Another やまっつぁん小説

 このブログでは高1の描く小説をメインに載せています(主にファンタジー)。キャラ紹介などイラストも載せていきます。感想、アドバイスなどコメント気軽にどうぞ!


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(メック君の家を出て、しばらく経ちましたが、ロザンナさんは一体どこに向かっているのでしょう?

 さっきからずっと黙ったままです。

 しかも話しかけるをのはばかられるような静けさ。

 もう住宅地は抜けてしまったようで、光も音もない建物が並んでいます)

「あ~ぁ、やっぱり野宿かなぁ?屋根はあるけどほとんど吹きさらしみたいなところにつれてかれるのかも」
「ギャギャ・・・・・・」

(先頭をロザンナさん、その後ろを肩を落として歩くボーニンさんにかりきんさん。

 そして一番後ろに私。

 ぼんやりとボーニンさんの背中に光る赤い文様を私は何となく見つめていました)

「おばあちゃ~ん、どこいくの?」
(ボーニンさんが気の抜けた声を出すのを後目に、私には奇妙なことが起こり始めました。

 視界が揺れているのです。これは、目眩?)

「黙ってついてきなさい」
(ロザンナさんの声がどこか遠くで聞こえました。

 近くにいるはずなのに。

 目の前の景色はゆらゆらと揺れ、次第にゆがんでいきます。

 いったい何が起こっているのでしょうか。

 今や私の体はろくに痛みを感じないのに。

 異常が起こることなどなかったのに。

 それだけが、この体の利点だったのに。

 私は目を細く開け、倒れそうになるのをこらえました。

 すると、徐々に辺りが明るくなっていったのです。

 一体どうしたのでしょう?

 何か光を発している物が近づいてきたのでしょうか?

 

 幸い揺れが治まってきました。

 私は顔を上げ、そして目前に広がった光景にただ目を見張りました。

 というのも、私が見ている景色は昼間のものだったのです。

 日も暮れた夜の道を歩いていた、そう、目の前の道はさっき歩いていた道と全く同じ。

 にもかかわらず、はっきりと見えるそこは明るい日が頭上にあるのです。

 しかも驚くべきはそれだけではありませんでした。

 今日出会った人たち全員が目の前にいるのです。

 そして、私の姿も、その中にありました。

 理解できません。

 目の前の人たちはみんな笑顔で、背をたたきあったり、手を握ったりしています。

 ボーニンさんやメック君はなにやら荷物を背負っていて、どこかたくましくなったような顔つきをしています。

 いえ、たくましく見えるのは彼らだけではありません、イラ君もどこかさっき会ったばかりの彼とは違う強さのようなものを感じました。

 

 しかし、肝心の声は全く聞こえません。

 彼らは久しぶりの再会、といったように喜び合っています。

 けれど、何を言っているのかわからない。

 そもそも私の姿は彼らに見えていない。

 そこで私は初めて自分の姿を見ました。

 すると、私の姿のほうこそぼやけているのです。

 私の方がまるでこの場にない物のように。

 私自身はここに立っているのに。

 しかしそこで私の視界に何か赤い物がちらつきました。

 見ると、ボーニンさんのリュックのポケットに何か赤い物が覗いています。

 ふわふわと風に揺れているそれは、羽?

 まさかこれから探そうとしていた物?

 私はもっとよく見ようと、足を踏み出そうとしました。

 すると景色が大きく揺れたのです。

 まるで、景色の移った水溜りに踏み出したように。

 しかしそのまま動きを止めると映像の揺れは徐々に収まっていきました)

「キ・・・・・・さん・・・・・・?」

(相変わらず、目の前の私たちは楽しそうに話しています。

 私はぼんやりと眼前に立つ己が姿を見ました。

 あの私すらこの私の存在には気がつきません。)

「……ムラ・・・・・・ん・・・・・・じょう・・・・・・?」

(私はこんなにも胸がざわつくのにのに、なぜ目の前の自分はあんなにも楽しそうなのでしょう。

 私はどこか怒りに似た感情を覚えました)

「キムラさん!」


(なぜ気づかないの?)

「どうしたの?!」

(私の心の声と、どこからか聞こえてきた声が重なりました。

 途端、目の前の景色には一斉にひびが入りました。

 そして、その景色が崩れ落ちるそのとき、私ははっきりとみたのです。

 ひび割れた私の顔がこちらをじっと見ていたのを)

「キムラさん!」
(私はいつの間にか閉じていた目をはっと開きました。

 見ると遠くにイスに座ったまま浮いているロザンナさんの姿。

 そして、少し目線を下げると、心配そうな顔で私を見上げるボーニンさんとかりきんさんの姿がありました)

「あ、すみません。少しぼーっとしてしまって。大丈夫です」
「・・・・・・そう?ならいいんだけどさ」

(ボーニンさんは怪訝そうな顔で私を見やると、ロザンナさんの方に視線を戻しました。

 もう彼女は先に進んでしまっています)

「ギャギャ」
「そうだね、早くいこう」
(ボーニンさんはかりきんさんと連れだって歩き始めます。

 私もその後を追いました。

 今さっき私に起こったことについて、相談したい気もしますが、ほかのみなさんにも考えることが山ほどあるはず。

 私がみなさんの時間を奪うわけにはいきません。

 とにかく今のところは自分で答えを探しましょう)

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