMRの面々がロザンナを追い、到着した先はゴミ集積所だった。
 彼らの目の前には広大な土地が広がりそこかしこには巨大なゴミの山ができている。
 ゴミは様々な物があったが、臭いがしないところを見ると、食べ物など腐る物は捨てられていないようだ。
 家具らしきものが多く見られるその山を前に、ロザンナは一人進んだ。


「ここが、目的地?」
 ボーニンたちは戸惑いを隠せないようで、宙に目線をさまよわせている。
 しかしロザンナが先に進んでいくのでついていくほかないか、と、諦めたように彼女の後ろに続いたのだが、そこで不意にしわだらけの顔が彼の方を向いた。


「おぬしらはここで待っておれ」
「え?」
 ボーニンはもちろん彼の後ろに続いていたかりきん、KMRも怪訝そうな顔をする。


「後ろを向いておいておくれ」
 急にそんなことを言うものだから当然ボーニンたちは抗議の声を上げようとしたのだが、ロザンナは間髪入れず言葉を続けた。


「何も言うんじゃないよ。そうだね、ついでに目もつむっておいておくれ。何も心配することはない」
 老婆はあくまで冷静に、表情を変えず告げる。
 ボーニンたちは思わず顔を見合わせた。
 しかし何も言わず、そのまま老婆に背を向ける。
 何か言ったところで仕方がないし、そもそも行く当てなどないのだ。
 今頼りになるのはこの謎めいた老婆しかいない。
 3人は無言のうちにそれを察し、しぶしぶながら老婆の言うとおりにした。


 それを見て、老婆は満足そうにうなずくと、ゴミ集積状の方を改めて見つめる。
 少し間を空けた後、老婆の体はいすに乗ったままの状態でふわりと浮かび上がった。
 ゴミ捨て場を眼下に見渡すことができるほどの高さまで上昇し、やがてゆっくりと動きが止まる。


 そしておもむろに彼女は手に持った杖を振りかざした。
 すると、ゴミ捨て場を包み込むようにオレンジの光が現れる。
 まるで壁のような光が一瞬だけ現れ、しかしそれはすぐに消えてしまった。


 だが老婆は一人満足げな笑みを浮かべ、次の動きに移る。
 老婆は今度は少し細かく杖を動かし始めた。
 左右に揺らしたり上下に降ったりと動かす。
 すると、砂煙を上げ、ゴミが独りでに動き始めた。
 宙を移動したり、地を貼ったりとそれぞれ独特な動きを始める。


 そして、徐々に木や金属でできた板状の物、土などが壁のような物を作り始める。
 囲いのような物ができ始めたその中には絨毯やソファなどの家具が飛び込んでいった。
 ゴミというゴミが大移動を始め、砂煙はどんどんと舞い上がっていく。
 大量の物が動き回っているのだからかなりの騒音がしそうだが、不思議と音は全くせず、とても静かだった。
 きっと最初老婆が出したオレンジに光る壁のようなもの、それが音を中に閉じ込めているのだろう。
 その壁は音と一緒にもうもうとあがる砂煙や埃も抑えているようで、集積場が煙で何も見えなくなってしまったとき、老婆はようやく地面へと降りた。


 だが、まだ彼女の仕事は終わっていないようで、ボーニンたちほかの面々には背を向けたままだ。
 老婆はようやく椅子から降り、数歩歩く。
 ある程度ゴミ集積所へと近づくと彼女は両手で杖を握った。
 そして杖を少し持ち上げると、それの先端で地面を突く。
 すると杖が地面に触れたとたん、地が水面のように波打った。
 その波は砂煙が巻き起こるゴミ捨て場の内部へと広がっていく。 


 そして、地面に触れている杖の先端から紫に光る魔法陣が出現した。
 老婆は先ほどからほとんど動かない能面のような表情のまま、杖で魔法陣の外周をなぞり、そこへふっと息を吐きかけた。
 すると最初に洗われたオレンジ色の壁が現れ、あっという間に崩壊してしまった。
 収まりかけていた砂煙が勢いよく外に流れ出ていく。


 老婆は砂煙の中から現れた影を背に、再び悠々といすに腰掛けた。

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