高木、誰もが納得のマン・オブ・ザ・マッチに
与えられたチャンスを生かしユトレヒトの勝利に貢献
立ち上がりから積極的なプレーを披露
ユトレヒトの高木善朗は、30日のエクセルシオール戦にフル出場し、3-2の勝利に貢献した。
試合終盤、地元サポーター選出のマン・オブ・ザ・マッチに高木が選ばれたことがスタジアムで告げられた。そのとき、高木はガス欠でいっぱいいっぱいの状態。屈伸などで何とか足にたまった疲れをとろうと試みたが、とうとうロスタイムに足がつってしまって芝生の上に座り込んだ。するとユトレヒトのサポーターが、「シャーキー、シャーキー」とニックネームを連呼し、高木もなんとかそれに救われて、立ったままタイムアップの笛を聞くことができた。
「やばかったです。久しぶりの90分だったので」
高木にとって先発は2月12日のADO戦以来、フル出場は1月28日のヘーレンフェーン戦以来のことだった。
この日のユトレヒトは、負傷者、警告累積者、さらに調子を崩している者もいて、多くの若手選手が抜てきされたが、低調なプレーが続いた。そんな中、チャンスを与えられた若手の1人、高木は立ち上がりから積極的なプレーを披露。とりわけ65分に左ウイングからボランチの位置に入るとボールタッチが増え、73分、74分と際どいシュートを連発してファンを沸かせた。
地元紙記者もパフォーマンスを評価
しかし、それまでの高木は、左からのカットインシュートという得意の形まで持ち込んでいたが、あまりに力んでしまってミートすることができなかった。
「なんかもう、『決めれる、決めれる、これ、来た!』とか思ったら力んじゃって、ちょっとリラックスしないとだめですね(苦笑)。いや、もう自分の形だったんで、『これだ』と思って、その分すごい力んじゃった」
ボランチに入ってボールに触る機会が増え、その分、シュートにもリズムが生まれたのか……と思いきや、高木によればそうではなかった。
「結構、自分に疲労がたまってたんで、力めなかったですね(苦笑)。そこも課題です。まだボールをたくさん触ったり、ドリブルしたりするのに体がついてこない。それが今の自分の一番の課題だと思います」
83分にはボランチを組んでいたアサーレが退場し、高木は2人分走り回った。その代償が足のけいれんを招き、その頑張りがサポーターからの高い支持につながった。
「(マン・オブ・ザ・マッチに)よく選んでくれましたね。今日2点取った選手(ファン・デル・ホールン)もいたのに(笑)」
しかし、試合が終わった直後、ユトレヒト付きの地元紙記者は、「今日、ユトレヒトで一定のレベルに達していた選手は高木だけだった」と語っていた。高木も、会長、監督、GM(ゼネラルマネジャー)から「よくやった」と声を掛けられたという。誰もが納得の、高木のマン・オブ・ザ・マッチだった。
お父さんは横浜べイスターズの高木豊選手






