Another やまっつぁん小説

 このブログでは高1の描く小説をメインに載せています(主にファンタジー)。キャラ紹介などイラストも載せていきます。感想、アドバイスなどコメント気軽にどうぞ!


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「はにゃ?!」
 余りに唐突なことだったから、思わずそんな声が口から出てきた。
 反射的に後ろを振り返ったけれど、そこにはすでに僕の開けた扉はない。


「どこ、ここ?!」
 僕はこれから修行に行くはずだった。
 しかし目の前に広がったのは黒い粒粒が浮いている奇妙な真っ白い空間。
 ゲームの終盤にでも出てきそうなステージだ。


 まさか僕はゲームの中にでも入り込んでしまったのか?!
 だったらすぐにでも世界を救って見せよう!
 そう意気込んでみたもののやっぱり不安だった。


「誰かいる?」
 僕は試しにそう叫んだ。
 戦士はこう言うときはあわてないものだ。
 しかし僕はまだ戦士じゃない、見習いだ。
 まだ怖いと思ってもいいはず。


「やっぱまだ子供だなぁ」
 急にどこからか声がして、僕は全身の毛を逆立てた。


「誰?!どこにいるの?」
「ここだよ」
 右側からの声。
 すぐにその方向を向くとオレンジ色をした何かが浮いていた。


「こっちおいで」
 とても怪しい。
 けれどほかにここには何もないし、誰もいないんだから近づいていくほかない。
 もし攻撃してきたら戦えばいいんだ。
 僕は恐る恐るそのオレンジのものに近づく。


「やぁ、初めまして。僕は君を選ばせてもらったよ」
「選ぶ?」
「そうさ、世界の命運を握る、勇者の一人にね!」


 芝居がかった口調だな、と僕は思った。
 こいつは僕を騙そうとそんなことを言っているのかもしれない。
 僕は警戒心を消さなかった。
 オレンジでプルプルしているそれは、とても奇妙だ。
 まるでモンスターみたい。


「人を魔物を見るような目で見るんじゃないよ、君は」
 そう彼は言ったけれど本当にその通りの見た目なんだから仕方ない。
 どう見ても人には見えなかった。


「とにかく君にはやってもらうことがある?」
「やってもらうこと?」
 やってもらいたい、じゃなくて?


「君は世界の敵と戦ってもらう。これこそ勇者の仕事だ」
 彼は本当に僕に勇者の仕事をさせようとしているのか、そんなまさか。
「君には6の仲間がいる。彼らと一緒に戦うんだ。そして君はそれと同時に橙の輪を探すこと」


「何それ」
 なんだ、橙の輪って。
「まぁ、もうちょっと言えば、腕輪かな?」

「何でそんな物を?」
「力を得るため、さ。まずは力を付けなきゃ」
「ふーん」
 なんだか彼の話すことはそれっぽい。
 そもそも僕がいるこの場所の雰囲気からして、僕を騙そうとしている訳じゃなさそうな気がする。
 こんな子供一人騙すのにこんな大がかりな仕掛けを作らないだろう。


「それじゃぁ、君は一端家に帰るんだ」
「・・・・・・わかった」


「あ、そうそう。君には選択肢がある」
「へ?」
「君の家近くの3番ゲート。そこの扉が開いている。仲間をゆっくりと待つか、迎えに行くか。君が勇気のある少年なら・・・・・・」
 オレンジ色の生き物はニヤリと笑った。


 途端僕の体が光に包まれる。
「それじゃ、勇者君。健闘を祈っているよ」
 僕は光に包まれながら、手のひらに痛みを感じた。


 ただ、それを確認する前に目の前が真っ白になった。

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