最初に入った場所は対岸に木が張り出し、枝が水中に垂れ下がり流れの変化したポイント。スプーンをキャストし、ゆっくりと底を転がすようにルアーを泳がせる。するといきなりルアーが押さえ込まれる。アワセを入れるとロッドも曲がり、ティップが引き込まれるファイトをしたが何と途中で無念のフックアウト。さらにその下の流木廻りのポイントでヒットしたアメマスも目の前まで寄せたがバレてしまった。・・・そして悪いことが続いた。

 

この後、何ヶ所かでアメマスが頭を出し、何かを捕食しているのを見たが、今度はルアーを無視する。ルアーを変えても色々なアクションを使っても喰い付かない。釣り下り、とうとう最終場所に決めた折り返し地点まで来たが、最初の連続バラシだけで、その後はアタリも無ければ追いも無い。最悪の展開となった。

 

それでも何とか1匹と、来た道を引き返し、ポイントを絞って釣り上がって行くが、やはり反応が無い。

 

午後2時半頃、この日2匹目をバラしたポイントまで戻って来た。しかも上流の一番最初にバラしたポイントにはルアーマンがロッドを出していたので、ここが最後のポイントになった。

 

覚悟を決め、ルアーをフルキャストし対岸の際に落とし、アクションも加え慎重にリーリングする。数回行ったが反応が無いので、今度は手前側の緩流帯に落としゆっくりとポンピングした。するとピックアップ寸前、そのルアーが押さえ込まれた!

 

やっと掛かった大事な魚。慎重に引き寄せた。そして最後の難関、川岸の水面に張り出した2m程の氷がランディングを難しくさせる。これをクリアするにはロッドの力を信じ、アメマスを持ち上げ氷の上に乗せキャッチするしかない。

 

氷の側までアメマスを引き寄せ、迷わず足を踏ん張りロッドを一気に持ち上げる。すると上手くアメマスが氷の上に乗っかった。リールを巻き氷の上のアメマスを滑らせ引き寄せ、無事キャッチ。・・・これが、この時期独特のランディングの一つ。

 

 

この後、同じポイントで運良くもう1匹追加し、この日の釣りを終了。

 

今回が今年最後の釣りとなった。悔しいことも楽しいことも色々あったが、これも「釣り」・・・今年も魚達に感謝、感謝!