Another やまっつぁん小説

 このブログでは高1の描く小説をメインに載せています(主にファンタジー)。キャラ紹介などイラストも載せていきます。感想、アドバイスなどコメント気軽にどうぞ!


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 町に向かって黙々と歩きだした私たちであったが、その眼前に人影が現れた。
 彼らは急いで走りよってくる。
 しかしその見た目は異常と言うよりほかなかった。


 先頭を走る女性。
 彼女は人間の枠を越えた見た目をしていた。
 顔つき、体の大部分は人間と同じなのだが、頭に生えた角や、肩から生えた棘、背後にぶら下がる尾。
 わき腹からは剣の柄のようなものが生え、片腕はほとんど機械化しており、体に似つかわしくない巨大な手がぶら下がっている。


 そしてそんな奇怪な女性の後ろに続くのは、ピンク色の髪をした青年。
 なにをどうすれば髪がそんな色になるのか。
 その髪の根本は黒く、彼の髪は元は黒かったことが伺いしれる。
 彼の着ている上着の袖は破け、ズボンのポケットからのぞくのはナイフの柄だろうか。


 そして極めつけが、青年の横を走る猫だ。
 なぜ猫が服をきて、二足歩行をして走ってくるのだ。
 私は原始的な恐怖心のようなものが沸き上がってきた。
 なぜ猫が怖いのか判然としない。
 しかし、私のどこかで警報が鳴り響いている。
 アレに近づいてはいけない。


「すみません。もしかしてあなた方は丸い奇妙な生き物に選ばれた方ではありませんか?」
 近づいてきた不気味な女性は開口一番そういった。
 もしや、彼らが残る仲間なのか?
 この言葉からするに彼らもきっと私たちと同じような身の上なのだろう。


「うむ、確かに」
 驚く私たちを後目に、一人老婆が冷静に答えた。
「それならみなさん模様があるんじゃ?」
 白い生き物が老婆の言葉を継ぐ。


 それもそうだ。
 私を含め、一緒に行動している老婆、白い生き物、ペンダントにはそれぞれ不思議な紋章が刻まれている。
 唯一白い生き物の彼女らしい生き物には紋章がないが、彼女はペンダントの中の声と会話ができ、しかもその声を体に宿すことができる貴重な人材だ。
 この中のメンバーは一応信頼が置ける。


「おぅ!俺はほらここに!」
「僕も!」
 青年は上着の袖が破れた部分の腕を、猫は手の平をいきなり突きつけてきた。
 さっき奇妙な生き物に詰め寄られたときは何とか耐えたが今回ばかりはそうもいかない。
 どうにも抑えられない衝撃が走り、私はほぼ無意識のうちに手に持った槍を猫の目の前へ突きつけていた。


「え」
 猫の動きが止まる。
 横の生き物に文様を見せつけていた青年も動きを止めた。
 よく見れば猫の手のひらには確かに文様がある。
 オレンジに光る文様だ。
 私はどうすべきか迷ったが、槍を横にそらした。


「仲間・・・・・・のようだな」
 私が槍をよけたのを見て、猫はヘナヘナと地面に崩れ落ちた。
「ちょ、ちょっといきなり武器を向けるのはどうかと・・・・・・」
 隣にいた白い生き物が冷や汗を顔にしたたらせおずおずといった。


 確かに今の私はおかしかった。
 なぜ急に槍を向けてしまったのだろう。
 なぜ私はこうも猫という生き物が怖いのか。
 昔私の種族の間で何かあったのだろうか。
 いや、種族のこと、というよりこれはもっと本質的なものか?


「すまない。私は猫が苦手なんだ」
 正直に言うことにした。
 私の目の前にしりもちをついたままでいる猫はとても悲しそうな顔をした後、目をそらす。
 そんな私を青年が少し厳しい目つきでみていた。
 なにやら重い沈黙が流れる。


 しかしそれをのんびりと老婆が破った。
「さてさて。確かに文様はあるようじゃの」
 老婆は不気味な女性の首元を見ていった。
 確かにその女性も首の後ろに青い光を放つ文様が浮かんでいる。
 なるほど、新たにやってきた三人は仲間であることは間違いないようだ。


 しかし、信頼を置けるかどうか。
 敵意はないようだが、警戒をしておくべきだろう。

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