Another やまっつぁん小説

 このブログでは高1の描く小説をメインに載せています(主にファンタジー)。キャラ紹介などイラストも載せていきます。感想、アドバイスなどコメント気軽にどうぞ!


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 俺もだけど、全員はっとした顔をした。
 そういえば誰一人として名前を知らない。
 ただ、妙な角のようなもんが生えた白い生き物はかりきんちゃんとかって呼ばれてるのを聞いたくらいだ。


「私は、ロザンナ・G・グラン。おばあちゃんで構わないよ」
 早速ばあさんが自己紹介を始める。

 にしても思いっ切り外国人っぽい名前だな!
 でも、よく見ればあのばあさん目青いし、外人だろうな。


 が、もうここでばあさんは口をつぐんだ。

 ここでばあさんの自己紹介は終わりらしい。
 謎が多そうだけど、なにから聞けばいいのかわかんねーし、あんまいろいろと聞くのはどうかと思うし。

 とりあえず今のところはあまりメンバーについての質問はやめとくか。


 そんで、ばあさんは目の前にいる、角や、しっぽが生えた、この中でダントツ変な格好の、女の人を見た。 
「次私ですか?」

 女の人が聞くとばあさんはこっくり頷いた。



「私は・・・・・・」
 早速女の人はそう言ったけど、その先の言葉が出てこない。
 その人の口は開いてるし、動いているんだけど、声が出てないみたいだ。
 何やってんだ?


「あ、あれ・・・・・・?私は・・・・・・、私は・・・・・・!」
 どうも調子がおかしい。
 一体どうしたんだ?
 少し和みかけた空気がまた張りつめた。
 参ったな、ようやくいい感じの空気になり始めたってのに。


「私・・・・・・は・・・・・・?」
「どうも、自分の名前の記憶がないか、言えないようにする魔法がかけられているか。何らかの事情で、自分のことをはなせないようじゃな」
 ばあさんが女の人をじっと見ていった。


 でも名前がないとこの先何かと不便じゃないか。
 ずっと、変な女の人って呼ぶのもな。


「なんか呼び名ねーの?」
「呼び名・・・・・・」
 女の人はちょっと考え込むと、会ったときからずっと浮かべていた明るい表情を曇らせた。


「私は・・・・・・KMRー0423、と、呼ばれていました」
「なるほど、コードネームってやつ?」
 かっこいいな、なんか。
 機械っぽい見た目にぴったりだ。 


「でも、KMRって何の略かな。木村?」
「いや、それ違うでしょ」
 白い生き物がすかさずつっこみを入れる。
 こいつ何気、日本人の名前知ってるんだな。
 ってか、こいつ何人?


「キメラ」
 唐突に、少年がいった。
 一斉に注目を浴びると、少年はもじもじする。


「いや、ゲームにそういうのでてきたから・・・・・・」
「案外それが合っているかもしれん」
 うつむく少年に、ばあさんがいった。


 確かに女の人は人間じゃないところがいくつかくっついてるから、キメラっぽい。
「でも、キメラさんはないだろー。木村さんでいこうぜ」
「木村さん?では、それでいきましょう」
「え!いいの?」
 意外や意外、女の人はあっさり承諾。
 白いのがなにやら言ったが、この際そんなの無視だ。


「じゃ、次の人いこうぜ」
 俺はキムラさんの横に座っている女の人を見た。
 この人さっきから一言も話していない。
 例の顔を布で覆った、これまた怪しげな女性だ。


「私はレーヌ・ウフェルス。呼び捨てで構わない」
 いや、呼び捨てで構わないっていったって、明らかに年上だし、根っからのジャパニーズの俺としてはちょっち抵抗があるな。 
 いや、まぁ、そんなことより。


「その布外さないのか?飯食うときどうすんの?」
「・・・・・・ずっとつけているわけではない。必要なときは付け、不必要なときは外す。それだけだ」


「今は?」
「必要なときだ」
 素っ気ない。
 また軽くなった空気が重くなっちまった。
 こりゃ、さっさと次へ移るべきだな。


「じゃ、少年、いってみようか!」
 少年は照れているのか少し鼻をピクピク動かすと、口を開いた。


「僕はメック。僕も呼び捨てで」
「メックだけ?名字とかないのか?」
「あぁ、僕らみたいな種族は名字を持たないんだよ。だってめんどくさいでしょ?」
「は、いや、名字めんどくさいなんて思ったことないけどな」
「そう?」


 やっぱり住んでいるところが違うと考えとかもいろいろと違うもんだな。
 変わったところに住んでるやつは長い名前を持ってるようなイメージがあったけど、そんな訳でもねーわけか。


「それじゃ、次は兄さんね」
「おぉ。俺は榊原偉良。まぁ、好きに呼んでくれよ」
「サカキバラ・・・・・・イラ?」
「あぁ、偉くて良い人って書いて、偉良だ!」
 よく変わった名前だって言われるけど、覚えやすいと評判だ。
 まぁ、たまにイラつく、っていうのとかぶせて使われたりするんだけどな、嫌いな奴とかに。


「じゃぁ、僕は兄さんって呼ばせてもらうよ」
「おぅ、少年」
 で、お次は、白い妙な生き物だな。


「僕はボーニン・ゲン。ボーニンだ」
「なるほど、棒人間か!」
 俺は思わずぽんと手を打った。 
 確かにちょいとふっくら目だけど、棒人間だ!


「棒人間?」
 レーヌと名乗った女性や、キムラさんが首を傾げる。
 もしかすると、二人の住んでた場所には棒人間というものが存在しないのか?
 まぁ、見た目的に棒人間が必要になる場面には遭遇しなさそうだけどな。


 でも学校とか行ってたのか?この二人。
 学校の行事とかで棒人間のイラスト使ったりするよな。



「それで彼女はかりきんちゃん」
「ギャギャ!」
 ボーニンは横に座った変な生き物二世を手で示した。
 どうもかりきんちゃんと呼ばれる生き物は、ギャ、しか言えないらしい。
 どういう仕組みで、ボーニンが会話しているのかっていうのは神のみぞ知るってとこか?


「ギャギャギャ!」
「あ!このペンダントもだね」
 そーいや、かりきんちゃんとかいう彼女が首にかけてるネックレスも仲間のうちだとか。
 町に来る道中、文様だけは見せてもらった。


「この中には僕らの前に今の僕らみたいな役割を言い渡された人々が封印されてるみたいなんだ」
「そ、それ、まるでゲームじゃねぇか!」
「そ、それ、まるでげーむじゃないか!」
 俺と少年はばっちりハモった。
 思わず笑っちまったけど、笑い事じゃねぇし。


「封印って、おまえ、何で?」
「いや、罠にはまったとか何とか。でも力を貸してくれるんだって。心強いよね」
 ボーニンは、ははは、と力なく笑った。
 いやいや、ははは、じゃねぇよ。


「とやかく言うても仕方なかろう。とにかく今はこれからどうすべきか考えるべきじゃ」
 俺が口を開きかけたところをばあさんが止めた。
 確かに文句を言ったところで状況がよくなる訳じゃねぇよな。
 さすがにここまできたら、夢だ、と思い込むわけにもいかねぇし。


 どうもこれは紛れもない現実みたいだ。

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